神戸の小父さん日記

五十代サラリーマンのオフタイム

ニールセン 交響曲第4番 不滅

2005年04月28日 | 音楽
 本日のウォーキングのBGM。
 初演1916年。演奏はブロムシュテット指揮サンフランシスコ交響楽団。
 かなり有名な曲ですが、今回初めて聴きました。感想としては、まとまった良い曲だと思いました。個人的には3楽章が気に入りました。でも他の楽章もそれぞれ魅力的ですね。相変わらず(?)主題のメロディーに魅力がないのは本当に残念ですが、曲全体の展開はよく出来ています。それとこの人の曲は、主題が明確でないため、いわゆる経過部が延々と続いているように聴こえますが、それでも曲としての推進力があるのはある意味不思議です。ひょっとして、編曲をやらせれば、抜群だったのではないでしょうか。
 今回調べてみて初めて知ったのですが、ニールセンはシベリウスと同じ年に生まれています。シベリウスの交響曲第5番の初演が1915年ですから、同じような歩みをしていたのでしょうね。5歳年上のマーラーの交響曲第9番の初演が1912年なので、ニールセンもシベリウスもマーラーの曲は知っていたと思います。でも、シベリウスにはその影響は私には感じられません。その一方、ニールセンの曲には、随所にマーラーを感じてしまいます。特にティンパニの連打の上に、金管が咆哮するところの響きはかなり似ているように思います。この曲の最後の部分はどう聴いてもマーラーの「復活」の最後を思い起こさせます。一方、この曲の3楽章の特に始めの部分の響きは、ショスタコーヴィチの交響曲第5番(1937年初演)の一部分と非常によく似ていると感じました。ショスタコーヴィチはこの曲を知っていたのでしょうか。興味のあるところですね。