ひーさんの散歩道

道には、様々な歴史や文化が息づいている。
歴史に触れ風景に感動し忘れていた何かを探したい。

母の目玉/遠野の昔話

2010年01月28日 16時53分17秒 | みちのく昔話
                                  定義如来五重塔

母の目玉 遠野昔話から・・・・

昔、あったづもな・・・
あるところにとても仲のよい夫婦があったど。
ある時、がが様がさっとした風邪がもとでぼっくり死に、旦那殿ァ三度の飯も喉さ通らなくなったど。
 ある晩、その家に若い娘が訪ねて来たど。
食う物も着せるものも無いからと断ったが「軒の下でもいいから」というので、気の毒にに思って中に泊めたど。
女はそのまま居ついて、いつの間にか一緒になったど。
その内に女は腹が大きくなりお産部屋作ってもらうと、「一週間だけは絶対に覗かないように」と頼んで中へ入ったど。
それでも男は心配で小さな隙間っこ見つけて覗くと、大きな蛇がとぐろを巻いて子供をあやして居たったど。
正体見られた蛇は「おれ、ここにいられねがら、童子の坊太郎が泣く時はこの目玉しゃぶらせてころ」と言ってずっと山奥の沼に行ってしまったど。
男は童子が泣くと目玉をしゃぶらせていたが無くなったので、山の沼へ行ったど。
「坊太郎のおがあ」と呼ぶと、蛇が出て来て訳を聞くので、そのことを伝えると「これしゃぶらせろ」と残った目玉を取ってよこしたど。
そのうち子供が大きくなり母親のことを尋ねるようになった。
子供が「獣でも蛇でもいいからお母さんが欲しい」と言うので男はありのままを教えたんだど。
子供は山奥の沼さ一人で会いに行き、「坊太郎おがあ」と叫び、出て来た蛇に取りすがって泣いたど。
その涙が蛇の目に入って開き、同時に母親の姿に変ったど。
山の神様の呪いが、我が子の情けの涙で解けて、元の人間に戻ったんだとさ。
・・・・・・・どんとはれ 



親が子を思う愛・・・・・子が母を慕う愛・・・・が表現されてますね。


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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (桃源児)
2010-01-28 22:50:30
いつもながら、素晴らしい絵です。
人間と蛇が子を成す話、遠野にもあるんですね。
でも、元々は人間だったということなんですね。
どんとはれ、数年前のNHKの朝のテレビ小説を思い出します。
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おかしいわ・・・ (みっちゃん)
2010-01-28 23:07:09
(・_・)無償の愛を語ってる、どっかのひーさんから
アタシのとこに愛の感じられないコメントが・・・
風邪から復活したら~ このお礼は倍返しよ♪( ̄▽ ̄)うふっ
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お晩です (あーさん)
2010-01-28 23:54:14
ひーさん  もう画伯とお呼びしないとアキマヘンなぁ ♪


おっ  ここでも 鬼○はんが・・ww
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あ~さんと (維真尽(^^))
2010-01-29 00:20:13
同じコメントですが
まさに
画伯ですね (^^♪

遠野物語
じっくり読んでみたいですね (^_-)~☆
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桃源児さんへ (ひー)
2010-01-29 00:27:54
たまたま、先日の民話と蛇繋がりになってしまいました。
沼と蛇…どこにでもあるようですね。
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みっちゃんへ (ひー)
2010-01-29 00:32:54
やばい(-o-;)

いや、あれは私が悪いのではなく、この指が悪いのです。
後でガッチリ叱っておきますので倍返しは勘弁を~。
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あーさんへ (ひー)
2010-01-29 00:37:30
いや~ 池が修正出来なくてごまかしました。
松の木も…
また一つ勉強になりました。
鬼○はんきょわい。
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いーさんへ (ひー)
2010-01-29 00:41:33
この話は遠野に行った時、コピーされた小冊子から抜粋しました。

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ちびっと風邪が抜けてきた (クロンシュタット)
2010-01-29 05:23:57
だから蛇は苦手なんだってばー・・・
実はうちのカミさんも正体は・・・おおおっ!

おらほの池は「井の頭公園池」なんだけど、「恋人同士で池のボートを漕ぐと分かれる」という有名な都市伝説が・・・
かえってこっちの方が現実ぽくって恐ろしやー
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クロンシュタットさんへ (ひー)
2010-01-29 09:32:20
井の頭の頭は何の頭?

蛇の頭? あとで調べてみっか…

奥さん大蛇の化身かもよ? 寝ている時に首絞められないようにね!
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