上善如水

ホークの観察日記

『陽だまりの彼女』

2012-03-28 23:54:08 | 日記・エッセイ・コラム

 スーパーの男子トイレに入っていると(尾篭な話でスミマセン)、小さな男の子が一人でトイレに入って来ました。

 その子はどうしたらいいのかわからないといった感じで、さかんに外にいるらしい母親に話しかけています。

 男子トイレデビュー?

 そんな言葉があるのかどうか知りませんが、何度か「嫌だ」「怖い」(?)と母親に告げた後、とうとう「お母さん来てよ~」と泣き出してしまいました。

 

 …いやいや、お母さんは来れないから(苦笑)

 

 こういう場合、大人の男が話しかけたら余計に男の子を怖がらせてしまいそうで難しいんですよね。それにみんな手が離せないし(笑)

 男の子は3回くらいはそれでも母親を呼んだのかな?

 結局母親がなぜ入ってこないのか理解できないまま、我慢できずに自分から母親のところにかけ戻っていきました。

 まだそこんところの事情はわからないか。

 本人は悲しい思いをしたのでしょうが、なんだかその子の成長の過程を見ているようで面白かったです。(ゴメン少年)

 トイレは間に合ったのかな?

 

 最近読んでおもしろいかったのは、越谷オサムさんの、

 

『陽だまりの彼女』 (新潮文庫)

 

陽だまりの彼女 (新潮文庫) 陽だまりの彼女 (新潮文庫)
価格:¥ 540(税込)
発売日:2011-05-28

 

 十年ぶりに再会した幼なじみは、かわいくて仕事もできる社会人になっていた!

 イジメられっ子だった彼女の変身ぶりに驚きながらも、引かれていく男性。

 二人には、忘れられない中学時代の思い出があった。

 そして、プツンと切られた糸みたいになっていた二人の時間が再び動き出す…

 

 最初はベタベタの極甘恋愛小説かと思いました。

 公園でキスだとか、ハダカにエプロンだとか、バカップル丸出し(苦笑)

 それでも彼女の性格がとってもいいので、あぁ、恋愛ってこういうところあるよね~、と読み進めることができます。

 同級生からのイジメ。飛び交うウワサ。校内で孤立してしまっていた二人。

 

 里親に育てられたという境遇。

 彼女につきまとう過去の影と秘密。

 二人が出会ったのは、果たして偶然だったのか?

 

 最後まで読んで、「陽だまりの彼女」というタイトルに納得しました。

 まさかこんなラストがこんな、のほほ~んとした小説に待っていようとは!!

 さまざまな意見や反論を覚悟で書きますが、この小説はSF小説です!

 日差しのあたる畳に寝そべり、友人を呼んでは酔いつぶれ、鼻歌を歌いながら朝食を作る♪

 

 ♪僕たちが結婚したらきっと幸せになれるはずさ

 ♪素敵じゃないか

 

 (作詞 トニー・アッシャー 作曲 ブライアン・ウィルソン 邦訳 越谷オサム)

 

 ベタ甘の恋愛小説でもあり、ミステリーでもあり、時にアクションでサスペンスでもあり、おまけに怪談でもありますが、この作品はSF小説です!!

 私はそう思いました。

 電車の中で読んでいたのですが、ニヤニヤ笑いが止まらなくて、不審者に思われたかも。

 マスクをしていたけど大丈夫だったかな?

 

 とってもいい時間を過ごすことができました。

 あー、面白かった☆


梅と桜

2012-03-26 19:57:41 | まち歩き

20120326

 今日も山には雪が降っていましたが、アパートの庭先にある梅がよやく花をつけました。

 桜はまだまだ先でしょうね~

 駅のホームに立っていても寒い寒い。

 

 先週から期間限定で発売されだした、マクドナルドの「さくらてりたまバーガー」

 てりやきバーガー+たまご+さくら風味ソース という春っぽい商品なんですが、さっそく頂きました!

Photo

 包み紙がピンクで春っぽい♪

 正直、「うん? さくらの香り?」というくらい主張はあまり強くないのですが、「てりたま」自体が美味しいのでとても満足できました。

 ポテト(M)とコーラ(ゼロカロリー氷ナシ)もつけて、株主優待券一枚で支払い。

 優待券の有効期限が3月末日までなので使わないともったいない。

 マクドナルドさん、ごちそうさまでした☆

 


『犬は勘定に入れません』

2012-03-25 22:16:58 | 日記・エッセイ・コラム

 最近引越しをしようと部屋を探していたのですが、部屋をいろいろ見せてもらっていた時のこと。

 すぐ下の住人の方がたまたま帰ってみえました。

 その方は小型犬を連れてみえて、「キャンキャンキャン」という鳴き声が上の階まで響いてきます。

「ここってペット可でしたっけ?」

 と担当の女性に聞くと、「いえ違います」と困ったような返答。

「管理会社の方から注意はしていると思うのですが…」

 というなんとも歯切れの悪い受け答えが続いたので、

「あぁ、でもこういうことって注意してもなかなか難しいですよね」とこちらから助け舟を出しました。

 なんだか彼女を責めているみたいになってしまったので。

 こういうケースはよくあるみたいです。

 担当の女性は苦笑いを浮かべていました。

 

 犬は好きですが、ルールを守らない人にいらぬ気を使うのも嫌だったので、結局その部屋は見送ることに。

 家賃は魅力的だったんですけどね♪

 集合住宅だからある程度の我慢はするつもりですが(あくまである程度まで、です)、まだ決める前だったのである意味ラッキーだったかな?

 入居してからわかるっていうのも困りものですが。

 ルールが絶対と思っているわけじゃありませんが(語弊がありますが、私の中では ルール<人間 なので)、それ以上に知っているのに「言わない」自分が嫌なだけです。

「見て見ぬフリ」ができるほど心が広くない(苦笑)

 ま、ニュースなんかを見ていると、広すぎて心を見失っちゃった人もチラホラ見かけますけど…

 

 次の部屋は目の前が公園でなかなかの景色。

 部屋の広さも家賃も前の物件より少しだけ悪いのですが、お風呂の位置と動線の便利さはこちらの方が上。

 こういうのは見取り図と数字だけを見せられてもなかなかわかりません。

 他にも紹介されましたが、もっと条件のいいお部屋は、家賃もそれなりにする物件ばかり。

 条件として今住んでいるアパートと同じくらいの家賃で住める部屋を探していたので、家賃の面でも合格ラインだった公園の見える部屋に決めました。

 まだ契約は済んでいませんが、近々引越す予定です。

 犬のいた物件との差は千円。

 果たしてこれが吉とでるのか凶と出るのか…こればっかりは博打みたいなものですね(笑)

 

 ただねぇ、気になるところがいっこ。

 入り口のドアが少しですけどへこんでいるんです。

 こう拳で外から何回も殴ったような…

「おらおら居るのはわかってんだ! 金返せ!」

 なんて怖いお兄さんが来てたのかな?

 ついつい前の住人のことが心配になってしまいました。

 あ、押入れの隅々まで確認しましたが、お札は貼ってなかったです!

 とりあえず、幽霊関係は大丈夫かな?

 

 ちなみに日記の内容とは全然関係ありませんが、『犬は勘定に入れません』はコニー・ウィルスのSFミステリーでタイムトラベル&ユーモア小説のタイトルです。

 いろいろな要素が詰まっていて楽しい小説です♪

犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:2004-04-17


「平たい顔族」の休日

2012-03-24 22:53:26 | まち歩き

 コンビニで見つけて立ち読みして来ました。

 

るるぶテルマエ・ロマエ (JTBのムック) るるぶテルマエ・ロマエ (JTBのムック)
価格:¥ 720(税込)
発売日:2012-03-17

 今月公開される映画、「テルマエ・ロマエ」を記念して、日本各地の温泉を紹介した雑誌です♪

 日本人を「平たい顔族」と呼ぶローマのお風呂専門技師ルシウスが、名湯秘湯の数々を紹介してくれます。

 温泉大好きなので読むだけでも楽しい☆

 まだまだ行ったことのない温泉がたくさんあるんですよね。

 原作となったマンガにも興味引かれました!

 コンビニにはヤマザキパンのさくらパンダシリーズ、「ふるぷるケーキ桜風味」というスイーツを買いに行ったのですが、あいにく近所のコンビニには置いてなかったです。

 残念。

 ブログで紹介されていて美味しそうだったんですよね。

 明日は都会に出かける予定なので探してこようかな。


東野圭吾 『歪笑小説』

2012-03-23 23:25:49 | 本と雑誌

 どんな時でもお腹は減る。

 どんなに忙しくても本は読みたくなる…

 というわけで、東野圭吾さんの、

  

『歪笑小説』 (集英社文庫)

 

を読みました♪

 悪ふざけがすぎるよ(笑)

 

 東野圭吾さんの作品はドラマ化した物なら見ていましたが、本を一冊きっちり読んだのはこれが初めて。

 多分、東野圭吾入門としては正しくない選択だと思います☆

 

 登場するのは出版社の編集者と作家、そしてそれを取り巻く人々。

 編集者の本音や”職業”小説家について、文学賞や出版社の内幕をユーモラスに、しかし皮肉たっぷりに描いています。

 ある意味自虐小説?

 ここに書かれていることが全部本当じゃないですよね、東野先生?(苦笑) 

 連作短編という形なんですが、ピンクの服を着たベテランミステリー作家だとか、土下座が得意な伝説の編集長だとか、サイン会に知り合いを総動員するだとか、「売れる作家」がいい作家だとか、どれもこれもどこかで引きつった笑いをしてる人がいそうな内容ばかり♪

 いつもオチに使われている新人賞を受賞してデビューした作家さんというのがいるのですが、回を追うごとにどんどんあつかいがヒドくなっていきます!

 

 東野圭吾さん悪ふざけしすぎ(笑)

 短編なのでそれぞれ話ごとにオチはありますが、1話と2話は正直ちょっと物足りなく感じました。

 3話と8話は面白い!

 特に8話。「文学賞創設」は、タイトル通り新しく文学賞を作るお話なんですが、出版社同士のかけひきでずっと引っ張っておいて、最後の最後に意外なラストが用意してあり、見事に意表を突かれてしまいました。ちょっとジーンときました。

 そういえば作家の有川浩さんも、自身の作品の中で、働きながら小説を書いている登場人物が何かの賞を受賞した折、担当編集者に「賞を取ったからって今の仕事は辞めないで下さい。将来の保証なんてできませんから」と言わせていました。

 文学賞受賞=作家デビュー ってわけじゃないんですね。

 一作だけで消えていく作家も星の数ほどいる。

 ベストセラー作家の東野圭吾さんが書くと説得力あるなぁ~

 

 最後まで読み終わって、すごく面白かったなと満足して本を閉じてしまうともったいないです。

 実は読み終わってからもその続きのページをよく見ると、そこにも東野圭吾さんの悪ふざけが隠されています♪

 気が付かない人がいるかも知れないので老婆心ながら。

 息抜きにはピッタリの本でした☆

歪笑小説 (集英社文庫) 歪笑小説 (集英社文庫)
価格:¥ 650(税込)
発売日:2012-01-20