前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

ジャン・コクトー 『美女と野獣』 (1946年作)

2012-12-31 16:50:38 | 舞台・映画など
ジャン・コクトーが監督した映画『美女と野獣』を観ました。
1946年のモノクロ作品です。

「美女と野獣」のストーリーについては、

  魔法で醜い野獣の姿にされてしまった王子が
  真実の愛の力で美しい人間の姿に戻り、めでたしめでたし・・・

という程度の曖昧な知識?しかなく、ディズニーアニメ版も未見です。

加えて「映画」全般について
ああだこうだと言えるほど作品を観賞しているわけではありませんが、
やはり「古典」と呼ばれるものは観ておくべきだと感じました。


「(その時代に)可能な技術と独創的な発想で最高のものを創ろう」
という"心意気"と"美意識"でしょうか。
素晴らしいアイデアと映像の美しさ!

人間の手を使った燭台に火が灯るシーンには思わずハッとさせられました。

  服(マント?)の裾を翻しながら走る場面でのスローモーション
  白いカーテンが棚引く廊下を"動く歩道"のように進む面白さ
  野獣に抱きかかえられたベラの服が、部屋の扉を通りながらドレスに変わる描写
  野獣の手袋の魔力で屋敷に"瞬間移動"する方法の妙

余計な台詞を必要としない表現の数々・・・。


そして
野獣姿のジャン・マレーの威厳と悲哀を帯びた演技と、
ベラを演じたジョゼット・デイの凛とした気品のある美しさ。

正に「映画」を堪能した気分です。



NHK 「マイケル・ジャクソン 『BAD』 のすべて」

2012-12-30 09:25:06 | テレビ番組
NHKで放送された「マイケル・ジャクソン『BAD』のすべて」を観ました。

アルバム『BAD』の25周年を記念して制作された、
スパイク・リー監督のドキュメント・フィルム「BAD25」と
『BAD』ゆかりの映像を編集した番組です。


マイケル・ジャクソンが「スリラー」「BAD」を発売した当時は高校生で、
特別、ファンではありませんでしたが、曲やPVは嫌というほど目に、耳にしました。

亡くなったあと、「THIS IS IT」やそのほか関連番組などを観て、
改めてその凄さ(の一端)を知った程度です。


今回、この番組を観ていて、ふと"ある人"を連想しました。

  幼少期からその才能を発揮し、若くして得た世界的な名声
  無邪気な子供っぽさと、天才ならでは?の奇行の数々

  早すぎる死とそれにまつわる謎(?)

  音楽もダンスも、普通の人にも十分わかる(楽しめる)大衆性
  そしてプロや専門家だからこそ理解できる本当の凄さ、天才性

これって、まるでモーツァルトじゃないですか!


マイケル・ジャクソンの「評価」は、ようやく今、始まったのかもしれません。





モーツァルトとハイドン先生のように、
クインシー・ジョーンズがマイケルにとっての「ハイドン先生」でしょうか。




引越しとは・・・

2012-12-22 22:11:05 | そのほか
11月から続いていた引越し作業がようやく一段落しました。

荷物をまとめるに際して、多少なりとも「断捨離」を実行したのですが、
私にとってそれは、過去の自分と向き合い、未来の自分を想像することでもありました。
(ちょっと大袈裟ですが)


早速、新居にてBOSEの「WAVE MUSIC SYSTEM III」と「MULTI-CD CHANGER」を購入。

バッハ大先生もハイドン先生も、その音色に聴き入っています。




かかっているのは、バッハ大先生の「ゴールドベルク変奏曲」(弦楽三重奏版)。
お二人ともご満悦です。