上善如水

ホークの観察日記

『デッドマン・ウォーキング』

2013-01-18 04:47:11 | 映画

 映画『デッドマン・ウォーキング』(1995年)を観ました。

 死刑囚とシスター(尼僧)のお話。

 監督は俳優のティム・ロビンス。
 主演はスーザン・サランドン、ショーン・ペン。

 仲間と二人でアベックを襲い、女性をレイプしてボーイフレンドともども射殺した罪で死刑判決を受け、自分の犯した罪への反省もなく、無実を訴え、人種差別者で誰からも「殺されて当然」と思われている男をショーン・ペンが。貧民街で貧しい人々を助け、死刑囚のために奔走するシスター役をスーザン・サランドンが演じています。

 死刑廃止論うんぬんは置いておいて、殺した側の家族、殺された側の家族の葛藤と悲しみが描かれていて、とても見ごたえのあるヒューマンドラマに仕上がっていました。

 見どころは自分のことしか考えていない死刑囚に、シスターが根気よく話しを聞き、その過程で男の心理に変化が生じてくるところ。

 シスター自身も被害者家族と話して苦悩したり、男の残酷さに嫌悪感を感じたりして、完成された聖人ではないひとりの人間として描かれているので、とっても共感しやすい。

 被害者家族から、「どちらとも仲良くなることはできない。この家ではあなたは敵だ」とシスターが言われるところが印象的でした。

 キリスト教がこうした映画の根本にはあるので、聖書や神の救いが登場するのは仕方の無いところ。
 でも、モンスターが犯罪を犯すのではなく、あくまで人間が、自分達と同じ人間がそうした残酷なことをする、そうした残酷なことの存在する世界に我々は生きているという、別の意味で根本的な問いかけも、この映画は投げかけているような気がしました。

 シスターが働く「希望の家」

 人間に希望があるとしたら、それは人間は変ることができるということ。
 様々な問題があるけれど、よい方向へ人間は変ることができる。
 もちろん、悪い方向へ変ることもできる。それを選ぶのは、ひとりひとりの人間、自分自身。

 シスターが死刑囚に言います。


「誰であっても、他人には敬意を払いなさい」


 刑場に向かう死刑囚の精神状態を、ショーン・ペンがすごくリアルに演じていました。もちろん実際のそんな場面は見たことがありませんが、説得力のある演技でした。

 さすがだなぁ~

 

 
 


お正月気分

2013-01-10 21:51:27 | 日記・エッセイ・コラム

 お正月気分は抜けましたか?

 私はようやく休みが取れて、初詣に行こうかなと考えています。

 松の内が過ぎれば人も多少は少なくなるだろうし。

 今年はのっけから波乱の幕開け。

 仕事でもプライベートでも問題山積なので、神仏のご加護を受けないと(苦笑)

 人生なかなか思うようにはいきません。

 なんて語れるほど、人生をまだ生きてはいませんけどね。


 今年こそは、どうかよい年になりますように・・・・・・