ヘルストピアダイアリー

ヘルス(健康)とユートピア(理想郷)の造語、「健康天国」「健康別天地」。健康を楽しむ三セク施設。

溺れたら背浮き

2008年07月22日 | 最近の話題
 21日は海の日とともに3連休最終日でもありました。
夏休み最初の連休ということもあって全国各地、
連休中は海や山や川の行楽地は賑わいを見せていました。

 そして、悲しい事故も各地で起きています。
海や川で水の事故が発生。夏が来て海開きの報が聞かれるや、
全国のどこかで誰かが水の犠牲になり、
尊い生命を落とすニュースを聞きます。
子どもを助けようと親が犠牲になり、その子どもは助かったり。
親子で帰らぬ人となるケースもありますが、家族はたまりません。

 どんなに安全な海水浴場でも、事故は起きます。
また、無理な場所での遊泳は危険が伴います。
深みにはまったり、川では遊泳禁止区域での遊泳は命取りです。

 しかし、万が一溺れる人を見つけた場合、
無理に飛び込んで助け出すというのは、
泳ぎに自信のある者でも、そう簡単な行為ではありません。
一歩間違えば二次被害を招くケースもありますから。

 

 一番は陸の上からと、救助用具を使って救助するのが
ベストだと言われています。
しかし、状況的にそれらが整っているケースは稀。

  

 日本赤十字のホームページ
「溺れた人の救助」という項目がありました。
それを紹介しますと、①陸の上から②救助用具を使って
③水の中に入っての救助法があります。
イラストは日本赤十字のページから引用してます。
ご参考までに。

 では、どうすれば助かるか。
助かるかどうかは別としても、
今は服を着て泳ぐ(着衣泳)の訓練も成されています。

 そして勧められるのは、じっとしていると体が浮くという現象。
全ての人がそうではありませんが、わずかな時間でこの“浮く”現象は
訓練によって習得できるようです。背浮きという状態です。
水に仰向けになり大の字で浮く体勢がこの“背浮き”です。

 水が入って重くなるからと言って運動シューズなどは脱がない。
運動シューズは浮力の要素にもなります。
背浮きができれば、息をすることもでき、落着いた行動が取れます。
体の消耗も少ないし、川の流れに身をまかせることによって
岸辺に近づいてくるケースもあります。

 しかし、現実的には焦りから手足をバタつかせ、
体力を消耗するばかりか、運動不足の人は足がつったりします。
こうなると最悪ですね。一時的な一部の機能の麻痺により、
思うような行動が取れない。これも焦りからくるものでしょう。

海水浴場や川で水の事故を防ぐ徹底ガイドによりますと、

>服を着たまま泳ぐという事は想像以上に難しいです
水を含んだ服は重くなり、カラダにへばりつきます

 クロールで泳いで早く岸に戻ろうと考えて腕を
あげようとしても、その腕がまともにあがりません
もがけばもがくほどカラダは沈み、パニックを起こします

「まずは浮くことを考える」

 水面にラッコのようにプカ~っと浮くことを考えます


 とありました。ガイドにもありますように“浮く”こと
だけを念じて体を動かすことに限るようですね。
そして一番はリラックスした気持ちと体勢で。

 という私もプールでは水着のままで背浮きはできても、
服を着たままで背浮きをしたことがありません。
いざ、という時に役にたつかどうか・・・。
その前に溺れないこと、と言っても今年、
海、川に行く予定はありません、今のところは。

 ですが、誰もが万が一のことを想定しながら、
最低のことだけでも頭で整理しておく必要はありそうですね。
たとえば、この背浮きのように。
訓練はできなくてもその“理論”だけは
頭で理解しておけば、きっと予防策にはなれるはず、です、きっと。