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千里の道も一歩から

手足口病流行ってます!

2015年07月14日 | 日記

梅雨明けしたような暑さです

それに伴い小児科では手足口病がかなりの勢いで増えています

手足口病は、口の中や手足などに水疱性の発疹が出るウイルスの感染によって起こる感染症です。

例年、報告数の90%前後を5歳以下の乳幼児が占めています

病気の原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)で、その他、コクサッキーウイルスA10などが原因になることもあります。ですので、1シーズン何度も罹る場合もあります

感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染することです)が知られています。集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは濃厚接触しやすいので注意が必要です。

手足口病には予防接種も予防する薬もありません。特別な治療もなく、発熱、口内炎などへの対症療法が中心になります。しかし、ほとんどの場合は7~10日程度で自然に治ります

ただし、まれに髄膜炎を起こすこともあるので、高熱や頭痛が続いたり、嘔吐を繰り返すなどの場合はできるだけ早く最寄りの医療機関へ相談してください。

手足口病は出席停止対象の疾患ではありませんが、保育園、幼稚園の園内規定で「熱が下がり口内炎が消えるまで」と登園を禁止しているところも多くあります。

うんちなどの排泄物からは10日~2週間、場合によっては1か月くらいはウイルスが認められるため、見かけが良くなったからと言って感染しない訳ではありません。

このことが、完治したら感染力のない水痘などの他の感染症と違うため、登園許可も曖昧になっています。

登園の判断基準は、「発熱がなく全身状態が良くなっていること」、「口の中の痛みが取れ、しっかりとごはんが食べられること」が主な基準になります。

お子さんを預けて働かれている保護者にとってはいつまで休ませるかは大きな問題ですので、外来でも「いついつまでは休ませて下さいね」と説明し理解してもらうのも一苦労です

「37.5℃の涙」というタイトルのTBSのドラマ、観たことはありませんが何となく想像がつきます