日々乃家日誌 まにまに・てい子の日々の発見

母まにまにが娘てい子と始めた、日々の発見を綴るブログです。

近所で

2017年05月30日 | 死について
近所に大好きな年上の友達がいて
駅からの帰り道に前を歩くのを見つけたから
犬のように喜んで追いかけて声をかけた。
小川や畑の横を歩きながらお孫さんの運動会の話を聞いた。

言わなきゃなとも思ったんだけど、何も言わなければ
彼女の目には母のいない人に見えないのがちょっとうれしいから
もう少しだけだまっていようと母の死を告げなかった。

もしかしたら私はほんの少し上の空だったかもしれない。

次に会った時に、旦那さんはいかがと聞かれて
旦那はともかく母がと言ったら、この前あなた元気なかったからと
すっかりお見通しだった。
私を見る目は気遣いながら輪郭をそっと探るようで
私の今の状態に合わせて表す悲しみを加減してるのがわかった。

私なんかじゃあれだけど、これから頼ってね、と言ってくれたから
うれしくて、頼る頼るって答えた。








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うれしかったこと

2017年05月29日 | 日記
まにまにですよ。

初夏っぽくなってきましたね。
ばらと芍薬の、季節。

週末はてい子の学校につきあいました。
今回はボルダリング体験。みんな楽しそうだったね。
今ごろ筋肉痛で大変でしょう。

久しぶりのみんなにまた会えたのはよかったんだけど
体力が低下してて帰り道にふうーってため息ついちゃった。
まあそれでも寄り道して帰ったんだけどね。

うれしかったのはね、帰ってからてい子が私に言ったこと。

「お母さん、私の学校につき合ってくれてありがとう」って。

あのね、単位や成績なんて関係ないよ。

そんなこと言えるようになったんだね。

もうほんの少し先。

競うように咲き誇るばらや芍薬のように
君たちが花開く季節がすぐそこに来ている。





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やっぱり お別れ

2017年05月19日 | 死について
そおっとなでながら


もういいよ

大丈夫だよ

こわくないよ

急がなくていい

と言うと


ハナちゃんは

横たわり落ち着いたまま

ちょっと鳴いて

ちょっと震えて


でもびっくりするくらい上手に死にました。

本当にお利口だなあ。


死ぬまで一緒にいられてよかった。

ずっと一緒に暮らせてしあわせだった。

ありがとう、ハナ。


(最後の頃のハナ)

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ハナちゃん

2017年05月18日 | 死について
まにまにですよ。

もうすぐ20才のかわいいハナちゃん、今朝はごはんを食べに来ませんでした。

もう食べないかな。

ハナちゃんは薄ーくなって軽ーくなってきました。

でも、苦しげでは、ない。

いっぱいなでています。

かわいいでしょ。

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多分、大丈夫。

2017年05月16日 | 死について
まにまにですよ。

なんか、これを言うのは久しぶりです。
ちょっとほら、ポエミーが多かったからね。
ついでだから言っておきますね。
お久しぶりです、ただいま。

みなさんから言葉にされたりされなかったり人づてにきいたり、の気遣う気持ちをいただいています。大変ありがたく思っています。

今の私は、あんまり頭が働きません。ちょっとした脳死くらいの機能低下。(ありがとう、いろいろ助けてくれるよくできた末の弟よ)あと体にダメージがきていて土星の重力かと思うくらい体が重い。みなさんにお疲れが出ませんようにと言われるけれど、多分、疲れ、出してる。放出してる。放電か。
ここ数日は自分でなるべく休むようにしています。

だけど気持ちは落ち着いています。もう苦しんでいないと思うからか。
私の死の概念が永遠の別れではないからか。
ずいぶん前に悔いやわだかまりとさよならしたからか。
悲嘆は見あたらないのです。

強くうちのめされてはいても。
そう、なんでもなかったわけではありません。
これを受けたら受けられないものはあまりないのでは、という衝撃で
自分の形が変わっているような、すごく自分が開いているように感じる。
雷に打たれて真っ二つになった立木のように。

すごく落ち着いていてすごく開いている。

静かに放電しつつ、新しい世界に馴染むように、休んでいます。



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