おはようヘミングウェイ

インターネット時代の暗夜行路。一灯の前に道はない。足音の後に道ができる。

うしろすがたのしぐれていくか

2011-09-19 | Weblog
敬老の日、未読となっていた新聞とその切り抜き、雑誌とその切り抜き、開封済みの手紙と葉書、1度は斜め読みした文庫本と贈呈された単行本数冊に目を通す。きょう読まなければ、そのうち読むだろうということは当分ないだろうと思って決行した。

雑誌の切り抜き『「なりたい私」は図解化すると見えてくる』はこんな文章で読者を誘う。「ふと気がつくと人生も折り返し点。自分は現状のままでよいのかと突然焦ることはありませんか。でも、何をどうすればよいのでしょうか」。筆者の図解化コンサルタントは言う。「今、不安な要素をすべて書き出します。お金、子ども、親の介護……。今すぐ取り組める対策があれば書き出します。考えてもすぐに対策が思い浮かばないようならば、さほど不安に思う必要がないか、とりあえずは後回しにしてもよいこと。ひとまずおいておきましょう」。後回しにできないことが結構あったりするのだが、筆者はそんな読者を置いてきぼりにしてどんどん頁を進んでいってしまった。

雑誌の特集『老いて倒れないからだは40代のケアが作る』は10の臓器に注目した健康法。その臓器とは、血管、血液、脳、心臓、肝臓、腎臓、胃、腸、肺、眼。具体的には血管→血行促進→ウオーキングがお勧めプラスもみ手。末梢部分を刺激することで血管が広がり血行促進に繋がるという。血液→ウイルスや癌細胞などから体を防御する白血球を育てる→キャベツ・大根を食べるとよい。脳→脳梗塞を防ぐために寝る前と起きた直後にコップ1杯の水を飲むことが効果的。心臓→心拍数を下げて心臓の筋肉や血管に無理をさせない時間を作ることが大切→普通に息を吸い、その後ゆっくりと10秒ほどかけて吐き出す「心臓呼吸法」を実践する。肝臓→脂肪肝を防ぐ→お酒と脂っこい食品を同時に摂ると脂肪肝へ→焼き肉食べ放題&ビール飲み放題はもっとも危険な組み合わせ→おつまみはワカメ・ヒジキの海藻類、ゴボウなどの根菜類がお勧め。腎臓→塩辛いもの、塩分が多く含まれる食品などを避けて腎臓の負担を軽くする。胃→メカブ、オクラ、ヤマイモなどのネバネバ食品が粘膜を守る。こんな風に健康談義が何頁も続く。

バレエ式ストレッチの記事も面白い。「指先はぴったり揃えるのでなく、中指を軽く内側に曲げるように意識し、1本1本に表情をつける」。指先に表情をつけてあげるか。これはいい。ラジオ体操も優雅な動きとなる。足の指にも表情をつけてあげようとしたが、これは結構難しい。

歌手岩崎宏美の闘病告白の記事。バセドウ病の発症から9年が経過し、治療を続けながら歌手活動をしてきた内容だ。ステージで歌っていると脇の下から大量に汗が流れ落ちて歌を止めたことが何度もあったという。表情に艶があり元気そうに見えるカット写真と記事の内容の落差を感じながら、病と闘いながらひたむきに生きる姿が伝わってくる。

心身ともにたおやかに年齢を重ねていく難しさを感じる。ものを食べることができる。歩くことができる。声を出せる。おしっこが出る。健康であり続けるための努力が求められる年代に入ってきた。





コメント    この記事についてブログを書く
« 女の修行 | トップ | 釣書 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事