相談

若い頃何冊も読んだ本を書いた人が向かいに座っていて、私と私の家族の話をしていた。

この上なくスムーズに話は進み、一緒にできる具体的なコースとステップを提案されてきっかり１時間が終わった。

いろいろ説明をしないといけないかと思っていたけれど、そこはほとんど必要なかったのがラッキーな誤算だった。

ここまでやってきたことや思っていることがこの人から見ても間違ってはいないのは、向こうの言ったことでわかった。

そうだよなと思う。

歩くのは、じぶん。

いいか悪いか決めるのも、じぶん。

助けてもらえるところは助けてもらうことも含めて。

もしもだれかの助けになることができたら結果は気にせず努力することも含めて。

少し休んで。

また、歩いていく。

うたたね

いつからか暗闇の中にいてどこかから吹いてくる風の気配を全身で聞いている

何故なら実は目も見えず耳も聞こえないようだから

落ちていたレジ袋のようなビニールの手袋のようなものをうまく持つとすごくたまにふわっと膨らむのが何か気になる

時々風がふわっとどこかに押すように吹く

なんとなく気がついたんだけどもしかしたら私もビニール袋なのか

右も左もわからない暗闇の中でかさこそいう気配を感じている