久しぶりにレンタルビデオ店で映画を借りて来ました♪
ジョナサン・リーベスマン監督
『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(2011年)
エイリアンとアメリカ軍の戦いを描いたSFアクションです。
世界侵略:ロサンゼルス決戦 [DVD] 価格:¥ 1,480(税込) 発売日:2012-08-22 |
まず、スケールがとっても小さいです。
「第9地区」とか、「プレデター」みたいに、限定された場所での戦いがメイン。
いちおうロサンゼルスの街が攻撃されるシーンはありますが、ほとんどがCGで、あとはひたすら小人数の一部隊をカメラは追い、次々と隊員たちがやられていく、というお決まりのアクション&サスペンス。
突如流星群となって海に落下した正体不明のエイリアンとわけもわからないまま戦闘に突入した彼らは、逃げ遅れた民間人を助け出すため、エイリアンの真っ只中に放り込まれます。
空爆の予定時間まで残りわずか。
その時間内に果たして民間人を見つけ出し、救出することはできるのか?
過去、部下を失った苦い経験を持つ退役まじかのベテラン軍曹。
今回が初めての実戦となる若い士官学校出の指揮官。
結婚式をま近にひかえた兵士に、兄が軍曹の下で戦って戦死したことをずっと根に持っている兵士など、それぞれに抱えているものはありますが、いまいち深みに欠ける。
物語に広がりもないし、人間ドラマにも特に目新しい物はありません。
エイリアンのデザインも、こんなものか、という程度ですし、宇宙船や兵器の設定にしても特別奇抜な物はなく、ちょっと物足りない感じ。
戦闘も通常兵器で戦います。
戦略もおそまつ。
エイリアンとは最後まで意思疎通なし。
まるでテレビゲームの敵役という感じ。
ま、こういうB級映画大好きですけどね☆
ただ気になったのが、自分を犠牲にして部隊を助けるシーンが何度かあること。
自己犠牲ってあまりアメリカ軍のイメージじゃないんですよね。
恋人の写真やヌードモデルの写真を見ながら、軽口をたたきあい、悪態をつきながら日本兵やベトナム兵に銃弾をあびせかける…
死ぬことに美学なんか感じない。
生き残って人生を楽しむことこそが何より重要。
ま、戦争に美学なんてもともとないんですが、9・11以後、そうした愛国的自己犠牲がやたら目に付くと思うのは考えすぎなのかな?
「インディペンデンス・ディ」とか「宇宙戦争」みたいに、SFファンの喜ぶマニアックな遊びもなく、謎解きもなし。
ただただ戦争し続けます。
それにしても、重要拠点の防御が甘すぎる(苦笑)
何で陸戦?(宇宙空間から攻撃してもいいのに…)
もう突っ込みどころ満載です(笑)
あー、面白かった♪