ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

7/15 THE COLLECTORS IN SHIBUYA QUATTRO

2006-07-18 | コレクターズ
クアトロ3回目。今回もキーボード卓があってPATさんが入ることが予想できます。今回旺福以外にはゲストとか来ないシリーズなのかな。それはそれで、本来のコレクターズライブの魅力が堪能できるので大好きですが。

ちょっと時間を押してメンバーが登場、加藤さん以外のメンバーで演奏が始まったのですが、最初何だか分からないフレーズに首をかしげていると、途中から特徴的なギターが! 何と「テレビジョンスターズ」ですよ。これが一発目か! とびっくり。先日グレイプバインの田中くんとの対談にて、コレクターズのライブ曲目なんかはコータローさんがプロデュースしていると話していましたが、これもコータローさんのアイデアなんだろうか。面白い!

続いて名曲「ジュリエッタ」でフロアもさらに盛り上がり、なんと3曲目は「恋のカレイドスコープ」! 何かスッゴイいい曲大放出な冒頭で、むやみに気分も高揚します。

「暑いねー」と加藤さん。「俺あとでこのジャケット脱いで、ポロシャツで歌うから」と宣言されるほどステージの上も暑いようです。インナーが緑のフレペポロだったのですが、あれPATさんのブルーのフレペポロとおそろいなのかな? すごく可愛かった。数曲やったところでコータローさんも着ているTシャツが汗だく。スタッフの方に「もう2℃下げてください」と注文を出しますが、加藤さんが「もうこれで限界なんだって」と返すと、「本当? おかしいな」と小声でつぶやいたのが面白かった。あなたクアトロの設計をどこまで熟知しているんですか(笑)。まあ、コータローさんの体感ではもっと涼しくなるはずだ、と思われるほどそこが暑かったのでしょうが。

どういう流れだったか、ジダンの話になって「ここにもいるけどね、ジダン」とPATさんを指差す加藤さん(笑)。あの頭突きはQちゃんによると、「とても丁寧なごあいさつ」なのだそうです(笑)。それがぶつかっちゃっただけだと。その解釈面白いなー。それに加藤さんが「俺も何か調子悪いなー、ってときは、耳元でコータローくんが罵倒してるからね。『何やってるんだよちゃんとしろよこの年寄り!』って。そしたら俺も楽屋でこう(頭突きのポーズをして)、挨拶してるからね!」続けたのに爆笑でした。仲いいのか悪いのか(笑)。

ロック教室より新曲が! 曽我部の「僕は花」を紹介して加藤さん、「泣きなさい~」と「涙そうそう」をちょっと歌うと、コータローさんがそのあとギターでリフを入れてくれます(笑)。そのあと「笑いなさいー」と続けて歌って、またコータローさんがギター弾いたのですが、「全然合ってないじゃない!」とダメ出しされていました(笑)。そこで「そんな、without沖縄フィーリングで」と曲に。私はもともとバラードってだけでちょっと価値を低く見てしまうくらい、テンポの遅い曲って好きじゃないのですが、加藤さんのボーカルと歌詞が乗るとなぜかすごく魅力的になっちゃうなあ。壮大なんだけど乙女チックな可愛い歌詞が素敵でした。だって「僕は花 僕は夢」って…!

「二週間ほど前に、台湾に行って来ました!」と加藤さんの報告が。「もう台湾も暑くてさ! コータローくんも機嫌悪くて」と話し出した台湾話。メンバー4人なのか、加藤さんとコータローさん二人でいたときなのかちょっと分からなかったのですが、加藤さん曰く「よくライブに来るファンの顔ってもうだいたい覚えてるのね。だから日本から来てくれた40人も、だいたい分かるわけよ」だそうです。「それなのに台湾で、『お前どー見ても、普段B'z聴いてるだろ!』って奴が、『昨日のライブ良かったです』って声をかけてきたのね。それでさ、俺たちって優しいんだよ! 握手してくださいって言われて、握手して、サインまでしてやって、その間もコータローくんはこう、腕組んでそっぽ向いてて、グラサンとかかけてて」と言っていると「かけてないよ!」と刑事からの反論が(笑)。時々ツッコミがないと加藤さん、面白くしようとしてすぐ誇張しちゃうからな(笑)。「そしたらその子の連れの男が、ちょっと遠くで『誰だよアレ?』って言ってるんだよ。それで俺がそいつに『チャン・ドンゴンだよ!』って言ってやった!」と加藤さん。海外でもコレクターズのやりたい放題ぶりは変わりませんね。

「台湾恐ろしいよ。あっちには著作権がないから、もう隠し撮りの映像とかすごい流れてるの。Qちゃんがホテルの廊下で転がってた映像まで、You Tubeに流れてたからね」と言ってましたが、話の主題は著作権についてと分かるのですが、何でQちゃんはホテルの廊下を転がっていたのか、その映像は誰が撮って誰が流したのかなど疑問はつきません。

しかしそんなおもしろMCのあと「じゃあ、すてきなバラードを」と言われて倒れそうに。ここでバラードですか、と思いつつ始まったのが何と「僕は恐竜」! こんな泣ける名曲をここで!? と、思わず口に出して突っ込みそうになりました。

この「僕は恐竜」も素晴らしかったのですが、その後始まったのが何と「ハンマー&シックル」! 地味に大好きなのですが、「コレのライブ通い続けてたらいつか聴けるかな」的に期待をしていなかったナンバーなので、本当に驚きました。聞いた話によるとどうやら、UFO CLUVツアーのときにもレギュラーではやらなかった(東京でしかやらなかった?)曲らしいので、相当レアですよね。嬉しいなあ。その後の「Dear トリケラトプス」も、CDではそれほど目立った曲ではないと思うのですが、ライブで聴くと壮大でとても迫力のある曲でした。ここの地味名曲(失礼か)三連発には意表突かれましたね。すごい!

この日の「未来のカタチ」が、何がどうというわけじゃないのですがすごく良かったです。刑事も煽ってたしな。本当に感動的でいい曲ですよ。大好きだ。加藤さんも終わったあと「いい曲だね、素晴らしい!」とごきげんでした。

「ここで、コレクターズの飛び道具、コータローくんに歌ってもらおうか」と言うと、客席から歓声が。しかし刑事が「俺今日ハッピーじゃないんだよね…」とダウナーな発言をします。「ハッピーじゃないの?」と加藤さんに聞かれ「いやそうでもない」と言うと、加藤さんが、マイクに入るか入らないかの小さな声ですかさず「どっちだよ」と突っ込んだのが面白かった(笑)。すごく素な感じのツッコミで。「今日ね、あ、喋っていいですか」と話し出したコータローさんにもちろんフロアは拍手で応えます。「今日歩いてたらさ、30メートルくらい先から手を振ってる奴がいたんだよ。誰だろう、と思いながらも『お~』って手を降り返したら、俺の後ろにいる奴に向かってだったの」との言葉に客席は大うけ。加藤さんも思わず笑ってしまいます。「珍しいね~! どうしたの?」と返していましたが確かに。刑事とまで呼ばれるコータローさんらしくないですよ! 刑事も「たるんでたねー」と反省しているようです。「それ、そのあとどうしたの? それが聞きたい」とさらに追及した加藤さんに、「iPODのイヤホン直す振りしてごまかした」と答えたコータローさんにまたしても爆笑。意外な一面を知った思いです。

最近の「ハッピー&ラッキー」は、刑事がちょっとギターソロ入れてみたりフレーズ変えてみたりするのがいいな。とてもかっこいいです。

曲が終わるとそのまま加藤さんはお色直しのため引っ込んで、入れ替わりに登場したPATさん。今度はその4人でインストが始まりました。先月と同じく「GIVE IT TO ME NOW」。この曲がこういう形で、ライブレギュラーになるというのも面白いなあ。ステップ踏みながらギター弾くコータローさんが可愛い。そうやってステージを動き回って、PATさんのソロを聴いたあとひざまずいて拍手していたのも楽しそうでした。

それが明けて、アメコミ調プリントシャツで登場した加藤さんが入り、始まったのは先月もお披露目した民生作曲の「悪い月」。先月よりまたいい感じになってきているような気がします。ああもうタンバリン叩きまくるPATさんが何だかツボ過ぎる。ずっと見ていたい感じです。

そして「今のは民生くんの書いてくれた『悪い月』という曲で、7/26発売のロック教室に収録されています。それではコレクターズのオリジナル曲も」とのMCで「thank U」が始まりました。やっぱりすごいいい曲だ。前向きで分かりやすくて正しくて、それでいてひねた曲調もあってフックが効いててメロディアスで可愛くてロマンチックで(褒めすぎですか)。あ、でも途中でサビあたりかな、加藤さん楽しそうに客席にマイク向けてたのには笑った。まだこの曲発売されてませんから! 加藤さんの、こういうときどき天然なところが好きだ。

「久しぶりにしたい? 誰としたい?」とMCで振って、「加藤さん!」と聞こえたところで、「みんなと、シーソーしたい!」とシャウト、「See-Saw」が! フロアもすごく盛り上がってました。何か床が揺れてたような気がする。頭の悪いラブソング、何でこんなに名曲なんだろうなー。それに続いてちょっと久しぶりの「メイビートゥモロウ」! やっぱりライブでやるとこの上なく盛り上がる曲ですね。ラストもコータローさんがジャンプしてカッティングして決めました。「魅せるね~!」とリーダーからもお褒めの言葉が。

「ブライアン・ジョーンズのイメージアルバムに参加することが急遽決定しまして、台湾から帰って2日で新曲を書きました」とリーダーが話すと、客席から歓声と拍手が。「いや、3日だったかも。4日だったかも」と落とすリーダー面白い(笑)。「ムッシュかまやつや土屋アンナと一緒に。あゆのいるエイベックスから。…やってしまいました」。すると「コータローくん、土屋アンナにギター教えたことあるよね」との話が。えー、と驚く客席。「2年位前。オリーブで。あ、2年前じゃないな。グリッターチューンのキャンペーンのころ」とコータローさんが答えます。「何教えたの?」と加藤さんに聞かれて「レットイットビー」と刑事。「レットイットビー!?あれギターで教えたの? あれってピアノの曲じゃないの?」「弾きたいって言うからさ」とのやりとりのあと、「どうやって教えたの?『C、C、アンナちゃん?』『A、A、アンナちゃん?』って?」と変な抑揚でおそらくコータローさんのモノマネをしている加藤さんの口調が最高に面白くて笑った。会話の最後に「アンナちゃん?」をつけて話すのが、この日のライブのあと飲みに行ったときに流行りましたよ。「それで、コードを教えてたんだけど、『ソロを弾きたい』って言うから、(ソロの簡単な音を出して)これを教えて、俺が後ろでちゃんと弾いてるから、ソロを弾いてるように聞こえたの」とコータローさん。意外と変な仕事もしていらっしゃいますね。すると「君、牧瀬里穂とも写真撮ったことあるもんね」と加藤さんが言うと、「それはアナタでしょー!?」と驚いて反論するコータローさん(笑)。「あれ、そうだったっけ? 何か芸能関係に一番精通してるのは君だからさ」といけしゃあしゃあと答えるリーダーに、刑事も思わず苦笑いです。「だって、飯島直子とこたつに入ったことあるよね」とさらにリーダーが押すと「いつの話だよ…」とうなだれる刑事。「あれはさ、青森からアナタが帰りたくないって言ったから、代わりに俺が行ったんだよ?」とコータローさんが反論すると「あれ、君が帰りたかったんじゃないの?」と、また自分の都合のいいように覚えていたリーダーに、「冗談じゃないよ~!」と思わず素な感じでつぶやいた刑事に場内爆笑。すっかり普通の会話になっていたのに気付いて、自分の口調にちょっと恥ずかしそうに後ろを向いた刑事がなんとも可愛いです。楽しそうだなコレクターズ。

しかしこのおもしろMCのあとに始まったのが、なんと「世界を止めて」。だからMCと曲の落差がでかいにも程がありますよ(笑)。

本編が終了してアンコールのクラップをしていたのですが、珍しくなかなかメンバーが出てこない。「今、スクールキッズのコスプレに着替えてるんだよ」「この暑いのに?」「それこそがモッズ!」などと勝手なことを話していたら、本当にグリーンのブレザーに着替えたメンバーが出てきてびっくりでした。みんな学生のコスプレなのに手にビール缶持ってるよ(笑)。生で見ると超可愛い! でもやっぱり小里さんはちょっと似合わない(笑)。ジャケットどおり、刑事だけ帽子なしで不良でした。そのスタイルで「スタールースター」と「パンクオブハーツ」を演奏、パンクオブハーツでは小里さんがかなり煽ってて、かっこよかったです。久しぶりにラストでのコータローさんのジャンプが長かった! 41回は最高記録? すごい、さすがは刑事だ!カッコイイ!

2度目のアンコールでリグレイが始まり、今回ももりもりガムが投げられたのですが、ブレイクのときにたくさん投げられたのがリーダーの顔に当たってしまいました。「くっそー」とギャグにしてましたが、ブレイクのときは投げちゃだめだよ! 危ないし、そのほうがブレイク後にまたいっぱい飛ぶののメリハリが利いて美しいしね。

最後はもちろん「僕はコレクター」で、途中「クアトロ来月が最後です、みんなまた来てね」と加藤さんのごあいさつがあって、メンバーが4人肩を組んでお辞儀、ステージを後にしました。追い出しの曲「Thank U」が流れて、帰ろうとしたところに歓声が! メンバーがまたステージに戻ってきたのを見て、またすごいモッシュになっていました。そこで始まったのが「僕の時間機械」じゃ、もう盛り上がらないわけないですよ! 刑事もギターをステージからフロアに触らせたりなんかもうえらいことになっていた。すごい勢いで曲が終わり、再びメンバーがステージを去ってようやくライブは終了しました。今回も2時間以上あったなあ。

今回もすごく楽しくて、いい加減こんなに何度もライブ見てるんだから飽きても良さそうなものですが、もう見るたび見るたびどんどん素晴らしくなってきてるコレクターズには、感動を通り越してちょっと不安になりますよ。これ以上いいライブ、という、もう想像の範囲を大きく超えたものを、次には必ず見せてくれる。恐ろしいほどの魅力的なバンドです。いよいよ次はクアトロラスト! ライジングサンを蹴ってまで行くのだから、すごいの見せてくださいよ、などと、過剰な要求をしても、きっとそれ以上のライブがそこにはあるんだろうな。心置きなく期待させてもらいます!