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前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

ヴィオラ練習備忘録_006

2025-04-14 21:43:25 | ヴィオラ
2025.4.12(ヴィオラ練習50日目)

土曜日に4回目のレッスンに行ってきました。

まずは前回までのおさらいで
ロングトーンと音階、そして「きらきら星」

今回は割と細かいところの気を付ける点を教えて頂きました。
右手のボウイングは、まあまあいい感じのようですが
D線(第2弦)からA線(第1弦)に移る際にまだ手首だけ角度を変える傾向があるので
肘を下す(肘の角度を変える)のを意識するようにとのこと。
左手に集中し過ぎて、ついつい忘れてしまうんですよね。

それから、これはこれは前回も言われたのですが弓の重さを弦に伝えるようにすること。
これが実はなかなか感覚が分からず難しいです。

普段、家で練習する時はミュートを付けているので「生の音」ではありません。
なので今のところ、生音を出すのはレッスンの時だけなのですが
普通に弾くと、どの程度の音が出るのか(どの程度の音量が普通なのか)いまいちわかりません。
平日は夜に練習するのでミュートを付けていても若干遠慮がちになってしまいますので。

弓を弦に押し付け過ぎず、でもしっかり音を出すために重さを伝えてある程度の速さで弓を動かす。
簡単に聞こえるんですけどね。


音程もまだまだ安定しませんが一つの目安を教えて頂きました。

D線(第2弦)を薬指で押さえて出すのはソの音なのですが
これは隣のG線(第3弦)の開放弦と(オクターブは違いますが)同じソの音になるので
正しくソの音が弾けた時は弓を離した後も楽器が共鳴して余韻(残響)が残ります。

これはA線(第1弦)でレの音を弾いた時も同様です。
D線(第2弦)の開放弦と同じ音なので正しく押さえられていれば余韻が残ります。

まあ、この辺はまだ自分にはちょっと高度なのですが覚えておきます。


そして新しい課題。
「きらきら星」の続きなのですがロングトーンだけでなく16分音符、8分音符で弾く練習です。



ロングトーンで安定した音を出すのは、まだ苦手なので弓を小刻みに動かす方が楽かな?と思ったのですが
それに合わせて左指で弦を押さえるのは、それはそれで結構難しい。
弓を一定のテンポで動かすのに集中すると、また左手が疎かになったり・・・。

でも、最近はようやく弾いていて「楽しい」と思えるようになってきました。
平日はせいぜい10分~15分程度しか練習できないのですが
それでも会社にいる時「早くヴィオラ弾きたいなぁ」と思ったりするので。

ヴィオラ練習備忘録_005

2025-04-04 22:32:43 | ヴィオラ
2025.4.4(ヴィオラ練習42日目)

引き続き、基礎的な練習を繰り返しています。

弓の持ち方
ヴィオラの持ち方(構え方)
ボウイング(肩を開かないように肘を動かす。手首の返し)
左手の向き、運指
などなど・・・

まあ、同時に気を付けなければならないことが多々あり、全てが上手くできることはありません。
とはいえ、ある程度できるようになったら次の課題に進まないと。
新しい課題に四苦八苦している間に、それまで苦手だった箇所がなんとなく上達している感じでしょうか。

今までは一週間おきにレッスンに行っていたのですが、先生のご都合で明日はお休み。
次回(来週)のレッスンまで少し時間がありますが、その間に練習する課題がこれ。


ご存知「きらきら星」です。

今練習している、第2弦(D線)と第1弦(A線)のニ長調の音階だけで弾ける曲です。
ヴァイオリン、ヴィオラ初心者の定番の練習曲のようですね。

順番に弾いていく音階と違い音が飛びますので、その程度でも初心者にとっては難易度大。
でも曲を練習していると音階が少し楽に弾けるようになった感じはします。

こうして我が神経細胞は、新たな刺激を受けて腕を伸ばして繋がっていくのです。

ヴィオラ練習備忘録_004

2025-03-23 19:15:33 | ヴィオラ
2025.3.23(ヴィオラ練習30日目)

本日3回目のレッスンに行ってきました。
ヴィオラの練習を始めてから約1ヶ月が経ちました。
初日の何もわからない状態からみれば確実に"進歩"はしているとは思いますが
"一歩一歩前進"とはいかず"一進0.9退"くらいの進み方です。


前回のレッスンからの二週間、ロングトーンとニ長調の音階練習をしてきました。
ボウイングもまだまだ安定しないのですが意識すれば何とか真っ直ぐ弾けるようになってきました。
音(音量や音色)はまだちょっと安定しないのですが。

弓をきちんと持つことが基本中の基本なのですが、これもなかなか安定しません。
大きく間違ってはおらず変な癖がついているわけではないのですが
長くてそれなりに重い"棒"を摘まむように持っているので弾いているうちに"楽な握り方"にズレていってしまいます。

弾いている弦(D線かA線か)や弓の位置(根本か先端の方か)で微妙に指の角度も変わっていくようなのですが
強く持ちすぎていると柔軟性がなくなって逆に弾き辛くなるとのこと。

何事も力を抜く(余計な力を入れない)ことが大切なのですが難しいです。


音階を弾くために左指で順に弦を押さえていくのは相変わらず苦戦しています。
レ(開放弦)
ミ(人差指)
ファ(中指)
ソ(薬指)
と押さえますが、ミとファの間は全音なので結構間が空くというか中指で押さえる位置が遠いんです。
人差指でミの位置を押さえたままで中指がファの位置に届かない!
加えて人差指を固定したまま中指・薬指を独立して自由に動かすのもままならないので。

指が固く指と指(人差指と中指)の間が開かないのが原因かとも思いましたが
先生曰く「指を横に広げるのではなく前に持っていく(伸ばす)感じ」とのこと。

ピアノのように鍵盤に対して手を垂直に置くのであれば遠くの音(鍵盤)を弾くには
手(指)を広げなくてはなりませんが、
ヴァイオリン・ヴィオラの場合は指を手前(自分の方)に伸ばすような感じでしょうか。

なるほど~とは思いましたが頭でわかるのと身体がその通り動くかどうかはまた別の問題。
ですが練習する際に気を付ける点(方向性)がなんとなくわかったような気がします。

まあ、初めてやる動きなので「固い・思い通りに動かない」のは当然なので指の運動も少し教えてもらいました。


左右の手で別々の動きを同時にきちんと行うのは難しいので
・左手の音程は多少悪くても右手のボウイングに気を付けて音階を弾く練習
・右手のボウイングは多少ぶれても左手の運指に気を付けて引く練習
をそれぞれやった方がよいみたいです。

それ以外にも
・力をいれて弓を弦に押し付けるのではなく「弓の重さを弦に伝える(弓をしっかりと弦に置く)」感覚
(これは妻にも同じことを言われました)
・D線からA線に移るときは右手首の角度だけを変えるのではなく右肘を下げる
などなど。

まだまだ先は長い。



Gérard Caussé(ジェラール・コーセ)

好きなピアニスト、ヴァイオリニストを問われれば何人か挙げることはできますが好きなソロ・ヴィオリストというと難しいです。
自分が持っているCDの中でパッと思いつくのがジェラール・コーセです。

バッハ:ゴルトベルグ変奏曲(弦楽三重奏版)
フランク:弦楽四重奏曲(パレナン四重奏団)
フォーレ:ピアノ五重奏曲(ヴィア・ノヴァ四重奏団)
などの愛聴盤でヴィオラを担当しています。

ヴィオラ練習備忘録_003

2025-03-14 07:08:52 | ヴィオラ
2025.3.13(ヴィオラ練習20日目)

前回のレッスンで音階練習の楽譜?を頂いたので、それに則って左手(左指)を動かす練習をしています。

C線(ド)
G線(ソ)
D線(レ)
A線(ラ)
の4本ある弦のうち、D線、A線を使って1オクターブ弾きます。

D線では
「開放弦」(指で弦を押さえない状態)で「レ音(D)」
人差指で押さえて「ミ音」
中指で押さえて「ファ音」
薬指で押さえて「ソ音」
を弾き
A線では
「開放弦」(指で弦を押さえない状態)で「ラ音(A)」
人差指で押さえて「シ音」
中指で押さえて「ド音」
薬指で押さえて「レ音」
を弾きます。

通して弾くと「レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド-レ」のニ長調の音階が完成します。

と、説明するのは簡単ですが左手指はそう簡単には動いてくれません。
左手に力が入ってしまいネック(指板)部分をガッチリ握ってしまいます。
これはまだヴィオラを落としてしまうかもという恐怖感も関係していると思います。

ただそうなると指は自由に動きません。
親指の位置に気をつけつつネックを柔らかく包み込むようにしますが
そもそも中指、薬指を各々(独立させて)自由に動かす事自体が難しい。

その上で、正しい音がでる位置に指を順番に置いていくというか順番に弦を押さえていきます。
どこを押さえれば正しい音が出るかは身体で覚えるしかないので
指板の上で探るのはダメと妻に注意されます。

左手に気を取られていると今度は右手のボウイングが疎かになる。
肘と肩に注意しながら弓を真っ直ぐ動かすのを忘れてしまう。
なので、まずは開放弦でボウイングだけやって真っ直ぐ弾く感覚を思い出してから音階練習に入るようにしています。


左右の手で違う動きをすることは楽器未経験者にとっては至難の業なのですが
今までやったことのない動きなので仕方ありません。
まだ脳の中の回路?ができていない、というか何もない状態なので。

でもこれは毎日少しずつでも練習を続ければいずれは・・・。
若い人ほど神経細胞は元気?ではありませんが脳の中でニューロン君が頑張ってくれているのを感じます。


頑張れ!おいらの神経細胞

映画『無伴奏「シャコンヌ」』再考

2025-03-12 22:07:01 | ヴィオラ
映画やテレビなどで観るドラマには、様々な職業の方(役を演じる方)が出てきますが
自分が経験したことのある、もしくは馴染みのある職業・職種以外は、あまり違和感などを覚えることはありません。

よく槍玉にあがるのが医療系のドラマでしょうか。
現役の医師・看護師、現場経験者から異論が出ることもありますが
最近は「結構リアル」という肯定的な評価の方が多い気がします。

そんな中で、私が一番違和感を覚えるというか観る前から身構えてしまうのが
「楽器を演奏するシーン」が出てくるもの、音楽家(ミュージシャン)が主人公のドラマです。

自分は音楽家でもありませんし楽器演奏ができるわけでもないので前出の記載と矛盾しますが
長年クラシック音楽を鑑賞してきているので楽器の演奏シーン(演奏しているように見せるシーン)が残念だと、
そこで観る気が失せてしまいます。

クラシカルな楽器の中では管楽器は指使いが正しければ実際に音を出していなくてもそれらしく見えます。
イギリスの炭鉱のブラスバンドがモデルの映画『ブラス!』(Brassed Off)などはいい例ですね。

ピアノの演奏はカメラワークでカバーできる部分が多いので指から顔にパーンアップするシーンのみ頑張って練習すれば、
あまり気にならないです。そこそこピアノが弾ける役者さんも多いでしょうし。

難関はやはり弦楽器、それも特にヴァイオリン、ヴィオラです。
ピアノのようなカメラワークで誤魔化すのも難しいですし経験者も多くないでしょうから。


以前に紹介した映画『無伴奏「シャコンヌ」』はかつては有名だったヴァイオリニストが主人公です。

監督・脚本:シャルリー・ヴァン・ダム
主演:リシャール・ベリ
音楽監修・演奏:ギドン・クレーメル
1994年フランス・ベルギー・ドイツ合作
原題:Le Joueur de Violon



原題が「ヴァイオリン奏者」なので、当然、演奏シーンが沢山あるわけですが
以前に、ヴァイオリンが演奏できて且つこの映画を観たことがある方お二人に
別々にこの映画(の役者さんの演奏シーン)について感想を聞いたことがあります。
お二人の感想は真逆でした。
「ほとんど気にならない。素晴らしい演技(映画)だった」と絶賛する方と「酷かった」と若干怒り気味の方。

お二人の演奏技術や経験年数などが影響したのかもしれませんが
演奏はできないクラシック鑑賞者の視点では、主役であるリシャール・ベリの”演奏”は
十分に満足できる(映画そのものに没入できるくらいの)演技でした。

ヴァイオリンは役者さんがまず楽器を構えた時点で「弾ける(弾けそう)/弾けない」が分かってしまいます。

映画の中で印象的なシーンがあったことを思い出しました。
音楽学校に通っている生徒が地下鉄の構内で主人公のヴァイオリニストを見かけます。
楽器を失ってしまった主人公は、それでも弾く真似をして(エアーヴァイオリンを奏でて)頭の中で演奏し続けています。
生徒は学校でのレッスンで教授から正しい姿勢で弾くように注意を受けますが、
その際に地下鉄で見たヴァイオリニストの姿を思い出し「弾いている姿はとても感動的だった」と感想を述べます。

リシャール・ベリの”演奏”に説得力がなければ成立しないシーンですね。
ヴァイオリンが弾けない役者(リシャール・ベリ)がヴァイオリニストを演じ、
さらにヴァイオリン無しで"ヴァイオリンを弾いている"演技を魅せるわけですから。


何かを習う時「形(型)から入る」ということがあります。
「恰好(いい道具やファッション)から揃える」という場合もありますが「見様見真似でやってみる」という意味もあります。

50代後半から初めて楽器を習い始めたのですが
同じような境遇の方(楽器未経験者)と比べて唯一アドバンテージがあるとすれば、
それは長年本物のヴァイオリン奏者、ヴィオラ奏者を観てきたということがあるかもしれません。

「形(型)から入る」ということ、「なんとなく弾けそうな雰囲気を醸し出している」ということも結構大事なのではないか。
それはすなわち「正しい姿勢」である(もしくはそれに近い)証ですから。
ようやく半歩踏み出したばかりでドレミもおぼつかないのですが
練習の時はなるべく鏡を見ながら(もしくは妻にチェックしてもらいながら)
「なんとなく弾けそうな雰囲気」は大事にしていこうと思います。