根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

自覚のない病気…

2010-06-14 19:28:35 | エッセイ、コラム
ちょいと仕入れてきた話し。

社会人がストレスを溜め込んでいるのは今に始まった事ではなく、わざわざこの場で述べる話しでもないのだが、雇用先が人間を人間として扱わなくなったせいだろうか、労働以外の余暇時間をネット世界で浪費し日常生活での鬱憤を晴らしている20代・30代の男性社会人が増えているそうだ。
それが1人暮らしの人間なのならまだ構わないのだが、結婚して家庭を持っていても、家に帰ると碌に家族とコミュニケーションも持たず、即PCに向かい、仮想現実の世界にどっぷり埋没してしまうのだとか。
家族が幾ら注意しても、聴く耳を持たず、家庭も顧みずひたすらネット、ネット、ネット…。
溜まらず奥さんが、『何とかならないだろうか…』っと精神科クリニックに駆け込み、医師に知恵を借りにくる事例が急増しているとの事。
最悪のケースでは離婚にまで至るのだとか。
たかがネットで…。
私は精神科医ではないのでこの種の病理を何と呼ぶのかは知らないのだけど…。

彼らがその仮想現実の中でいったい何をしているのかは知らない。
ゲームやブログ、SNS程度なら構わないのだが、自分が受けたストレスの発散行為として、誰かをスケープ・ゴートにして、罪のない人間を陥れ遊んでいるとしたら、これはゆゆしき問題である。
著作権侵害や名誉毀損、肖像権侵害に抵触しているのは当たり前。
これは立派な犯罪なのだが、またそこら辺を取り締まれないように、上手に法の目をかいくぐり彼らの『遊び場』を与えてしまっている人間もいるのだから、始末が悪い。
私も経験があるのだが、ネット上での言葉のやり取りはニュアンスが伝わりにくく、言葉だけが浮き出て、ネガティヴな方向に走りやすい。
即時性が人間の思考速度を超えてしまっているからだろうか、そのスピードが却って仇となり普通の対面でのやり取りならかかる理性のストッパーもかかりにくい。
負の感情だけが先走る。
よっていわゆる「荒れる」という状態になってしまう。

たまたまこのブログを読んでいて自分に心当たりがある方、今ならまだ間に合う、犯罪をおかさないうちに、人の道を外さないうちに、せっかく築いた家庭を壊さぬうちに、その場所から勇気を持って離れて欲しい。

そこにいてもひとときの快楽は得られても虚無感しか残らない筈だから。

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