ちょっと名古屋に出かけなきゃいけない用事があったので、ついでに前から行きたかった「徳川美術館」に寄って来ました♪
尾張徳川家収蔵のお宝が展示されている美術館です。
ハッキリいって、兜だの刀だのには興味ありません。
茶器はアニメ「へうげもの」を見ていたので、アニメに登場した逸品などが展示されていると、さすがに「オ~」と思いましたが、お目当ては「国宝 源氏物語絵巻」!!
現物は年に数回しか展示されないとのことで、印刷された物が展示されていました。
それでもさすが、雅(みやび)な趣(おもむき)♪♪
現存しているもっとも古い絵巻は、紫式部が「源氏物語」を書いてから百年くらい経ってから作られたものだそうで、しかも源氏物語54帖中、今は十数帖しか残っていないんだとか。
「柏木」や「宿木」、「東屋」といった、物語後半を描いた物がその主な物で、物語を簡単に解説するビデオの上映も行われていました。
それにしても、「源氏物語」ってやっぱりドロドロな感じ(苦笑)
例えば「柏木」の場面。自分の奥さん(女三宮)と不倫相手(柏木)の間に生まれた赤ちゃん(薫)を抱きながら、かつて自分も父親の恋人にあたる藤壺と同じようなことをしてしまった光源氏は、自分の行為を気に病んで亡くなってしまった不倫相手に同情して涙を流すというのですが……
いや、自業自得じゃん!
というか、むしろ光源氏や不倫相手の柏木に非があるんじゃ?
GWで子供連れのお客さんがたくさんいたのですが、いくら「国宝」だからって、「へ~」ってみんなでありがたがって見ていていいのかな、この内容……と、うがった気持ちでつい眺めてしまいました(苦笑)
その日は尾張の豪商のコレクションや、江戸文学と浮世絵の収集家から寄贈された品々も同時に展示されていたんですが、その中に江戸時代の滑稽本や風俗を描写した本がありました。
これが千差万別の内容。妖怪からヒーロー物、恋愛にあだ討ち、駆け落ちや中には猫やキツネを擬人化した物まであるのですが、多いのは遊女や吉原を舞台にした物。
さすがに表紙くらいしか見せていませんが、中身は吉原の中での遊び方や、遊女の優劣、男を落とす手練手管なんかが書かれていて、いわばお金持ちの男たちに流行った「吉原ハウツー本」なんです。
これも親子連れなどたくさんの老若男女が見学していく。
いくら歴史的価値があるとはいえ、いいのかなみんなで見てて(苦笑)
なんだかそんなのばっかりで、まるで昼ドラを連続で4時間ほど見せられた気分になり、ドッと疲れてしまいました。
いや、それはそれで面白かったんですけどね。
気分を変えて、併設されている日本庭園「徳川園」を散策。
園内には滝が流れていたりして、ゆっくり歩きながら美しい庭を見て回ることができます。
きれいな衣装を着た新郎新婦さんが写真撮影をしたりしていて、思わず見とれてしまいました。
ただし、こちらは美術館とは別料金で一般300円(中学生以下無料)がかかります。
徳川美術館に行く前に、近くの喫茶店「プランタン」で名物のカレーをいただきました。
カツカレー、900円。
テレビでも紹介されたことのあるカレーですが、カツがサクサクでやわらかいのに油っぽくなくて美味しかった!
このカツだけでも美味しいです!
今度機会があったら「カツサンド」とかお持ち帰りしたいなぁ~
注文を受けてから揚げるので、多少時間はかかります。
カレーはシンプルにカレーだけで食べた方が楽しめるかな。
ごちそう様でした♪