むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ブッシュカン:仏手柑(奇妙な形で幸運を呼ぶ?) 

2015-01-09 13:28:08 | 植物観察記録

初歩きで京都南禅寺前の通りを歩いているとき、料亭の玄関に立派な門松が立っており、鮮やかな黄色のブシュッカン:仏手柑(ミカン科ミカン属)が飾られているのが目を引きました。
インド原産で江戸時代に中国を経由して渡来したといわれています。
仏手柑の名は、真ん中で割った形が合掌する両手に見立てることができるので「仏の手」と美称したものとされます。この形は柱頭が奇形的に異常に発達したものです。
果肉はほとんどなく、果皮は砂糖漬けなどにして食用にされます。
門松に飾られているのを初めてみましたが、ブッシュカンは、アジア地域では古くから不老長寿の妙薬と信じられたり、現に漢方薬として胃痛、嘔吐、疲労回復などの薬効があるとされていることもあり、縁起物として門松に飾られてもおかしくないものといえそうです