神戸の小父さん日記

五十代サラリーマンのオフタイム

バルトーク 弦楽四重奏曲 第4番

2005年04月04日 | 音楽
 今日のウォーキングのBGM。演奏はエマーソンQ。
 1929年初演。第3番までとは一線を画す出来の曲だと思いました。響きは一層自由になり、それだけ分かりにくくもなっていますが、リズムがしっかりしていますので、音楽がくずれません。旋律らしいものはあまりありませんが、十分楽しめました。ただ、振り返って耳に残るメロディーがないというのは、やはり何がしか寂しいですね。
 この曲を聴いていて、リズムは音楽の基本的要素であることを再認識しました。現代音楽では小節線を感じさせない曲が多いのですが、そういう曲ははっきり言ってさっぱり分かりません。聴く人に心臓がある限りは、やはりリズムの推進力は必要なのでしょう。
 余った時間にベートーベンのピアノソナタ第32番の第2楽章を、シュナーベルの演奏で聴きました。以前にこの曲の第3変奏をきちんと弾いた演奏がない、といった趣旨のことを書きましたが、このおじさん案外リズムよく弾いています。まあ、録音のせいもあって、霧の向こうで弾いているようなところがあるのは否めませんが、彼の「ハンマークラヴィール」の第1楽章を聴いた後では想像できないできばえで、健闘を称えたいと思います。主題の部分が余りにも遅いところを除いては、なかなかいい演奏だと思いました。