万博公園日本庭園の門前にアメリカハナノキ:亜米利加花の木(ムクロジ科カエデ属)の雄花が咲いていました。北米東部原産の落葉高木で、高さ15~20m、大きいものでは40mにもなります。枝には白い皮目があります。
雌雄別株、花は橙紅色~濃紅色で、前年枝の葉脇に束生します。万博公園には雌雄並んで植えられていますが、雌花の方はまだ咲いていませんでした。
日本のハナノキは隔離分布で知られていますが、極めて近縁とされているアメリカハナノキとは、氷河期陸続きであったべーリング海(地峡)を挟んで北アメリカと東アジアに分布していた同じカエデ属を祖先としているという話があり、現在も両者はベーリング挟んだ隔離分布といえるでしょう。
赤い花が美しいハナノキの別名がハナカエデ、紅葉が美しいアメリカハナノキはベニカエデということは、写真のようにアメリカハナミズキの花はそれほどでもないということでしょうか。