昨晩は雨だった。車のワイパースピードが『中』くらいの雨足だった。
帰宅後、リョー坊に訊いた。
「今日、どうするとぉ?」
「パークドームには行きたくな~い」
沈んだ表情でリョー坊は答えた。
「だけど、どこでトレーニングするとや、屋内でトレーニングができるとこって、他にどこかあるっけ・・・」
暗い顔をしたリョー坊はこう言った。
「外でできんとぉ?」
「外は雨が降りよっとよ!、そんなことしたらカゼひくでしょッ!」
キッチンからカミさんの冷たい声が飛んできた。
「雨の中を走ってみたいって、そーゆーことなのか?」
「ウンッ!」
満面の笑みだった。
ボクはしばらく逡巡したけど
「じゃぁ、行くか」
とそう答えた。
「アンタたちナニ考えてんのッ!」
風邪気味のカミさんが金切り声を上げた。
部屋でアップをやったあと、リョー坊はトレーニングウェアの上に熊のプーさんの絵柄が入った黄色のカッパを着た。ボクはカミさんのポンチョをはおった。
外に出た。
車が水しぶきの音を発して通り過ぎていく。
路面にはヘッドライトやテールランプが映っている。
空は暗いはずだけど、街の灯りが雨滴に反射して仄かに明るい。
ボクとリョー坊は走り出した。
帰宅後、リョー坊に訊いた。
「今日、どうするとぉ?」
「パークドームには行きたくな~い」
沈んだ表情でリョー坊は答えた。
「だけど、どこでトレーニングするとや、屋内でトレーニングができるとこって、他にどこかあるっけ・・・」
暗い顔をしたリョー坊はこう言った。
「外でできんとぉ?」
「外は雨が降りよっとよ!、そんなことしたらカゼひくでしょッ!」
キッチンからカミさんの冷たい声が飛んできた。
「雨の中を走ってみたいって、そーゆーことなのか?」
「ウンッ!」
満面の笑みだった。
ボクはしばらく逡巡したけど
「じゃぁ、行くか」
とそう答えた。
「アンタたちナニ考えてんのッ!」
風邪気味のカミさんが金切り声を上げた。
部屋でアップをやったあと、リョー坊はトレーニングウェアの上に熊のプーさんの絵柄が入った黄色のカッパを着た。ボクはカミさんのポンチョをはおった。
外に出た。
車が水しぶきの音を発して通り過ぎていく。
路面にはヘッドライトやテールランプが映っている。
空は暗いはずだけど、街の灯りが雨滴に反射して仄かに明るい。
ボクとリョー坊は走り出した。