イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

沖縄県読谷村の花織 (はなうい)

2014年11月13日 | 織りの旅
写真  読谷村の体験織り  
   (竹串で経糸をすくい模様をつくっています)


バリ島に戻る2週間前、甥の結婚式の為に沖縄を訪れました。
読谷村で「読谷山花織」の体験織りが出来る会館があり、行ってきました。
花織とは浮糸で花模様を織った紋織のことでプータンの浮織りに似ていました。
「グーシ」は竹串で経糸をすくって模様をつくります。ブータン織りでは「経浮織」。
「ティーバナ」は刺繍の縫取りのように経糸に紋を織り込みます。ブータン織りでは片面縫取り織りの「サンマ」といい、
ブータン織りでは裏側に模様がでませんが、ティーバナでは裏側に糸が出ます。

読谷村立歴史民俗資料館の資料によると、およそ7000年前の遺跡から読谷には古くから人が住み、生産活動が活発でした。1420年ごろには座喜味城を拠点に海外との文化・経済交流も活発でとりわけ東南アジアからの織物・焼物の技法が伝来したと考えられています。
1480年のシャム国(現在のタイ)から琉球国に「手幅織花糸黄布一条」が贈られたと記されているそうです。
ブータンの織りと似ていることに納得ができました。


太平洋戦争で花織は途絶えてしまいましたが、昭和30年代後半から復興事業に位置付けられ現在に至っています。
体験織りを開催している事業協同組合では村の居住者に限り、技術の伝承が行われています。




竹串で経糸を浮かし、板杼を通します。
  
 

ひとつのモチーフが織れました。
  


「ティーバナ」で織ってあるコースターと名刺入れ
  表  裏
 


もともとは地機で織られていたそうですが体験織りは高機でした。
 


体験織りの案内チラシ
 




読谷山花織 (ゆんたんざ はなうい)の体験織り  
読谷山花織事業協同組合 /   読谷山花織伝統工芸センター
〒904-0301   沖縄県中頭郡読谷村座喜味2974-2
TEL/FAX    098-958-4674
開館時間   9時〜17時  休館日  土・日・祝祭日


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