ハッピー&ラッキー

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2005-10-31 | その他
最近、友達に借りた都筑道夫と福本伸行ばっかり読んでいます。まんがはともかく、小説読むの久しぶりな感じが。一番好きな作家は都筑道夫で漫画家は福本伸行だとその友人に聞いて(要するに一番のお奨めを貸してもらったわけです)、自分の好きな作家って誰だろうと考えてみました。

小学校~中学あたりで一番好きだったのは星新一だなあ。図書館の全集を片っ端から読んでいったものです。同時進行で子供向けに翻訳されたSFシリーズも大好きでした。小学生なので、日々の出来事を日記として担任に提出する宿題のようなものが一定期間あったのですが、それを書くのが嫌で自作SFを連載していた嫌な子供だったのを今突然思い出しましたよ。内容はなんだったか…子供と月の会話だったような気がする。昼夜の気温差が260度だかあるなどの情報が面白くてたまらなかった時代です。どうでもいいですが、小学校の宿題でも嫌だった日記を、今こうして誰に頼まれるでもなく書いているというのは不思議なものですね。

高校に入って好きになったのが筒井康隆。星新一よりブラックで、タブーのない作風に惹かれました。このころは節操なく色んな本を読みまくっていましたが、やはりSFが好きでした。そして出会ってしまった別役実。私の、明らかに欠点である「一般的なあらゆるものに対する抵抗」は、この作家に受けた影響が大きいと思います。でも大好きだ…やっぱり一番好きな作家、と聞かれたら、別役実と答えてしまいそう。でもどちらかというとメインの戯曲ではなく、評論文のほうが好きです。

小説より評論とか研究書のほうが好きというのは今でも変わっていなくて、知らないジャンルの豆知識本とか弱いですね。一時期はまっていたのが宗教。と言っても別に何かの宗教に入信したとかではなく、世界の宗教の独自性とか相違に関した本を読むのが好きだっただけですが。もうあれはほんと面白いね。もともとが神話とかがベースにになっているから物語性もあるし、それ自体はポピュラーだから人に話すと感心されて物知りに見られてお得です(俗物)。一番好きだったのはヒンズー教。仏教と似てて馴染みがあるし、多神教はなんとも愛嬌がある神様が多くて楽しいですよ。宗教以外だと宇宙に関した雑学本なんかも面白い。ブラックホールのそばでは、あまりの重力の大きさに時間の流れまで遅くなる(正確には遅れて見える)とかわくわくしませんか? もうちょっとなので我慢してね。他にはなんだろう、SWATとか傭兵のデータ本も読み応えあって面白かったです。

例に挙げたテーマはもちろん、マニアと言うか本当に研究している方もたくさんいる深い事柄なので、私なぞ素人もいいところなのですが、ただ知らない世界の常識って自分の中では意外じゃないですか。そういうものを知るのが大好きなんですよ。お坊さんとか寄生虫とか世界の名前とか大正時代の建築物とかもなかなか興味深かったです。他にもマイナーなジャンルの面白い本なんかあったら教えてください。

何か最初とテーマがずれていますがいいや。あ、貸してもらった両作家はどちらも面白かったです。特に福本伸行超好み。