前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

アポーニー四重奏曲集

2009-10-20 12:09:17 | ハイドン先生の作品
「アポーニー四重奏曲集」は
弦楽四重奏曲第69番から第74番の
6曲です。

このうちの
第69番変ロ長調、第70番ニ長調、
第71番変ホ長調の3曲を聴きました。


1793年の作品で、交響曲でいうと
最後の「ザロモン・セット」が作られた辺りです。
まさに円熟期でしょうか。
ちなみにこのアポーニー四重奏曲集も
ザロモン主催のコンサートで演奏されたことから、
「ザロモン四重奏曲集」とも呼ばれるそうです。


作曲技法についても
ロマン派の作品のような展開がみられるなど
完成度も高いとのことです。

でもそのような専門的なことは知らなくても
これらの作品の素晴らしさは
聴けばすぐわかると思います。


第1楽章の冒頭、短いですが序奏がついています。
そしてその後の展開の素晴らしさ!
華やかで軽やかで疾走感があって
ほんとうに申し分ありません。

今回聴いた3曲には
特に名前はついていませんので、
演奏される機会も多くはないのかもしれません。

でもこういう傑作を残しているんですね、
ハイドン先生は。
本当にすごいと思います。ハイドン先生!


クラシックは好きだけど
弦楽四重奏曲はあまり聴かないという方には
この曲集から聴いてみては・・・
とお薦めしたいほどの作品です。