イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

イカット工房を訪ねる

2013年06月05日 | 織りの旅/海外
バリ島の布は生活とともに特に宗教とかかわりが深く存在しています。物質的欲求の先にある
消費の対象でないところに惹かれます。100年前には8つの王国がありギャニャールはそのひとつでした。
緯絣イカットの中心地ともいわれていると聞き、2011年にギャニャール県にある2か所のイカット工房に行ってきました。

PUTRI AYU 工房   Blahbatuh   Tel / 0361-942658
CILI 工房   JL.Ciung Wanara7 Tel / 0361-943409

バリ語ではエンディック(Endek)と言い、経糸は単色で、模様に染めた緯糸で織り上げます。
正装用のサロンなどに使われます。泊まっているロスメンのカディ若奥さんにたずねたところ、ご主人のワヤンさんが結婚式に着たエンディックのサロンと上につけるソンケットを見せてくれました。ソンケットは金糸を使っているためか洗ってはいけないそうです。 

  
写真  ワヤンさんが着たエンディックのサロンとソンケット

工房は何台もの高機があり、足踏みをするとシャトルが動くしかけになっていて両耳で染めの模様を合わせています。整経などの作業は分業で整経から織りまでの工程が見られます。自転車の車輪を使って小管に巻いたりして身近な材料を上手に活用していました。日用使う布として、また観光用としてもバリ島を代表する織り物だと思います。

    
写真 工房内の様子


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