チャレンジ

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親密な関係

2008-10-17 23:42:49 | 身近な出来事
ベルギーの会社では皆がお互いのことをファーストネームで呼び合う。「ファーストネームで呼び合おうね!」なんて話をしなくても、最初に相手の名前を呼ぶときからファーストネームで呼びあっている。
会社の約束事ではなくてこの地域のカルチャー、ベルギーのオランダ語圏にある会社ではそれが当たり前で、苗字で呼ばれるのは違和感を感じるらしい。商談などで始めて合う人にも、苗字で呼ばれると"Call me -(ファーストネーム)--- ”とお願いしている。

日本の会社では苗字+役職(部長など)で呼ぶ代わりに、苗字+さんでよぼうという『さんづけ運動』があった。堅苦しいところがとれてこれはこれでとてもよかった。日本でもファーストネームで呼び合う会社もあるのかもしれないけれど、逆に呼ばれた人が慣れるまで違和感を感じ続けるのではないかと思う。だから会社のなかでは『さんづけ』くらいが一番いいのかな。

ドイツの会社でも今はファーストネームで呼び合っているケースがほとんど。でも、一部の人どうしでは苗字で呼び合っている。特に日本人は日本人社員同士で呼び合うときも、ドイツ人を含む日本人以外の社員と呼び合うときも苗字で呼び合うことが多い。

私も一部の例外を除いてファーストネームを使う。ただ、ドイツの場合はベルギーほどオープンにファーストネームを最初から使うのではなく、合意をとった後に使う。

「Duを使ってもいい?」がその時の決まり文句。

ドイツ語では単数形の『あなた』に相当する主語、英語の"You"に相当するものに"Du(ドゥ)"と"Sie(ズィー)”の2種類があって、"Du"はファーストネームで呼び合うような関係に使う。だからファーストネームで予備あうことを確認する時に「Duを使ってもいい?」という聞き方をする。

"Du"を使う特に実は困ったことがある。それはドイツ語の動詞の変化。ドイツ語は動詞の主語が変わると動詞の語尾が変化すること。
"Sie”に続く動詞が動詞の基本形で"Du"の時には動詞の語尾を変化させないといけない。定型の変化をする動詞も多いけれど、そうでない動詞も結構な数がある。
Duの変化形が私にとってはなかなか頭にでてこないため、Duの後の動詞が「モニョモニョ---」とした発音になって相手には聞き取れにくいようだ。

ファーストネームで呼ばれたり、Duで呼ばれたりするのは私にとってはとてもいい感じ。お互いの関係を親密に感じられるだけでなく、この社会の一員になった気がする。