小学生がよくやるやつ、二人組で向き合って両手を会わせて押し合うのに似たやつが今日の坐禅会のウォーミングアップだったんだけど、師匠がそういうのが大好きだからあわや座る時間がなくなる勢いだった。
小学生のと違うのは押す側と押される側に分かれて、力づくと「力づくではない」押し方を体で掴むのが今日の目標。
見当外れな「ダメな稽古」ではなく、上達につながる「下手な稽古」を目指す。
どう言語化するかみんなであれこれやっていたらモリさんはヨガの意味体系からイナガキさんはシステマの使い方から説明するから、あちこちで違う説明/流派に分かれて賑やかになった。
あれみたいだな、見えない人たちが象の別々の部位を触って説明する、みたいな。
多分それに似てるんだろう。
私はちょうど昨日パンを切っていてわかったやつだな、と思っていた。
(皮は硬くて中は柔らかくて切れないー
ぐちゃぐちゃにつぶれちゃう
そこではっとした
一つ息をついてちゃんと立つ
力は入れずにスッと刃を入れるとパンは切れた)
それと昔古武術の達人から教わった「遠くの力を使う」イメージで身体を使う。
(てこの原理の支点、力点、作用点
自分に筋を通して長くしっかり立つ
地面の下に支点
力点はそのまた遥か下
作用点が自分と相手の全体)
イメージと体感と理解をひとつにすり合わせていく、のが稽古。
あ、ちゃんと坐禅と関係あります。
