前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

ハイドン先生のお言葉 「全部一緒に・・・」

2011-01-29 23:04:43 | 先生のお言葉



オレンジ味とレモン味とソーダ味のガムを
全部一緒に食べるとコーラ味になるんだよ。


ほんとですか~?
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ミヨーを聴いてみよー

2011-01-28 22:58:12 | クラシック音楽
20世紀フランスの作曲家、ダリウス・ミヨーのCDを買ってきました。


初めて聴く作曲家ですが、実はかなり前、
学生時代から密か?に気になる存在でした。

交響曲12曲、弦楽四重奏曲18曲、そのほか協奏曲、器楽曲、
歌劇、カンタータから、舞台音楽、映画音楽と膨大な作品を残しています。


何故「気になる存在」だったかというと、
弦楽四重奏曲第14番と第15番に惹かれたからです。

この二曲、同時に演奏すると弦楽八重奏曲になるというものです。

二つの異なる曲を同時に演奏して違う曲になる、という発想は、
一度は思いついても実際に作曲する人はいないでしょう。
(少なくともプロ?の作曲家は)


「絶対聴きたい」と時折CDを探したりしましたが、未だに出逢えていません。
というか、そもそもミヨーのCD自体が少ないですから。


今回買ったのは、
  ◆プラハのための音楽
  ◆交響曲第10番

  ◆室内交響曲(第1番~第6番)
   他、協奏曲等(2枚組)
です。


今、室内交響曲を第1番から聴いていたら第6番で声楽が出てきました。
男女四声(独唱)ですが、歌詞はなく「アーアー」というヴォカリーズです。
ちょっとびっくりしました。

決して難解ではありませんが、まあフランスっぽいというか・・・。

Wikipediaで調べると、独特の和声法(複調性、多調性)が特徴だそうですが、
この辺りは詳しい解説付きでないとよくわかりません。


ところで中古CDショップでミヨーのCDを探すのは結構苦労します。
当然、ハイドン先生やバッハ大先生のように、
「ここからハイドン先生です」という仕切り板もないので
CDの背の部分の作曲者名で探すのですが、

  MILHAUD

で「ミヨー」ですから・・・


ほんとに「ミヨー」でいいの?
コメント (2)
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ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」 (N響定期公演)

2011-01-15 21:14:36 | NHK交響楽団
N響定期公演に行ってきました。

曲目は

 ムソルグスキー(リムスキー・コルサコフ編):交響詩「はげ山の一夜」
 ラヴェル:組曲「クープランの墓」
 ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
 指揮:イオン・マリン

です。

指揮者のイオン・マリンは1960年生まれ、ルーマニア出身。
20代でウィーン国立歌劇場の常任指揮者を務め、
その後各地の歌劇場、オーケストラに出演。
現在はフリーで活躍する若き俊英だそうです。



個人的にはちょっと"消化不良"気味の演奏会でした。
演奏し辛そうな感じ・・・というのでしょうか。

金管楽器に、一つの旋律を吹いている途中で
微妙に音量を変えるよう指示しているみたいで、
それはそれで新鮮なのですが、演奏者にとっては難しそうですね。
(プロに対して失礼かもしれませんが)

結構音を外していたのはそのせいかと・・・。


ラヴェル編曲の「展覧会の絵」の見せ場(というか聴かせ場?)の一つは、
第4絵<ブイドロ>でのテューバソロだと思うので楽しみにしていました。

このテューバソロにはかなりの高音が出てくるため、
この部分だけ通常のバス・テューバからテナー・チューバ(ユーフォニアム)に
持ち替える場合もありますが、
演奏者がステージに上がる際、テューバ奏者の池田さんは
バス・テューバしか持っていなかったので「これは!」と思いました。

まあ、実際には別にいたユーフォニアム奏者がソロを吹いたのですが・・・。


第10絵<キエフの大門>のクライマックスもテンポがかなり遅めで
ティンパニ、大太鼓がタイミングを合わせるのに苦労していました。

そんなこんなが"消化不良"の原因でしょうか。



今日の演奏では第1ファゴットとコントラ・ファゴットが女性でしたが、
N響のファゴット隊はいつ聴いても安定感抜群でいいですね。

あと、第2絵<古城>にはサクソフォーンのソロが出てきます。
同じくラヴェルの「ボレロ」にもサックスソロがありますが、
何度聴いてもサックスの音はオーケストラに馴染まないなあ、と感じます。

やはりサックスはジャズのための楽器ですね。



余談ですが、私が自分で初めて買ったクラシックのLPが
おそらくこの「展覧会の絵」だったと思います。
小学校5、6年生の時でしょうか。

ショルティ&シカゴ響の演奏で、ジャケットが大変美しいLPでした。

↓これです。

(写真だと周りが灰色に見えますが実際は銀色です)
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ゆらゆら帝国 CLIPS 1998-2003

2011-01-11 00:00:01 | クラシック以外の音楽
ゆらゆら帝国のビデオクリップ集のDVD
『ゆらゆら帝国 CLIPS 1998-2003』を中古で買いました。

ゆらゆら帝国は2010年3月に残念ながら解散してしまいましたが、
一度だけライブを観る機会がありました。
(CDは今でもよく聴いています)


独特の世界観と個性的な見た目(失礼)を持ったバンドで
TV番組に出るいわゆる一般的な"ロック・バンド"とは異なりますが、
ロックファンからは絶大な支持を集めていたバンドです。

私自身もどこが"カッコいい"のかうまく説明することができないのですが、
兎に角、絶対的に"カッコいい"ことは確かです。

外見やジャンルは、
私が好きだったミッシェル・ガン・エレファントとは全く違いますが・・・。


このDVDに収められている「夜行性の生き物3匹」は
2004年「SPACE SHOWER MUSIC VIDEO AWARDS」の
「ベスト・オルタナティブ・ビデオ」賞に輝いた作品です。

初めて見た時は衝撃を受けました。

最近、YouTubeで見直して改めてその凄さに嵌りDVDを買ってしまった次第です。


曲に合わせて三人の阿波踊り隊が延々と踊り続けます。踊るだけです。
ただ、その踊りの凄いこと!(特に真ん中の人!!)

YouTubeのコメントでも、
「真ん中、段違い」「真ん中神だな」と綴られています。

私のように阿波踊りを踊ったことも間近で見たこともない人間にも
その凄さがわかります。
決して派手ではなく、ひょっとこ面を被って淡々と踊る姿の美しさ。
微動だにしない体幹。腕の振りの正確さ。

※興味がありましたら是非見て下さい。URLはココ
http://www.youtube.com/watch?v=n_dk8ChdCA8


繰り返し繰り返し、何度見ても飽きません。
・・・・と何度も見ているうちに、ふと思いました。

両脇の二人は真ん中の人を引き立てるように控えて踊っているだ、
これは踊り手三人の"フォーメーション"として完璧に完成されているのだ、と。
そう考えると尚更凄い・・・。


単調なリズムの繰り返し(の音楽)で、同じような振り付けの踊りを続ける、
という意味では、以前に書いた、ROSAS『FASE』(ローザス『ファーズ』)
を思い出します。

ジャンルも踊りも全く異なるので比較するのは無意味かもしれませんが、
私としては「夜行性の生き物3匹」に軍配を上げます。



ちなみに、阿波踊りを踊っている三人の方々は
「高円寺阿波踊り連協会所属 ひょっとこ連」の方々だそうです。
市井にも凄い人たちがいるものです。
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松浦理英子 『犬身』

2011-01-04 00:00:00 | 
家でじっくり音楽を聴いたり本を読んだする機会があまりありません。
どうしても録画したTV番組やDVDを観てしまいますので。

となると通勤・帰宅途中が主な鑑賞時間になるのですが、
昨年は音楽ばかりであまり本を読みませんでした。

そんな中で久しぶりに衝撃を受けたのが、戦慄を覚えたのが
松浦理英子さんの『犬身』でした。


好きな作家(小説家)を問われれば、
半村良、赤江瀑、宮部みゆき、逢坂剛・・・など挙げられますが、
誰か一人と言われれば、松浦理英子さんになります。
今までの人生で(色々な意味で)一番影響を受けた一人です。


松浦理英子さんは驚くほど寡作です。
刊行された小説は1978年「葬儀の日」でデビュー以降、

『葬儀の日』(1980年)
『セバスチャン』(1981年)
『ナチュラル・ウーマン』(1987年)
『親指Pの修業時代』(1993年)
『裏ヴァージョン』(2000年)
『犬身』(2007年)

とわずか6冊(他にエッセイ集や対談集が数冊)です。


大学時代に最初に『セバスチャン』を読んでから
松浦理英子さんの作品は全て読んでいます。

『親指Pの修業時代』は女流文学賞を受賞しベストセラーになりましたが、
彼女の代表作はやはり『ナチュラル・ウーマン』だと思います。
私自身今でも時折読み直します。

でも『裏ヴァージョン』以来の新作である『犬身』が2007年に出た時、
すぐに読むことができませんでした。
期待と不安が入り混じっていたのと、読むと必ず"後を引く"からです。
昨年文庫になってようやく手にした次第です。


これほど一つのテーマで作品を書き続けている方も
あまりいないのではと思います。
なぜなら彼女のテーマは常に「ナチュラル・ウーマン」だからです。

最も自分らしい愛し方、愛され方・・・
最も自分らしくいられる場所を求める女性・・・

それが彼女の作品のテーマであり、松浦理英子さん自身の姿だと思います。


『犬身』
お読みになっていない方にはネタバレになってしまいますが、
文字通り「犬に変身するお話」です。

しかしそれこそが主人公(および松浦理英子さん)にとって
"ナチュラル"なのです。
だから「ナチュラル・ウーマン」なのです。


松浦理英子さんの作品に出逢えてよかった、
そして、彼女の作品の愛読者でよかった、と心から思いました。


衝撃でした。

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