前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

サッカー・ワールドカップ 決勝トーナメント進出

2010-06-25 19:26:40 | そのほか
私がリアルタイムで観戦(応援)するとあまり成績がよろしくないので、
もっぱら朝のニュースで結果を確認しています。
(そもそも深夜3時からTV観戦しようとは思っていませんでしたが)


W杯開催前のネットのコメント等はかなりひどいものでした。

日本代表の試合になると、俄かに「一億総評論家」になる様子は
野球の比ではないように思います。
あまりサッカーの戦術や個々人の能力について知らないので、
「評論家」達の"分析"を読んで、一々「なるほどね~」
と(皮肉ではなく)感心していました。


もちろん、どんなに優れた選手が揃っていようと、
指揮官の指導方針や戦略・戦術が正しかろうと、結果が伴わなければ
痛烈に批判されるのがスポーツの世界ですので、仕方ありません。



元日本代表の中田英寿さんが、解説者席から試合を観戦して

 (上空からピッチ全体を俯瞰して)
 こんな風に(試合中に)見られたら、完璧なプレーができるのに・・・

というようなコメントをされていました。


優れたスポーツ選手は、試合中でも(自分を含めて)チーム全体を
客観的に(俯瞰するように)見ることができるようです。
またそうでなければ、"ノールックパス"や、目の覚めるような"スルーパス"は
出せないのでしょう。

そんな中田さんにして、このコメントですから重みが違いますね。
(我々は常にTVでそのような"場所"から試合を見ているわけです)



大会前の強化試合?は、全くいいところがなく敗退していましたが、
選手および監督(コーチ陣)は、「自分たちはもっと強いはずだ」と
(自惚れではない)確固たる"自信"があったのでしょう。
痛烈な非難を浴びて、チームとしていい意味で「結束」が強まったのかもしれません。
(逆にチーム内の結束が崩れると、強豪国でもあっけなく敗れ去るのですから)


W杯やオリンピックなどの大きな国際大会で、あまり期待していなかった選手が
大活躍するケースは過去にも色々あります。
でも大抵は、

 マイナーな競技のために注目(報道)されていなかった
 伸び盛りの選手が大会中に大化けした

というものです。


今回のように、ずっと注目され続けて、実力的に「絶対無理だ」と
悲観的に見られていたにもかかわらず、大活躍!というのは
あまり例がないように思います。


10年後、20年後の日本サッカー界(というか日本スポーツ界)にとって
大きな分岐点となる"歴史的な"日だったのかもしれませんね。