前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

東京都写真美術館 『世界報道写真展 2010』

2010-07-27 22:43:41 | 美術関係
東京都写真美術館で『世界報道写真展 2010』を
観てきました。


報道写真に対して「賞」を与える、ということの意味、
あるいは、その審査基準がどういうものか、
等々、論じるべき点はありますが、感想としては「面白かった」です。


「現場」の臨場感を伝える手段としては、すでに動画配信が主流になっています。
しかし「一瞬」を切り取る写真の力もまた健在です。


大賞はピエトロ・マストゥルツォという方の作品?で
「建物の屋上からイランの現体制への抗議の言葉を叫ぶ女性」
を写したものです。

切り取られた「一瞬」は、ほとんど動きのない「静」の瞬間です。
しかしそこから深い怒りや絶望が伝わってくる作品です。



そのほか、

 食糧不足のために、死んだ象をあっという間に骨だけにしてしまう人々
 石打ちの刑で、首から下を地面に埋められた罪人の頭に石を投げつける人々

などなど、かなりショッキングな写真もありますが、
このような「状況」は逆に写真だからこそ、「直視」できるのかもしれません。
動画だったら、思わず目を背けてしまい、思考も停止してしまうと思います。


「写真」は「じっくりと考えることのできるメディア」として
とても意義の有るものだということを、改めて感じました。

三たび、ハイドン交響曲全集

2010-07-13 21:42:31 | ハイドン先生の作品
嗚呼、何ということでしょう。
もう決して手を出すまいと固く心に誓ったのに・・・。

前略、ハイドン先生
あなたの音楽はまさしく「麻薬」です。


三たび、ハイドン交響曲全集を買ってしまいました。
今回はデニス・ラッセル・デイヴィス指揮、シュトゥットガルト室内管弦楽団
です。

発売当初、編集にミスが見つかり37枚中3枚が交換となった
曰く付き?のものです。
中古で買ったのですが、確認したところ幸い交換済み?の
正しいCDでした。


まず最初に聴いたのは、当然最もお気に入りの
 交響曲第39番ト短調《木枯らし》
です。

テンポはドラティ盤と同じくらいの遅めです。
いいですねえ~。
ドラティ盤のような迫力はないですが、しっとり聴かせます。
いいですねえ~。

全く知らなかったのですが、ライブ録音なんですね。
驚きました。素晴らしい演奏のクオリティです。


ほぼ作曲順に収録されているのもうれしいです。
CD1から順に聴いていけば、自ずと
「交響曲が確立していく歴史」が分かろうというものです。
(聴きたい曲を探すのがちょっと手間ですが)

フィッシャー盤(まだ全部聴いていません!)は
ちょっと期待はずれだった(というか好みじゃなかった)のですが、
このデイヴィス盤は、ドラティ盤と並んで愛聴盤となりそうです。


こうなったらトコトン行くまで!ですね。