上善如水

ホークの観察日記

第30回介護福祉士国家試験合格発表

2018-03-28 19:21:45 | 日記・エッセイ・コラム

合格しました!!

1月に受けた介護福祉士の国家試験。

今日3/28が合格発表日でした!

やったー!!!

 

第30回介護福祉士国家試験、今回の合格基準。

筆記試験の条件は次の2つ。

総得点125点に対し、得点77点以上の者。

上記の条件を満たした者のうち、以下の「11科目群」すべてにおいて得点があった者

①人間の尊厳と自立、介護の基本 ②人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術

③社会の理解 ④生活支援技術 ⑤介護過程 ⑥発達と老化の理解 ⑦認知症の理解

⑧障害の理解 ⑨こころとからだのしくみ ⑩医療的ケア ⑪総合問題

 

そして実技試験の合格基準は、筆記試験の合格者のうち、総得点100点に対し、得点60点以上の者。

 

受験するだけでも結構条件があって厳しいのに、実際の試験の合格基準もキビシかったです。

 

私は実務者研修を受けたので実技試験は免除。

筆記試験は何とか90点をオーバーすることができていました。

勉強したからなぁ〜

 

今回の受験者数は 92,654人。

そのうち合格者は 65,574人。

合格率は 70.8 % 

ちなみに前回が 72.1 %で、前々回が 57.9 %でした。

 

まだネットで確認しただけなので、正式な合格通知は届いていません。

合格通知と共に送られてくる申請書に必要書類と登録手数料の振込み領収書、登録免許税分の収入印紙を付けて(またお金がかかる・・・1万2千320円)登録を申請。

試験に合格しただけではダメで、登録されて初めて介護福祉士となることができるわけです。

まだまだ面倒くさいなぁ。

 

とりあえず職場のお世話になっている先輩に報告。

会社には必要書類を頼まなきゃいけないので、近日中に報告する予定です。

こんな苦労して合格した国家資格ですが、だからって仕事内容が激変するわけでもなく、手当は5,000円/月

受験にかかった費用を回収するのに、2年近くかかる。

頑張って働かなきゃ。

 


介護のイライラ

2017-03-18 07:36:57 | 日記・エッセイ・コラム

この間の夜勤はひどかった。

自分の精神状態がどんどん追いつめられていくのがわかりました。

(あ、ヤバい。嫌な介護士になってる)

て自分でわかりましたから。

夜勤は違うフロアの職員と一緒とはいえ、基本自分の担当フロア25人は自分一人で対応します。

 

その日は徘徊のある利用者さんがお部屋で放尿。

幻覚妄想のある利用者さんがナースコールを連打。

昼夜逆転の利用者さんからの訴えが深夜から朝まで。

 

その間にも他の利用者さんのトイレ介助にオムツ交換。夜間は記録管理や洗濯なんかもやらなきゃいけない。

こ、これはね、いくら廊下を走っても追いつきませんよ(泣)

 

認知症があって会話も成立しない方から、くり返しくり返し同じことを訴えられることはよくあるのですか、それが2人同時。しかも朝まで8時間。

思わずナースコールを手の届かない所に置きたくなる衝動がわき起こってしまいました(もちろんそんなことはしませんが)

伝わらないとはわかっていても「◯◯さん、さっきも同じことしたでしょ?」とつい本音が。

(あ、しまった。言っちゃいけなかった)

とすぐに後悔。利用者さんは悪くないんですよね。おぼえていないんだから。

このままじゃ自分の精神状態に自信が持てなくなりそうだったので、あわててロッカールームに行き、甘いお菓子を一口。

(元に戻れ、元に戻れ)

と何とか気持ちの切り換えを願いました。

 

認知症の方は寝ない事も多くて、朝までずっと歩き回ったり訴えが続いたりすることがあります。

では昼間寝ているのかといえば、睡眠時間は1時間くらい。

強い薬を飲めば眠れるのでしょうが、担当医もそれはしたくないみたい。

 

以前はそんなに追いつめられることはありませんでした。

全然知識も経験もなかったので(こいうものか)と受け流していた感じ。

でも今は認知症の理解がすすみ、経験も増えて自分でも何かできそうな気がしはじめていたんです。

認知症の人でも環境を整え、その人の人生に向き合えば、その人らしい生き方の介助ができるんじゃないか。

セミナーに通ったり、自分なりに勉強もして知識を仕入れ、どこか頭でっかちになっていたんでしょうね。

 

こんなにあなたのことを考えているのに!

良かれと思ってしていることなのに!

こんなに頑張っているのに!

何でわかってくれないの!

 

いつの間にかエゴのかたまりみたいな勘違い野郎になっていました。

油断した〜

心も上善如水。

まだまだ修行が足りません。

 

安い賃金でも重労働でもプライベートの時間まで削って介護に従事している自分ってエラい!!

とか考えていたんでしょうかね。自分の思い上がりに反吐が出ます。

はぁ、人間ってホント自分大好きなんだから。

 

夜勤は甘いお菓子で何とか立て直して、朝には精神状態も落ち着いていました(疲れはピークでしたが)

利用者さんに洗濯物をたたんでもらいながら、昔の話をして大笑い。

女性の利用者さんで昔野球(ソフトボール?)のピッチャーをしていたというおばあちゃんがいて(学生時代の話)、今でも紙くずをゴミ箱に投げ入れるのは百発百中。

その腕前に「おー」とみんなで驚きました。

 

こっちの身勝手な思いを押し付けるのはよくないですね。

勝手に押し付けて、受け取ってくれないからって勝手にイライラするなんて最悪。

勉強になる夜勤でした。

あ、でも甘いお菓子の備蓄は切らさないようにしないと。

いつでも緊急避難できるように。

備えあれば憂いなし、です。

 


砂漠脱出ゲーム

2016-04-26 21:57:44 | 日記・エッセイ・コラム

コンセンサスゲームというチーム内でいかに合意を形成するかというゲームをやってきました。

研修の一部だったのですが、年齢も性別も違う5人がチームを組み、「砂漠脱出ゲーム」というゲームに挑戦します。

舞台はアメリカ南西部の砂漠。

時期は7月の中旬。気温は40℃を超え、一番近くの町は南南西に110km離れています。

状況は乗っていた小型飛行機が砂漠に墜落。無線で救援を求める間もなく操縦士は死亡し、私たち5人の乗客だけが奇跡的に無事に生き残ります。

飛行機は燃えてしまいますがその前に何とか以下のアイテムを運び出すことができました。

 

・懐中電灯(乾電池が4つ入ってる)
・ガラス瓶に入っている食塩(1000錠)
・この地域の航空写真の地図
・1人につき1リットルの水
・大きいビニールの雨具
・「食用に適する砂漠の動物」という本
・磁石の羅針盤
・1人1着の軽装コート
・弾薬の装填されている45口径のピストル
・化粧用の鏡
・赤と白のパラシュート
・約2リットルのウォッカ

 

各自の服装は半袖シャツ、ズボン、靴下、スニーカーといった軽装で、所持金はみんな合わせて8ドルくらいの小銭に100ドル紙幣。各自サングラスとハンカチを1枚持っています。

あとはタバコ一箱とボールペン一本です。

現在時刻は午前10時。

助かるためにはどのアイテムをどのように使うのか。

 

まずは飛行機から持ち出したアイテムを個人で重要度に応じて順位付けし発表。

みんなの順位が判明したら、5人で話し合いチームとしての順位を決めて行きます。

 

ここで重要なのが合意に至るプロセスです。

したがって多数決や平均を求めるような決め方は奨励されません。

まずは私の順位。

 

1 1人につき1リットルの水

2 ガラス瓶に入っている食塩(1000錠)

3 1人1着の軽装コート

4 懐中電灯(乾電池が4つ入ってる)

5 磁石の羅針盤

6 この地域の航空写真の地図

7 大きいビニールの雨具

8 赤と白のパラシュート

9 約2リットルのウォッカ

10  弾薬の装填されている45口径のピストル

11 「食用に適する砂漠の動物」という本

12  化粧用の鏡

 

優先順位はまずは食料。ウォッカは喉が乾くので低くしました。

次に防寒、陽射し対策としてのコート。雨具やパラシュートも身にまとって使えるのではと考えましたが、荷物になるので順位は低いです。

次が行動の指針となる羅針盤と地図。懐中電灯は夜に備えて。

そう、私は砂漠を脱出して町を目指すことを前提として優先順位を決めました。

従ってピストルや本、鏡は重要度が低いです(本は燃やせば燃料に使えるかな?)

タイトルの「砂漠脱出ゲーム」という言葉に引っかかり、脱出前提で考えた人は多かったですね。

 

実は砂漠を脱出しようとしないで、その場で助けを待つのが正解なんだそうです。

 

そう、このゲームには模範解答があり、その模範解答と自分の答え、チームの答えの差が小さいチームが優勝となります。

ちなみに模範解答でもっとも優先順位が高かったのが「化粧用の鏡」

私は鏡の優先度を最も低くしてしまったので、とても生き残れそうにありません(苦笑)

チーム内5人中4人が脱出前提で考えたのに対し、1人だけその場に残ることを考えた人がいました。

その人の優先順位一位はやっぱり「化粧用の鏡」

太陽の光を反射させて救助隊に気づいてもらうために使うのだとか。

その発想はなかったなぁ〜

模範解答がわからないうちは内心(化粧用の鏡が水より重要なわけないじゃん)と思ってしまっていたのですが、こういうのが思い込みっていうんでしょうね。

だいたいそう思っていたのなら口に出して意見を言うべきなのに、こういう場で自分の意見を言わないという私の欠点が今回の研修でも明らかになりました(笑)

それとも自分の意見を抑えて他人の意見に耳を傾けることが出来るってことなのかな?

このゲームについての詳細は「砂漠脱出ゲーム」で検索すると出てくるので詳しく書きませんが、みんなで話し合って一つのことを決めていくことの困難さがわかったのと、個人個人の性格みたいなものが選び方に出ていてとっても面白かったです。

ピストルの使い方も人によって全然違っていて面白かった。

もし現実社会で飛行機の墜落事故に巻き込まれたら、私の場合自分を信用しないで他の人の意見に従った方が良さそうです(笑)

 


社会人としての心得

2016-04-04 04:33:39 | 日記・エッセイ・コラム

四月から新生活という人も多いのでしょうね。

私が社会人として一人暮らしを始めたウン十年前。

まず何を買ったかというと、 「アイロン台」  でした。


クリーニングも便利ですが積み重なると費用もけっこう馬鹿にならない。

特に実家暮らしで母親に何でもやってもらっていた男の子。

社会に出たらハンカチがシワシワじゃ都合の悪い時が絶対にあります。

洗濯したけど乾いていない日が絶対に来ます。

何を着ようか迷った末に取り出した服のシワが気になる相手が絶対に現れます。

 

私はアイロン台なんて持っていて当たり前、という教育を受けてこられた方を「育ちがいい」と勝手に認識しています(笑)

もちろんこの場合、セットでアイロン本体も必要ですけどね。

余談ですが大正生まれの私の祖母は炭や豆炭を使って加熱するタイプのアイロンを使っていました。

ミシンも足踏み式。

祖母は18歳で婿養子を取って結婚したので一生一人暮らしとは縁がなく、育ちも決してよくはなかったですけどね(苦笑)

 

 

            写真は「Wikipedia」より