今日は 『こどもの日』
お子様の健やかな成長を、お祈り申し上げます
当店入り口の飾りだなには、いつも仲良くしてくださるお客様の、Mさん製作の
こいのぼりの切り絵が飾ってありますよ~
さて皆さま、お子様のカットどうしてますか?
今や、お母さん、またはお父さんがカットしてあげているご家庭も多いと思います。
また、いろんなグッズが出てますからね~
理美容業者、商売あがったりです
でもまあ、ムリもありません。
なかなか給料は上がらないし、出費は多いしね~
せめて子供のカットくらい自分でやって、経費を抑えよう! と思うのは当然のことですよ。
わかりますわかります
が・・・・・めんどくさくないですか?
子供ってじっとしてないし、毛は散らばるしで、「もうこれでいいや!」
って、適当に終わらせたりしてね
そんなムリしないで、たまには床屋さんでカットしてみませんか?
あっという間にカッコよく仕上げますよ~
お値段だってそんなに高くはないと思います。
ワンちゃんよりは、ずっと安いですよ
Kids カット
~小学校6年生まで
カットのみ ¥1,500
カット、シャンプー または カット、お顔そり ¥2,000
カット、シャンプー、お顔そり ¥2,500
と、なっております。
私、この仕事をやり始めて、30年以上経ちますが
ここまでやってきての持論があります。
『子供と床屋(または美容室)の関係について』 です。
床屋(または美容室)・・・以下『床屋』 で括ります。
床屋って、「子供が大人になるいい練習の場」だと思います。
1人のお子さんが生まれて、成長していく姿を、床屋の立場から見させていただいておりますが
感動することがたくさんあります。
最近は、赤ちゃんを連れて来られる方は、ほとんどいらっしゃいませんが
赤ちゃんの頃、とにかく何か、嫌な事をされると泣く
なので、誰かにあやしてもらって、おとなしくなったすきに、髪を切ります。
たいてい、お母さんに抱っこしてもらって、切りますね。
ちょっと大きくなって、1歳くらい。
個人差がありますが、とにかく床屋さんの雰囲気が怖いみたいで
最初から泣いて、やりたがらない。
おもちゃで遊ばせながら、慣れたところで、イスに移動させるか
または、イスに座らせないで、カットクロスも巻かないで
そのまま毛だらけになるのを覚悟してもらって、その場でする。 か・・・
それすらもできなくて、また後日っていう子もいたな~
保育園くらいになると、ひとりでイスに座れるようになるのですが
「お母さん、そばにいて!」 とか、鏡から見える範囲にお母さんがいないと、
すごく不安がります。
そしてこの頃から、理容師さんとの一対一の付き合い(?)が始まります。
1人でイスに座って、床屋さんが言うことにいちいち答えなきゃならない
べつに、なんてことない事なんですよ。
「保育園楽しい?」 とか 「ママ優しい?」 とかね。
でも、すんなりお返事できる子と、できない子がいるわけですよ。
おしゃべりな子は、聞いてないことでもべらべらしゃべって、お母さんがハラハラなんて子もいますね。
でもこうやって、一定時間じっとして、知らない大人の問いかけに答えるって
子供にとっては、けっこう大変なことだと思うんですよ
で、最初はなかなかじっとしていられなかった子も、何回か来るうちに、じっとしていられるようになり
なかなか返事が出来なかった子も何年も、何年もかかって、やっと返事ができるようになる。
でも中学生くらいになると、今度なんだか気恥ずかしくなるみたいで
べらべらしゃべっていた子も、しゃべらなくなるんですよ
大人になっていく過程なんでしょうね。
そして、高校生になると
あ、このころになると、子供の頃から行っている床屋じゃなくて、かっちょいい、若いお兄さん、お姉さんのいる
美容室に行ったりするので、継続して来てくれる子は、ぐっと少なくなりますが。
それでもきてくれる子は、大人になります。
敬語でしゃべるようになります。「うん」じゃなく「はい」って言います。
そして、私たちの事を「他人」と認識し、誠実に答えようとするみたいです。
ずーっとしゃべらなかった子も、やっと返事ができるようになります。
きっと本人は、なにか答えなきゃ! 返事しなきゃ! っていうのは、ずっと考えていたんでしょうが
この頃になって、やっと外に出せるようになってくるんでしょうね
子供の成長って、本当に個人差があります。
そういう子が話してくれるようになると、私たちも本当にうれしいです
こうやって、床屋さんっていう身近な他人とときどき接する機会があるって
大人になる練習みたいだな~って、よく思うんです。
だからたまには、床屋さんや、美容室に、お子さん連れて行ってみませんか?