前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

モンドリアンの種と花

2011-10-29 20:49:56 | 美術関係
以前、テレビ東京の番組『美の巨人たち』で紹介された
ピエト・モンドリアン「赤、黄、青と黒のコンポジション」について書きました。

モンドリアンがたどり着いた、新しい美の世界
自らが生み出した全く新しい美の概念
それが"完全無欠の抽象"「赤、黄、青と黒のコンポジション」という作品です。
(見えにくいですがグレーも使われています)





番組では、この絵は「種」のようなものだといっていました。
世界中に広がり、様々な作品を生み出す「デザインの種」だと。


先日、電車の中でその「種」から咲いた「花」を見つけました。



「ブリヂストンTODAY」というタイヤ博物館の広告です。


この線、この色使い・・・まさにモンドリアンです。
(但しモンドリアンは「緑色」は認めませんでしたが・・・)

ハイドン先生のお言葉 「拝啓 レオポルド様」

2011-10-18 20:26:56 | 先生のお言葉



 神に誓って申し上げます。
 アマデウス君は、私が知っている全ての作曲家の中で最も偉大です。
 優れた趣味も、作曲の知識も持っています。


弦楽四重奏曲集「ハイドンセット」を聴いたハイドン先生は、
モーツァルトの父レオポルドにこう語ったとされています。

当代最高の大作曲家からこのような賛辞を贈られた父レオポルドの喜びは、
如何程だったでしょう。
(満面の笑みです)


ハイドン先生はモーツァルトについて次のようにも語ったそうです。
「100年後の世界でもこれほどの才能が出現することはありません」
先の言葉も決して"社交辞令"ではなかったのでしょう。

ボクの大好きなハイドン先生へ

2011-10-17 18:41:32 | つぶやき



ボクの大好きなハイドン先生へ

6曲の「子供たち」を世間のみんなに発表しようと決めたボクは、
すごく偉くて、でもボクの親友でもある先生に「子供たち」を守ってもらおうと思いました。

立派で、大親友のハイドン先生。
6曲の「子供たち」を先生にプレゼントします。どの「子供たち」もすっごく一生懸命作りました。
友達からも「きっと褒められるよ」と励ましてもらったので、
その「子供たち」がボクのためにもなるかな~と、ちょっとだけ期待しています。

大親友のハイドン先生。
先生が最近ここに来た時、ボクの作曲のことを褒めてくれましたね。
とっても嬉しくてやる気が出て、だから「子供たち」をプレゼントしても、
先生も嫌がったりしないんじゃないかなって。

だから「子供たち」を優しく受け取ってください。
そしてこの「子供たち」のパパにも先生にも友達にもなってあげてください。
今日から「子供たち」のパパはハイドン先生です。

もしも「子供たち」に悪いところがあっても大目に見てくださいね。
それと先生がボクのことをいつも可愛がってくれるのがホントに嬉しいので、
これからもずっと仲良くしてください。

大親友の先生へ

先生のことが大好きなボクより


(追記)
「ハイドンセット」に添えられたモーツァルトの献辞は大変感動的なのですが、
他の方が訳したものをそのまま載せるわけにもいかず、
かといってイタリア語で書かれた原文を訳せる能力もないので、
掟破りの「アマデウス君の爆訳バージョン」です。
(ニュアンスは大体こんな感じだと思いますが・・・)

ちゃんとしたものを知りたい方は「ハイドン 献辞」で検索すると
色々ヒットしますのでそちらをご参照ください。

schola スコラ ~坂本龍一 音楽の学校~ 「古典派編」第3回目

2011-10-16 13:38:52 | テレビ番組
坂本龍一『スコラ~音楽の学校~』第2シーズン、「古典派編」の第3回目です。

今回は「天才モーツァルトの魅力」です。

モーツァルトとハイドン先生は、親子ほど年が離れていますが、
終生お互いに尊敬し合う間柄でした。

  モーツァルトの才能をいち早く認めたのもハイドン(先生)で
  多分、かなり嫉妬していたのではないかと思うんですけどね・・・

ってサカモト君、また余計なことを・・・。
(また呼び出し食らうぞ)


番組ではモーツァルトがハイドン先生の弦楽四重奏曲(主に「ロシア四重奏曲集」)を研究し、
ハイドン先生に献呈した「ハイドンセット」(第14番~第19番)の中から
第19番『不協和音』が取り上げれました。

筆の速いモーツァルトが2年の歳月をかけ完成させた「ハイドンセット」の自筆譜には、
夥しい推敲・改訂の跡が残っているそうです。

ハイドン先生が完成させた弦楽四重奏曲という形式を徹底的に研究して完全に消化し、
さらにそれを超え、自分のオリジナリティを出そうとした「天才」の執念の表われとされています。


でも、モーツァルトは終生、ハイドン先生に対して尊敬の念をもっていました。
それが(以前にも少し書きましたが)「ハイドンセット」添えられた素晴らしい"献辞"となりました。

映画『アマデウス』のイメージがあまりにも大きいので、
いずれ、二人の(友情と尊敬に満ちた)関係を題材にした映画とかできないですかね?