日々乃家日誌 まにまに・てい子の日々の発見

母まにまにが娘てい子と始めた、日々の発見を綴るブログです。

飛ぶ、習う、学ぶ、遊ぶ、生きる

2019年02月28日 | 命について
豊かで贅沢な一日を過ごした。

あれは、なんだったんだろう。

私たちは何をしたんだろう。

あの、命が触れ合った感じ。

私たちは学んでいた、遊んでいた。
夢中になって。

小さな私たちが大きな世界にいて、そのサイズはあまりに違っていて、でも本質は同じものでできていて。

そうしたらあんな風に、心から楽しんで命がけで飛ぶように習う学ぶ生きる、他はないのかもしれない。


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はるだね

2019年02月27日 | 日記
もちろん夜にはだいぶ寒くなるんだけど、もうそれは冬の寒さではなくて春の寒さだよね。

梅は匂うし水仙も匂うし
ホケキョは鳴くし
みみずは身をくねらせているし。

ちょっと前までみたいに、しんとしてない。

季節のせいともそうでないとも言えないけれど、なんだか蓋がぱかんと開いたような心もちで放心している。

また来るにしても、この冬は越した。

静かで、浮ついたところのない、しあわせ。





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とりつく島

2019年02月22日 | 命について
風は冷たくても光は春のように素敵な日にうっとりしながら自転車で走っていて浮かんだのは

「ここにだったらいることができる」

いることができる、って大事じゃない?

体に、心に、その後には生活に、自分が安心して「いることができる」場所を作る。

私たちは時々、自分の意識の中で迷子になるから。

そんな時につかまって休むことができる、安全な浮島があるととてもいいよね。



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真綿の空

2019年02月20日 | 苦しむ人とともにあること
今日は春みたいに暖かかったから、ふたりで遠い病院を訪ねた後は、港で漁師料理を食べたり海辺でお茶をしたりしながら帰ってきた。

海の色も空の色も綺麗だねと言ったら、あなたは窓の外の写真を撮りかけてすぐに、やめた、ばかばかしい、とカップに向き直り夕暮れに背を向けた。

寄せて返す波の上、空は真綿のように暖かく柔らかく発光している。
人が見ても見なくても、奇跡は惜しみなく降り注いでいる。

飲み終わったカップを置いて、あなたは電話を持って席を立った。

「ばかばかしいけど、撮ってくる。」

ふたりが子どもだった頃から一緒に歩いてきたこの物語が、この先どうなっていくのかさっぱりわからない。

でも多分、いま一緒にいる、ということだけでも、奇跡のように珍しく不思議なことなのかもしれない。









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改札で

2019年02月18日 | 出会った人たち
いつもの改札を出たところでそれじゃあと手を振ろうとしたら、手に持っていたICカードごと握手の挨拶をしてもらった。

手はちぐはぐだし、スイカごとだけど。

ただの帰り道、こんなに小さな私とも、きちんと存在し、出会う、そういうあり方。

その人のどこもなにも動かないまま、私は暖かい風に吹かれたようにはっとする。

そういうところが、すごいなあと思う。





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