前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

『クリスチャン・ボルタンスキー』(国立新美術館)

2019-08-25 08:57:15 | 美術関係
国立新美術館で『クリスチャン・ボルタンスキー ~Life time~』を
観てきました。

「現代のフランスを代表する作家、クリスチャン・ボルタンスキーの
活動の全貌を紹介する、日本では過去最大規模の回顧展」だそうです。




全く知らない作家で、且つ予備知識ゼロで挑みましたが、とても面白かったです。
写真撮影のできるエリアがありましたので、いくつか掲載します。
(彼のプロフィールや作品の特徴などは他をご参照ください)


モノクロの顔写真を用いた作品が多かったのですが、
暗い空間でライトに照らされる顔写真は、やはり「遺影」を思い起こさせます。

事実、新聞の死亡告知欄に掲載された写真を使った作品もあるのですが、
そのような情報がなくても・・・。



帰りに買ったポストカード。
<合間に>
作家自身の顔(7歳から65歳まで)が紐でできたカーテンに投影されています。
<モニュメント>
光のせいか「イコン」のような雰囲気です。



<スピリット>
薄いヴェールに印刷されています。霊魂のイメージのだそうです。





<幽霊の廊下>
今回の展覧会のために制作されたもの。



<黄昏>
開催中、電球は毎日3つずつ消えて、最後には真っ暗になります。



<黄金の海>


会場全体が、足を踏み入れてはいけない「禁忌」とされた場所のような、
「境界の向こう側」に入ったような感じの展覧会でした。




残暑の朝。

教会探訪【File.035】:カトリック潮見教会

2019-08-23 22:12:18 | 教会など
都内近郊にある色々な教会を観て回っています。
旅行先でも観光地だけでなく、その地の教会を訪れたりしています。
それぞれに歴史と個性がありますね。

整理と備忘録を兼ねてアップしていこうと思います。

※聖堂内は「祈りの場」なので、信者の方々の邪魔にならないよう
 可能な場合のみ撮影しています。


◆カトリック潮見教会(教会堂名:蟻の町のマリア)
住所:東京都江東区(JR潮見駅)
創立:1960年



変わった形の建物です。



入口上部の窓は色ガラスでした。



祭壇です。
派手さはないですが、右側の黄色ガラスからの採光と
天井から釣り下がった照明で、不思議な雰囲気を醸し出しています。



採光窓は右側のみ。左右非対称のデザインは珍しいです。



祭壇後方、入口上部の黄色ガラスです。



洗礼者ヨハネの像と



マリア像。



北原怜子(さとこ)さんの像と記念碑。
戦後、住む家もない人々が集まった言問橋付近の「蟻の町」。
恵まれた家庭に育ったカトリック信者の北原怜子さんは、
「蟻の町」に移り住んで共に廃品回収を行い、
町の人々を支え続けたとのことです。
(結核のため28歳の若さで亡くなりました)

彼女は「蟻の町のマリア」と呼ばれていたそうで、
それが教会堂名になっています。



聖堂入口扉の横に掲げられていた十字架。
北原怜子さんがお世話をしていた頃のものだそうです。



北原怜子さんのポストカードが置いてありました。

教会探訪【File.034】:カトリック本所教会

2019-08-12 15:41:41 | 教会など
都内近郊にある色々な教会を観て回っています。
旅行先でも観光地だけでなく、その地の教会を訪れたりしています。
それぞれに歴史と個性がありますね。

整理と備忘録を兼ねてアップしていこうと思います。

※聖堂内は「祈りの場」なので、信者の方々の邪魔にならないよう
 可能な場合のみ撮影しています。


◆カトリック本所教会(教会堂名:日本二十六聖人殉教者)
住所:東京都墨田区(JR錦糸町駅)
創立:1879年



「白」を基調とした、この作り、この形。
【File.001】で紹介した、カトリック市川教会の聖堂に似ています。
実はカトリック市川教会が、こちらの聖堂を参考にしたそうです。



柱や天井など、とてもよく似ています。「姉妹教会」といったところでしょうか。



こちらの天井近くの窓は色ガラスではありませんが、
光の差し込み具合などは同じような感じです。



こちらが市川教会です。どうです?



聖堂後方です。



壁の窓も、市川教会のステンドグラスと違いシンプルです。
その代わりか、御像が多くありました。



祭壇横の聖ヨセフ像と



マリア像です。



聖堂入口のマリア像と、



聖フランシスコ・ザビエル像。
教科書などでよく見る"あの絵"と違い、本当は端正なお顔立ちだったとか。



切支丹禁制の高札「五榜の掲示」第三札。(慶應四年=1868年)









スカイツリーをバックに。

習志野駐屯地夏まつり

2019-08-04 19:50:25 | そのほか
陸上自衛隊・習志野駐屯地の夏まつりに行ってきました。

前回行ったのが3、4年前ですので久しぶりです。
一応、打ち上げ花火がメインですが、本当の目当は自衛隊Tシャツです。


花火は目の前に木があったので、それをいかして。






写真下手くそ選手権ではないですよ。


今回買ったTシャツはこちら。


1st AIRBORNE(第1空挺団)Tシャツ。敬礼っ!


こちらは前にも紹介しましたが、前回の夏まつりで買ったもの。


MISSILE MASTER(弾職人)Tシャツ。

今年は色違いというか「エヴァ配色」版がありました。



こちらは横須賀「サマーフェスタ」で買った海自Tシャツ。


前に比べてTシャツの種類が少なかったかな。来年に期待。


教会探訪【File.033】:カトリック目黒教会

2019-08-03 00:16:13 | 教会など
都内近郊にある色々な教会を観て回っています。
旅行先でも観光地だけでなく、その地の教会を訪れたりしています。
それぞれに歴史と個性がありますね。

整理と備忘録を兼ねてアップしていこうと思います。

※聖堂内は「祈りの場」なので、信者の方々の邪魔にならないよう
 可能な場合のみ撮影しています。


◆カトリック目黒教会(教会堂名:聖アンセルモ)
住所:東京都品川区(JR目黒駅)
創立:1947年



駅からすぐのところにあります。



1956年に完成した、コンクリート打放しの聖堂です。
写真では見ていましたが、実物は想像以上に素晴らしかった。
(アントニン・レーモンド氏設計)



珍しいデザインですね。まるで現代アートのようです。



壁にはステンドグラスがありません。屏風のようにジグザグになっており、
スリットを通して、後ろから光が差し込むようになっています。



壁を外から見るとこんな感じです。



聖堂後方、パイプオルガン脇に大きなステンドグラスがあります。



パイプオルガン下の洗礼堂です。


今まであまり見たことのない、
近代的なデザインでありながら、荘厳さ、静謐さを感じさせる聖堂です。
驚きました。本当に素晴らしい・・・

コンクリート打放しの聖堂といえば、
丹下健三氏設計の東京カテドラル聖マリア大聖堂(関口教会)が有名ですが、
そちらは1964年完成ですから、それよりも前(1956年)に建てられています。
(東京都選定歴史的建造物認定)



祭壇左にある朗読台です。これも重厚な作りですね。



聖母子像


以前アップした『マタイ受難曲』(日本語・オペラ版)は、
この教会で聴きました。
最高の「舞台」ですね。




追記
妻が別日に撮影しました。美しい。