久し振りにベンフォールズファイブを聴いた流れで、クラムボ
ンの『JP』も聴く。
バンドの1stアルバムらしく、荒削りながらもイキオイに満ちた
内容で好きな一枚だ。
その中に収録されている「トレモロ」という曲にハッとする。
どんなことにも 終わりは訪れる
永遠ってときも 確かにあったけど
君と初めて会ってから 動き出した毎日も
やがて終わる日が来ることを 知っていた
足音を聴かせて 泣きごとも言わせて
つもりつもって 土にかえるまで
消えてしまうまで
クラムボン 「トレモロ」 詞:原田郁子 アルバム『JP』に収録
たぶん別れた恋人のことを想って書かれた詞だと思う。
時は別れた直後のヒドイ状態の時か。
「君」と出会った瞬間は世界が違ってみえて、楽しい思い出も
沢山あって、それだけに別れてしまうのはつらくて、でもそれ
はどうしようもなく、ただ仕方のないことで…、彼女の心境は
そんな所だろうか。
注目すべきはラスト3行。
「足音を聴かせて」と元恋人のことを想い、「泣きごとも言わせ
て」と弱音を吐いたあとで、その状態は「土にかえるまで」「消
えてしまうまで」と期間を限定している。
ここに作者の、自分の弱々しい状態はずっと続くわけではなく
て、時期がきたら立ち直ってみせる、という決意をみたような
気がした。
そんな個人的な解釈の上で改めてこの曲をみてみると、一見
普通の失恋ソングに思えるこの曲が、ネガティブさのなかにも
ポジティブさを伴ったもののように思え、隠れた名曲として評価
も変わってくる。
さらにこの曲の歌詞カードの下方には見落としてしまいそうなく
らいさりげなく
“Dedicated to S.S.”
という文言がある。
即ち「S.S.(というイニシャルの人物)に捧ぐ」。
この一言でこの曲はリアリティーが増し、詞に深みが出ている
のだった。
この曲は原田郁子さんが身を削って書かれたものなのだろう
か…。
クラムボン オフィシャルサイト↓
http://www.clammbon.com/top.asp
試聴などはこちら↓から
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=942891
突然のコメント失礼致しました。
ただの通りすがりですので◦
コメントありがとうございます!
なるほど、そういういきさつがあった曲でしたか!
わざわざ教えて頂きありがとうございました。
しかし、自分でも書いた事を忘れていた文章にコメントが付いていたのでちょっとビックリです。
基本的に携帯での操作なので、この記事を探すのに苦労しました(笑)。
では