上善如水

ホークの観察日記

日に新たに、日々に新たに、又日に新たなり

2019-05-06 17:10:26 | 悩み

今年のGWは10連休・・・

なんて人がいるんでしょうね、うらやましい。

10連休どころか3連休だってめったに取れないんですから、うちの職場って!

それでもなんとか希望を出して、GW中に2連休は確保しました。

その貴重な休みを利用して、遠方の友達家族と食事をしたり、買い物に行ったり、冬物を片付けたり。

結果、いつもより疲れた連休になってしまった(笑)

 

でも、職場のグチを遠慮なく吐き出したり、好きな服を買ったり(予算に制限はあるけど)、美味しい物を食べたりして、少しはストレス発散になったかな。

 

人手不足もあるのですが、最近仕事でちょっと余裕が無くなってきていたんですよね。

利用者さんの話を聞いてあげられなかったり、同僚の仕事ぶりがやけに気になったり、上司の考え方に反発を覚えたり。

自分が「こうしたい!」て思いが強くなっちゃって、「私は正義!」なんて思い上がった考えで周りを見ちゃう。

たまに油断するとこういう状態になっちゃいます。

まだまだ修行が足りないなぁ〜

 

介護に正解なんて無いんですよ。

極端な話、床が汚れていようと、倉庫がグチャグチャになっていようと、トイレットペーパーが補充してなかろうと、入浴時の着替えが組んでなかろうと、オムツの当て方が悪くてモレていようと、口腔ケアのやり方がおざなりだろうと、こっちがフォローしてあげればいいこと。誰かがケガをしたってわけじゃないんですから。(もちろんその都度注意はしますけどね)

「夜電気が点いていて眠れない」

と何度も訴える利用者さん。

多床室なので、他の利用者さんのトイレ介助時や、コールがある度に職員が明かりをつけます。他の利用者さんだって、何かの用事で明かりをつけることがあります。

それが気になって眠れないと。

その前は「薬が効かないから眠れない」「隣の人がうるさいから眠れない」「いつも上ばかり向いて寝ているから眠れない」「肩が冷えて眠れない」・・・と理由は変わっていきますが、そもそも夜、他の利用者さんに呼ばれて部屋を訪れる際、たいてい大いびきをかいてしっかり眠っているんです。

それでも「眠れない」との訴えが続き、堪え兼ねた職員が自腹を切ってアイマスクを買ってきました。

これを付ければ明かりも気にならないと、利用者さんは大喜び。

他の利用者さんに「〇〇さんが私のために買ってきてくれた」と吹聴して回っていました。

・・・

自腹を切るのはちがうだろ〜〜〜

一時はそれで訴えが無くなったとしても、いままでの経緯からして、別の理由を訴える可能性があります。

まず何より、本当に必要ならご家族に買って来てもらうべき。

ちゃんとアセスメント(課題分析)して、本人の性格だとか、薬や持病の影響だとか、他のストレスが関係してないかだとか、精神的、感情的な面からアプローチするとか、そういうこと考えるのが専門職の役割じゃないの?

 

と思い、上司にも相談しましたが、上司もその日その日、訴えがあればその場を乗り切るのが正直精一杯という感じ。

 

それもわかります。

そういう時、もう辞めてしまった先輩にかつて怒られた言葉を思い出します「職員の都合で利用者さんを動かさないで!」

利用者さんを中心に考える。

私の目指している介護はまさにそんな介護。

はぁ、それを実現させるには、地道に職場で仲間を作っていくしかないんですよね。

そう考えると、道の遠さにやる気が萎えてしまって。

 

そんなことや、これまでの積み重ね、疲労と腰痛もあり、ちょっと心に余裕が無くなってしまっていました。

でもこの連休中、友達と話したり、本を読んだり、自分の好きなことをしてる間に、少し考え方が楽になった感じ。

 

完璧を求めない。

自分の両腕の届く範囲でベストなら、介護は6割できてればいい。

もともと一人でできることなんてたかがしれている。他の人の力がなくっちゃできないことなんだから。

完璧主義は身を滅ぼす。

自分の「こうしたい!」てことができなくても、利用者さんが笑っているならいい。

自己満足で仕事をしない。

正しいことばかりを主張するのは、自分がスッキリしたいから。

一時的でも行き当たりばったりでも、介護に正解なんてない。

 

表現力が稚拙なので、言葉の使い方を間違えているかも知れませんんが、自分の気持ち的には少し余裕ができました。

アハハ、これも自己満足なんですかね。

ともかく、休みって大事です。

これで新たな気持ちで仕事に向き合えそう。

 


介護職の給料とキャリアアップ

2018-05-22 09:53:34 | 悩み

5月に入って色々あって更新できませんでした〜

何より気力がわかなかった。

新年度に入って4月から給料が五千円アップしたのですが、5月分から処遇改善手当が五千円少なくなることになってしまって。

まあね、考え方によっては支給額は変わらなくても基本給がアップしたんだから、将来的にはプラスなのかも知れないけれど、今年三千円しか基本給上がってない人もいるし、パートさんとか支給額が今までより減ってしまう人もけっこういます。

 

ただでさえ他の職種に比べて十万円も平均給与が低いっていわれているのに、さらに減らしてどうする?

 

さらに介護福祉士の資格も取ったので、キャリアアップを目指して事務所に相談に行ったんです。

そしたらうちの会社でキャリアパス制度を使えるのは一部の人たちだけで、条件が合わないからホークさんは使えないと・・・

しかも条件というのが、能力とか評価ではなく、年齢という、努力や勤務態度なんか関係のない、今からではどうしようもない内容。

これ、入社当初は介護福祉士の資格さえあればよかったのに、毎年のように条件が改定されて、厳しくなってしまったようなのです。

現に私より年上の先輩は介護福祉士の資格だけで一昨年昇格しています。

あ〜、やる気なくなる〜

 

他の介護施設に勤めている人からも「5年働いても全然給料上がらない」なんて話も聞きますし、やっぱり介護って給料面では期待できないみたいです。

それは最初からわかっていましたが、リーダーや管理職にならないと出来ないこともあるから、キャリアアップの道が断たれたのは痛いなぁ〜

「オムツからパンツへ」

「寝たきりの人の離床時間を作りたい」

「もっと美味しい食事を」

と意見をいっても、リーダーさんの「無理」「時間がない」「お金がない」「人手が足りない」でことごとく却下。

やる気のあるリーダーさんばかりじゃないから、その辺いつも歯がゆい思いをしていたんですよね。

今日は愚痴ばかりでスミマセン。

 

他の施設ではキャリアパス制度に能力評価をちゃんと取り入れているところもあるので、うちの施設みたいな所ばっかりではないと思います。

利用者さんに乱暴な口をきいたり、影で「早く死ねばいいのに」なんていってる人が、将来リーダーになっていくなんて、恐怖でしかない。

自分がこれからできることといったら、5年後のケアマネ資格習得くらいかな?(ケアマネ試験は介護福祉士としての勤務経験5年が必要)

 

ケアマネや介護福祉士の資格に勤務経験を課すのなら、理事や施設長にも介護現場の経験年数やケアマネ程度の試験合格を条件につけて欲しい。

会社でこれまで顔を見たことがない、名前も聞いたことがないおじいちゃんが、天下りでいきなり理事になって、ただでさえ足りない介護保険から高額な報酬を持っていくんだから、せめて5年くらいは現場で働いて欲しいわ。

 

今日は愚痴ばかりになってしまったので、最後に甘くて美味しかったスイーツの写真でも。

早番で朝の6時から働いて、遅番で夜は10時まで、それに夜勤もやっているのに先月の給料18万円でしたからね。

食べないとやってられない。

 

 

 


伝えたいこと

2018-04-10 11:05:33 | 悩み

4月から新人さんが入って、教える場面も増えました。

言葉で説明するものの、伝わっているのかいないのか。

相手も初めての連続でいっぱいいっぱいなのがわかるので、伝えたいことを全部押し付けるのも気が引ける。

でも、伝わって欲しいなぁ〜

 

私が大切にしている言葉。

 

認知症になったって、感情は亡くなるその時まで働いている。「優しさを感情に訴える」(ユマニチュード)

「相手の世界にお邪魔する」大谷るみ子

「動かさせない、はケアじゃない」「思いも支えてこそ介護」加藤忠相

「(認知症の相手に)わからせてやろうか」、「(どうせ)わかるわけがない」という言動は虐待。高口光子

 

業務を覚えることも大切だけれど、技術を習得することも大切だけれど、それは枝葉で、幹の部分は気持ちなんだよ。

て、伝わっているかなぁ。


介護の持続力

2018-03-10 20:45:26 | 悩み

介護はね、思い詰めちゃいけません。

ちょっと離れることも大切。

逃げ場の無い在宅介護なんて、だから本当に大変だと思います。

デイサービスとかショートステイをうまく使って息抜きしないと、介護者も介護される人も、どっちもつらくなっちゃう。

介護しているご家族の、そうした息抜きを支援することを、レスパイトケアて呼びます。

 

ま、詳しくは調べてもらうとして、施設勤務の介護士さんも、けっこう精神面でやられちゃう人って多いです。

だからストレス発散、息抜きはホントに大切。

職場では定期的にストレスチェックが行われます。

いくつもの質問が書かれた紙を何枚か配られ、それに答えていきます。

その結果が出たのですが、私の場合は「疲労感が高く」「身体的負担が高い」そうです。

確かにいつも疲れてる(笑)

 

これはストレス発散しないとと、美味しい物を食べに行き、近所で評判のスイーツを買い、部屋の模様替えのためにTV台を新調しました。

ストレス発散にはお金がかかる〜(苦笑)

 

最近利用者さんに振り回されて、ちょっと余裕がなくなっていたのですが、いい気分転換になりました。

感情のコントロールがうまくできなくて、怒りっぽくなっている男性の利用者さんが、女性利用者さんに暴言をはいているのを見て、つい責めるようなことを言っちゃたんですよね。

相手のおばあちゃんはおびえて、その男性を避けるように逃げ出しちゃうし、共同スペースで大声を上げるものだから、みんな怖がっちゃって。

そしたらその男性利用者さん、しばらく「ホークさんにこんなことを言われた」って他の職員さんに言って回るようになっちゃって。

認知症があってもけっこう自立している男性利用者さん。

つい、こっちの言い分をわかってもらおうと、理屈で発言しちゃったんです。

認知症だってこと、一瞬忘れていました。

そこが難しいんです。

認知症うんぬんじゃなく、普通の人間同士として付き合いたい。でも、相手にはできないことがあるってこと、それは本人のせいじゃないってこと、ちゃんとふまえてなきゃいけない。

理屈じゃなくて、感情に働きかけないと。

大声上げた本人も、怒鳴られたおばあちゃんも、そんなことはとうに忘れてしまい、あの人は嫌な人、くらいの感情だけが残って、介護員だけがくよくよ悩んでいる。

ホント、次の瞬間に忘れちゃうって、ある意味、うらやましいようで、本当にやっかいです。

 

休日のおかげで、くよくよ思い詰めていた自分にも気付けたし、明日からはもうちょっとうまくやれそう。

 

 


試験勉強追い込み

2017-10-31 09:32:23 | 悩み

介護福祉士国家資格試験の問題集に載っている問題から。

 

 問い 正しいものを選びなさい

1 生活困窮者自立支援法による事業は、2016年度(平成28年度)より開始された。

2 障害者虐待防止法では、虐待の通報や届け出の受理は、市町村障害者虐待防止センターの業務であって、都道府県障害者権利擁護センターの業務ではない。

3 雇用保険法は労働者災害補償保険法より前に制定された。

4 1974年(明治7年)に制定された恤救(じゅっきゅう)規則では、国家の責任を基本として貧困者を救済した。

5 ソーシャルインクルージョン(social inclusion)は、すべての人々が社会的孤立や排除などから援護し、社会の構成員として包み支え合うという概念である。

 

・・・介護の現場でこんな知識使ったことないよ(汗)

試験に合格するための勉強と、現場で利用者さんのためになる勉強とは、まったく別物なんですね。

あぁ、何で試験って小中学校からずっとこんな感じなんだろう?

暗記って苦手なんです。

調べればわかることは調べればいいじゃん! と思ってしまう。

ちなみに正解は5。

 

1の生活困窮者自立支援法が開始されたのは2016年度(平成28年度)じゃなくて、2015年(平成27年)4月から。

2の虐待の通報や届け出の受理は、「市町村障害者虐待防止センター」でも「都道府県障害者権利擁護センター」どちらも業務として行っているので、「都道府県障害者権利擁護センター」の業務ではないというのは誤り。

「障害者権利擁護センター」は、主に使用者(雇用者など)による虐待に係る通報又は届出の受理を行っており、他には市町村ごとに設置された「障害者虐待防止センター」の相互連絡の調整や情報提供、助言なども行っている。

3の雇用保険法は1974年(昭和49年)に制定されたので、労働者災害補償保険法が制定された1947年(昭和22年)より前に制定されたというのは誤り。

4の明治時代に制定された「恤救(じゅっきゅう)規則」というのは公的扶助の原型みたいなもので、国家に救済責任をおいたのではなく、地縁、血縁による相互扶助を基本とし、身寄りのない貧困者(無告の窮民)のみを救済対象としていたので、国家の責任を基本として貧困者を救済した、というのは誤り。

5のソーシャルインクルージョン(social inclusion)はソーシャル=社会的な、インクルージョン=包括、包含、という言葉からもわかるように、1980年代にヨーロッパにおこった政策理念で全ての人々を孤独や孤立、排除や摩擦から援護し、健康で文化的な生活の実現につなげるよう、社会の構成員として包み支え合う」という理念であり、説明分の通り。


ちなみに「インクルージョン」(inclusion)の反意語は、「エクスクルージョン」(exclusion)で「排除・隔離」を意味する単語。

1980年代からヨーロッパでは移民問題や若者の失業問題が大きくなり、マジョリティー(多数派)とマイノリティー(少数派)の格差の問題が取り上げられてきました。「インクルージョン」とは「エクスクルージョン」=「排除」の対義語として出て来た言葉で、「排除」の対象になっている障害者や、ニートなどの若年失業者、移民など社会保障制度から抜け落ちてしまう社会的弱者といわれる人々を、社会(ソーシャル)から「排除」するのではなく、社会の構成員として包み支え合おう、という弱者救済のキーワードとしてヨーロッパで生まれた考え方です。

 

・・・はぁ、おぼえるの大変。

 

法律が何年に制定されたとか、横文字の意味だとか、これは市町村じゃなくて都道府県だとか、なんでこんな引っ掛け問題みたいなのが介護の資格に必要なの??(ちょっと被害妄想入っています 笑)

 

もちろんこんな問題はごく一部なんですが、筆記試験の合格基準に「総合得点60%以上」という条件の他に「11科目群(項目ごと)すべてにおいて得点があった者」というのがあるので、苦手科目も得点しないとその時点でいくら総合得点が高くても落とされてしまう。

 

筆記試験まで残り2ヶ月ちょっと。

 

だんだん不安になってきました(苦笑)