上善如水

ホークの観察日記

勇気の使い方

2010-05-17 00:18:45 | 日記・エッセイ・コラム

湯本香樹実さんの小説『春のオルガン』(新潮文庫)の解説で、作家の角田光代さんが書いていた内容にすごく共感できました。

           

―わからないこと、理解できないこと、どうしようもないこと、大人になるということは、紛れもなくそれらに出会うこと―

       

―なぜ列の順番を守らない人がいるのかわからない。なぜこんなちっぽけなことに声を荒げる人がいるのかわからない。こうすればいいものを、なぜべつの方法を選ぶ人がいるのかわからない。人は本当に、それぞれの論理で生きている―

        

他人というのは本当に不思議な存在です。

『春のオルガン』では小学校を卒業した主人公の女の子が、両親を含めた大人という存在と、いままで自分の属していた子供という存在の間でゆれ動きます。

大人。

他人。

社会。

家族。

死…

そんな、わからないもの、理解できないもの、どうしようもないものにぶつかりながら、それでもその中で生きていく”すべ”を学んでいく。

    

「どうしようもないかもしれないことのために戦うのが、勇気ってもんでしょ」

                   ~『春のオルガン』本文より~

             

傍観するのでも、耳をふさぐのでもなく、がむしゃらにそうしたものに対して刃向かって行く。

目をそらさず。

逃げずに。

世界を真直ぐに見る。

どうしようもない人間と同じように、空が青く、草や木の緑が鮮やかで、太陽の光がまぶしいこともまた、真実なのだから。

   

フゥ~

    

古本屋さんで100円で手に入れた本にしてはいい読書ができました。

明日からまた頑張ろう!


ユーロ暴落

2010-05-08 22:10:36 | 株式

ゴールデンウィークは家でのんびりしたり、車を洗ったり、友達と食事に行ったりしてなかなか有意義に過ごせました♪

もちろん「憲法記念日」だとか「こどもの日」というのは日本だけの休日なので、世界はその間も回り続けていたわけですが。

以前から不安視されていたギリシャの財政問題。

ギリシャ政府はEU(欧州連合)やIMF(国際通貨基金)から支援を受ける条件として、公務員の削減や年金カット、増税といった緊縮財政政策を打ち出しましたが、これに対するギリシャ国民の大規模なデモがあり、5日には死者も出る騒ぎとなりました。

その翌日、6日木曜日のNY(ニューヨーク)株式市場は株価が暴落。

為替市場も一時1ドル=87円台、1ユーロ=110円台まで円高が進み、その後も激しい乱高下を繰り返すこととなりました。

日本でも6日、7日と2日続けて株価は下落し、7日金曜日の日経平均終値は前日から300円以上下げて1万364円59銭。

為替相場も1ドル=91円半ば。1ユーロ=116円後半。といった感じになっています。

ほんの数日前までは1ドル94円とか、1ユーロ120円くらいだったのに。

こんな急展開は久しぶりに見ました。

最近は日本の株価も持ち直して来て、弱小投資家としては眺めているだけで手が出なかったのですが…

これはチャンス? それとも破滅への罠?(笑)

ま、こういう時には近づかないのが一番です☆

FX(外国為替証拠金取引)は売りでユーロを少しだけ保有していたので少し利益が出たところで決済。

このままギリシャ発の金融危機になってしまうのか、それとも立て直すのか…

日本も国債を発行して予算をまかなっている赤字経営なので、ギリシャの問題は他人事ではありません。

EU各国やG7といった日本を含めた世界の国々がこのギリシャ問題を解決すべく知恵をしぼっているようなので、来週の動きに注目したいと思います。


未来と責任

2010-05-01 21:19:43 | 日記・エッセイ・コラム

会社の休み時間、年下の同僚に家から電話が…

同じテーブルにいたのですが、何やら神妙な受け答えで

「あまりの事態でまだ実感がない」

なんてセリフが聞こえてきます。

まさか何かの事故!?

ちょっと周りがざわついていると、電話が終った彼から一言。

「いや、何か子供ができたって」

             

「…お、おー!」

「おめでとう♪」

          

彼は二十代なのですが、奥さんからのおめでた報告だったようです。

何か歴史的(?)な瞬間に同席してしまった感☆

それにしても、もっと喜んだら?

何だかボーとしてる(苦笑)

ま、うちの会社は給料安いし、これからいろいろ大変だろうけれど、頑張れお父さん!!