根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

映画『少年メリケンサック』

2009-02-15 06:26:22 | エッセイ、コラム
監督:宮藤官九郎、出演:宮崎あおい、木村祐一、勝地涼、田口トモロヲ、三宅弘城、ピエール瀧、峯田和伸、ユースケ・サンタマリア、佐藤浩市、他豪華出演陣多数、の映画『少年メリケンサック』を観てきました。


ストーリーは、レコード会社の契約社員・栗田かんな(宮崎あおい)を主人公に、彼女がネットにアップされていた「少年メリケンサック」というパンク・バンドの映像を偶然みつけた事から始まる、かんなと「少年メリケンサック」のメンバーの成長をコメディタッチで描いたものです。


2時間ゲラゲラ笑いっぱなしの作品でした。
しかし、そこはクドカン作品、一筋縄ではいきません。
全体を通じて描かれる「笑い」の中にも人間の悲哀と現代日本の音楽業界への皮肉を織り交ぜ、その事によって単なるコメディ映画ではない作品へと昇華されていました。

主人公を演じる宮崎あおいのコメディエンヌとしての弾けっぷりは撮影現場がいかに楽しかったであろう事を銀幕を通して観客に伝えるには充分過ぎるほど。
何でも、宮崎あおいは昨年大ヒットした大河ドラマ『篤姫』の多忙な撮影の合間を縫ってまで、この作品への出演を自ら志願したそうです。
宮藤監督もダメ元で彼女にオファーを出したそうですが、まさか本当に彼女が出演を快諾してくれるとは思っていなかったとの事。

『篤姫』と『少年メリケンサック』という全く性格の異なる2つの作品で主人公を務め、そのキャラの演じ分けに見事に成功している、宮崎あおいという女優としての力量は誰でも認めざるを得ないと思います。

映画がはねたあとには感動と爽快感が心身を包み、非常に軽い足取りで劇場を出る事請け合いです。

様々な事情が重なり私の今年の映画鑑賞数はまだかなり少ないのですが、2009年に入って観た作品の中ではダントツのNo.1。

ぜひとも劇場に足を運び、劇中の人物に感情移入し、普段忘れてしまっている大切な「何か」を思い出し、昨今の閉塞感に満ちた世の中に疑問を感じて、さらには現代社会にはびこる沢山の矛盾に中指を立ててみて下さい!
非常にオススメの作品です!!

valentine

2009-02-14 21:18:31 | エッセイ、コラム
今日・2月14日は私の中では、映画『少年メリケンサック』の封切り日という認識でしかなく、駅ビルや街の食品雑貨店で何故だかチョコ関連商品が充実しているのを見て首を傾げていました(笑)。
どうやら巷では「バレンタイン・デイ」という非常に下らないイベントの日だったようです。

という訳で、Valentine Dayにちなみ大好きなリプレイスメンツの「ヴァレンタイン」という曲からちょっと引用させて貰います。


♪If you were a pill
I take a handfull at my will
And I'd knock you back
With something sweet and artong


The Replacements “Valentine”


日本ではかなり認知度の低いバンドですが、プリンスと同じミネアポリス出身の80年代後半から90年代初頭に掛けてアメリカの学生たちに非常に人気のあったバンドです。
既に解散(無期限活動休止?)していますけど…。

早春

2009-02-14 16:46:14 | エッセイ、コラム
暖かい日でした。
駅ビルの窓辺には穏やかな陽が差して、植物の光合成を促していました。
今日の天候は特別らしいですが、一足先に3月になった気分で気持ちも暖かくなりました。
冬もそろそろ終わりでしょうか…。

真冬の夜長に!

2009-02-11 00:25:13 | エッセイ、コラム
寒い真冬の夜には、鮮やかな色彩で彩られたイギリスの絵本、格調高い朔太郎の美文で綴られた不思議な物語、サッパリ分からないフランス語で書かれたパリのピカソ美術館の解説本を英語と共通する単語を拾いながら眺めたり読んだりするのが面白かったりする。

映画『ハイスクール・ミュージカル』

2009-02-09 07:14:28 | エッセイ、コラム
監督:ケニー・オルテガ、出演:ザック・エフロン、ヴァネッサ・ハジェンズ、他、の映画『ハイスクール・ミュージカル』を観てきました。


この映画は典型的なアメリカのハイスクール・イースト高校を舞台にしたもの。
主人公の2人は、バスケットボール部の花形選手で主将もつとめる男の子のトロイ・ボルトン(ザック・エフロン)とその恋人で非常に頭が良く特に数学の学力が非常に飛び抜けている女の子のガブリエラ・モンテス(ヴァネッサ・ハジェンズ)となります。
この作品はテレビ映画として放送された2作品の続編になり、映画版は彼らの高校最終年の模様を描いたものです。
主人公カップルはミュージカルの分野でも抜きん出た才能を持っており、また相性も類い希(まれ)なものがあります。
作品内容は主人公の2人を中心にした群像劇になっています。


圧巻とはこの事をいうのでしょうか。
ストーリー自体は大した事はないのですが、歌とダンスが非常に素晴らしい作品。
出演者の歌唱力は魂を揺さぶり、ダンスは非常にキレのあるものでした。
主人公たちが高校生であるので若さ一杯の弾ける青春をミュージカルで見事に表現しています。
またこの作品のスゴい点は幼稚園児くらいの子供でも飽きずに観られるように計算されている所。
私が劇場で観た席の隣りには父親に連れられてきた幼い子供が数名いて、上映前には騒いでおり、鑑賞の妨げに絶対なるし参ったなこりゃ…っと思っていたのですが、彼らは上映中殆ど飽きずに画面に観入って割と大人しくしていました。
基本的に集中力が続かない子供さえも釘付けにしてしまう作品の質の高さは、そのままこの映画の評価に繋がると思われます。

ただ惜しむらくはストーリーがかなり薄い事。
この点がちょっと残念でした。
劇中には極端にディフォルメされたキャラも登場するので、ここは迷わず笑いましょう!
映画は楽しんでナンボです。
そして、音が非常に大きな要素になってくるので音響の優れた劇場で鑑賞して下さい。
また人間関係を把握する為にDVD化されているテレビ版で予習も必須でしょうか!

非常にオススメの作品です。

愛を繋ぐ!

2009-02-08 09:14:40 | エッセイ、コラム
昨日、シネコンの受付開始を待っている間に、前に並んでいた女性と幼女が手を繋いでいて、それがあまりにも愛に満ちていたので、かなり迷いましたが、意を決し無理を言って撮らせて貰いました。
素敵ってこんな事を言うのではないでしょうか!!

『ハイスクール・ミュージカル』で疲れました!

2009-02-07 19:24:28 | エッセイ、コラム
ちゃんとしたものは後日改めて書くつもりですが、映画『ハイスクール・ミュージカル』を観てきました。

非常に面白く鑑賞中はかなり楽しめた作品でしたが、何しろ情報量が多く、また『ヘブンズ・ドア』に続き本日2本目の作品だったせいか、帰宅と同時にどっと疲れが出ました。
おそらく普段使わない部分の脳を使うのでしょう。
歌とダンスのてんこ盛りは慣れないと結構疲労に繋がるようです。

かなりオススメの作品ですけどね!!

旅情気分!!

2009-02-07 12:23:51 | エッセイ、コラム
今朝たまたま昔の特急列車を利用したホリデー快速に乗る事が出来ました。
いやはや速い速い!
列車は10キロくらいの道のりをあっという間に駆け抜け、目的地の駅まで私をノンストップで運んでくれました。
思いがけない神さまからのプレゼント。
通常料金で小旅行に行ったような気分になりました。
車窓越しの富士山は霞(かす)んでいましたが…。

ギリギリで…

2009-02-06 21:48:11 | エッセイ、コラム
だいたい本日で終了してしまう、昨年末に目をつけておきながら観れてなかった正月映画4本をやっと今週観ました。
先週末公開で封切り日に観た2作品共々パンフを買ってながら現在まで全く目を通していません。
なので感想もこれからボチボチと少しずつという感じなのですが、久し振りに劇場に赴(おもむ)いてみて思ったのは、やっぱり映画を劇場で観るのは良いなぁっという単純な事。
上映開始前のざわついた劇場内、上映開始の合図のチャイムの音、照明が軽く落とされ予告編開始、本格的に暗くなり本編開始、本編上映中に他の観客と一緒に笑ったり泣いたりする一体感etc.。
どれもがみな素晴らしい。

因みに写真の4本の正月映画の中で一番良かったのは『ラースと、その彼女』でした。

黄色の梅

2009-02-06 01:38:28 | エッセイ、コラム
日付変わって昨日。
いつもと違う道を歩いていたら、満開のロウバイに遭遇!!
さすがにもう旬は過ぎたのか独特の甘く強い芳香は薄れていたけれど、花に顔を近付けるとロウバイらしい匂いがちゃんとしました。