思いがけず暗黒時代を振り返って新しくなったこの私からパースペクティブを組み替えることをしていた。
よろよろと路上に出てひよこのようなおぼつかない足取りで、やっと「いのちをたてる」心地がわかってきたところで。
一見地味に生活しているだけだけど、この中にしかあれとこれが出会う時空がないことがわかっている。
私の目がおかしいのか誰かに確認したいんだけど、今いるここがまるで桃源郷のよう。
ひょっとしたら夢か作りものでは。
そうしたら何年も話していない過去から着信があって、そうかやっぱりなと何がかはわからないまま納得している。
今年は長く咲いた桜もついに嵐のような風に散っていった。
もうなにも先送りにしないでここを生きる。
これがたどりつきたかった約束の地だ。
全ては祝福されている。
