イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

大島紬村で生産工程を見学

2020年02月25日 | 織りの旅
二日目は大島紬村に行きました。予定していた泥染めは天気が悪いのでキャンセルし、織り体験だけにしました。
株式会社 大島紬村
〒894-0411
鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木1945
Tel 0997-62-3100
最寄りのバス停 大島紬村入口 (1時間に2本)

専門のスタッフが実際の作業現場を順番に案内してくれます。


テーチ木(車輪梅シャリンバイ)




泥染め 
テーチ木の煎出液で染め、その後泥田で揉むと化学反応が起き、これを繰り返す。










原図・デザイン画をもとに点で柄を表現した設計図を起こす。


絵柄は反物幅×57cmの繰り返し


織りあがった紬


しめばた 
糊で固めた経絣糸、緯絣糸を締機を使って絣となる部分を綿糸で締め防染する。






機にかけている経糸は木綿で緯糸が糊付け後の絹糸です。数本の束なので、同じ柄が同時に出来るということ。


染色した後、締めた部分を解く。




機織り
経絣糸と緯絣糸を合わせながら織りますが糸の伸びがあり、1本1本のズレを確認し調節しながらの作業です。手間と時間、技術を要し、「奇跡の織り」と云われるのも納得です。
経絣糸が切れた時、切れた糸どうしを繋ぐと模様がズレてしまうので予備に染めた中から同じ染め模様を探し、繋げるとの説明。予備の糸束から1本を探すのが大変だそうです。




生産工程の見学後、織りの体験をしました。私一人でしたのでサンプルの柄ではなく、色合いなど先生と相談しながらゆっくりと織ることが出来ました。こちらでも絣は織れません。出来上がりは1センチ単位で引き取れます。
中心のボーダーは地糸(黒)2回、緯絣糸2回の繰り返しで大島紬の基本的な織りだそうです。





亜熱帯植物庭園の広い敷地内にあります。体験の他にも貴重な大島紬の展示室もあり、紬地をアレンジしたお土産も揃ってい
ます。
詳しくはWEBサイトで
http://www.tumugi.co.jp

次は名瀬にある締機の工房です。




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