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上善如水

ホークの観察日記

『借りぐらしのアリエッティ』

2010-07-26 21:26:28 | 映画

人間たちからいろいろな物を「借りてきて」は暮している小人のお話♪

ジブリ映画最新作。

     

『借りぐらしのアリエッティ』

      

を映画館で観て来ました☆

現代の東京郊外に小人が住んでいるなんて!

Dscn1969

     

     

   

メアリー・ノートンの書いた原作では1950年代のイギリスが舞台でしたが、ジブリ映画にはよくあることで(笑)、そこのところは大胆に脚色!

舞台を日本、しかも現代の東京郊外に移し、アリエッティと親交(?)を持つ人間の男の子も日本人に変更されています。

監督はこれが初作品になる米林宏昌さん。

声優陣は豪華に三浦友和、竹下景子、大竹しのぶ、藤原竜也、神木隆之介、樹木希林ほか。

…プロの声優さん一人もいないや。

パンフレットに作家の梨木香歩さんが文章を寄せていて、梨木香歩さんの作品のファンなのでそれも嬉しい驚きでした☆

みんな小人とか「目に見えない種族」とか子供の頃はいろいろ信じたり感じたりしていたんですね♪

ジブリ映画ということで宮崎駿監督の作品と比べられてしまうのは仕方の無いところですが、美しい自然描写やアリエッティのキャラクターの良さと比較して、ストーリーが今ひとつ盛り上がりに欠けたかな?

個人的にはところどころで小さな不自然さに引っかかってしまい、全体の流れにちょっと強引なところがあるように感じました。

    

だって雨粒とか水のしずくの大きさとか、すごくこだわっているくせに服にマッチ針を刺しても穴が残らないんだもん!

    

アリエッティが髪を止めている洗濯バサミだって人間が使うには小さすぎ!!

     

そもそも猫のいる家に小人が住むなんて!!!

       

ま、ジブリ作品ということで観客も求めるレベルが高くなってしまうんでしょうね。

新人監督さんには厳しすぎるかな?(^^)

映画を観終わって帰る途中、ちょっとした草むらや壊れかけた小屋なんかがあると思わず小人目線で見ている自分がいました(苦笑)

道路って小人にとってはなんて危険な場所なんだ…

とか(笑)

アリエッティはとっても魅力的な小人の女の子で、その表情や動きを見れただけでこの映画を観た価値がありました☆

      

今、原作の2巻を読んでいるところなのですが、面白くって続きを読むのが楽しみ♪

原作は全5巻なので、アリエッティの「その後」が気になります☆


『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』

2010-07-09 00:26:35 | 映画

フジテレビ開局50周年作品、

『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』

のDVDを借りて来ました☆

監督は佐藤信介。

全編CGによるアニメーション映画。

声優には綾瀬はるかを起用。主題歌はスピッツの「君は太陽」♪

2009年の映画です。

   

CGはとてもよく出来ています。

細かいところまで作りこまれ、色も鮮やかでまるで宝石箱みたい。

キャラクターも楽しいし、人間がホッタラカシにして忘れてしまった物を集めて作られた世界、というのも映像として面白い。

これでもう少しドラマがあったなら…

主人公の高校生、遥(はるか)は小さい時に母親を亡くし、最近父親とは衝突ばかり。

昔大切にしていた物がいつの間にか身の回りから消えていくように、母親との思い出も遠くに去ってしまうように感じています。

母親にもらい、「大切にする」と約束した手鏡がいつの間にかなくなってしまったように…

古い神社の奥の小さな祠には、卵をそなえるとなくした物が帰って来るという言い伝えがあります。

その祠に手鏡のことを祈る遥(はるか)。

神社の境内でついウトウト眠ってしまった遥(はるか)が目覚めると、そこには不思議な生き物がいて…

仮面をかぶり、物陰に隠れて子供たちの忘れていったおもちゃなんかを集めていく動物。

思わずその動物の後をつける遥(はるか)。

人間がホッタラケにした物を集める奇妙な生き物たちの世界に迷い込んだ遥(はるか)の、手鏡を探す冒険がいま始まります!

     

う~ん、おしいなぁ。

遥(はるか)の迷い込む「ホッタラケの島」はまるでおもちゃ箱をひっくり返したようで楽しいし、CGのキャラクターもアニメ風に工夫されているのでそんなに違和感はありません。

映像としては面白い♪

ただ、もう少しドラマがあればなぁ(しつこい?)

綾瀬はるかさんの声優はよかったと思います。


『ショーシャンクの空に』

2010-07-02 00:10:04 | 映画

無実を主張する銀行マンが、妻とその愛人を射殺した罪でショーシャンク刑務所に入れられる…

フランク・ダボラン監督の

『ショーシャンクの空に』

を借りて来ました。

名作らしいのですが、今まで観る機会がなかったので。

主人公銀行マンの服役囚役にティム・ロビンス。

服役囚なのに塀の外から様々な物を手に入れる調達屋役にモーガン・フリーマン。

1994年の映画です。

    

一言でいうと「脱獄映画」なのですが、それはほんの結果にすぎません。

確かに脱獄はします。

様々な伏線も生かされていて、とてもよくできた脱獄です。

でも、映画の主題はそこじゃないんです!!

    

腐敗とワイロが横行するショーシャンク刑務所の中で、どんな目にあわされても運命にくじけない主人公。

始めは周りから孤立し、理不尽な暴力にもさらされますが、銀行マンだった頃の知識を生かして看守の税金対策をしてやったことをきっかけに、看守からも囚人たちからも一目置かれるようになります。

刑務所の中で囚人たちが読む本を充実させるために、行政に手紙を書き続ける主人公。

文盲の囚人には勉強を教え、高校卒業の資格を取らせる。

どんなに劣悪な環境でも、どんなに価値観の違う人々に囲まれていても、あくまで人間らしく生きようとする主人公の存在は、しだいに周りの人間たちにも影響を与えていき、物語は良い方向に進むかのように思わせるのですが…

囚人の運命は所詮刑務所側の都合で決まるのです。

自由。

音楽。

青い海に海岸際に建つホテル。

主人公がただ人間らしく生きるというだけなのに、何だかすごく感動してしまいました♪

誰かの顔色をうかがって生きる。

自分で考えることをやめ、自分の命が燃え尽きるにまかせる。

それは楽かもしれないけれど、本当に生きているといえるのだろうか?

モーガン・フリーマンが、最初は怒りと共に外界から遮断している塀をにらんでいたのに、いつのまにか慣れて、その塀が外界から守ってくれているように感じ、しまいには頼るようになる、としゃべっているセリフが印象的です。

塀がいろいろなものを象徴しているように思えてしまって。

人間はいろいろなものを恐れているんですね。

それでも、それに立ち向かい、変えていくことができるのもまた、人間なんですよね~

観終わってちょっと勇気をもらいました☆

いいなぁ、人間って♪


『スター・トレック』

2010-06-24 23:12:44 | 映画

2009年に制作された劇場版映画、

『スター・トレック』

を借りて来ました♪

もはや古典とも呼べる、アメリカで制作され、熱狂的なファンを持つSF作品☆

すでに何本ものTVシリーズ、映画と、数々の作品がありますが、今回は『クローバー・フィールド』などで知られるJ・J・エイブラムス監督がメガホンを取り、なつかしくも新しい「スター・トレック」の世界を描いています♪

個人的にはピカード船長指揮する「スター・トレック ネクストジェネレーション」が好き☆

時代は初代「スター・トレック」からさかのぼること数年。

カーク船長やミスター・スポックなど、おなじみの面々が初めて出会い、エンタープライズ号に乗り込む、そんな若き日の姿が描かれます。

カーク船長若い(^^)

初めて「スター・トレック」を観るという人にとっては面白いかどうかはわかりませんが、ファンならやっぱり観て置かないと。

宇宙船に宇宙人、アッという間に何光年も移動できるワープ航法に敵からの攻撃を防ぐ防御シールド!

SF好きにはたまりません☆

理性的なスポックと衝突する若き日のカーク!

謎の宇宙船からの攻撃で艦隊が壊滅的な被害を受ける中、カークの機転で何とか生き延びたエンタープライズ号。

単艦でもあくまで敵と戦おうとするカークに対して、スポックは冷静に援軍と合流しようとします。

そしてカークが出会う意外な人物…

敵に対して情け容赦ないところはアメリカ映画らしいところですが、善と悪がわかりやすいといえばわかりやすいかな?

学ぶところは何もありませんが(苦笑)

SF好きには面白い映画でした♪

思わずバルカン人の挨拶をマネしてしまった。

      

     

     

宇宙…それは最後のフロンティア☆

       

      

       


『スラムドッグ$ミリオネア』

2010-06-19 18:25:41 | 映画

遅まきながら借りて来ました。

ダニー・ボイル監督の

『スラムドッグ$ミリオネア』

日本の「おくりびと」などが受賞した第81回アカデミー賞で8部門を受賞した作品です。

2008年制作。日本での公開は2009年。

急激な経済発展を遂げるインド。

スラム出身の青年が、クイズ番組で全問正解し大金を手に入れます。

しかし、最後の問題を残し、彼を持ちうけていたのは司会者の巧妙な罠と警察による拷問…

無学な青年が問題に答えられるわけがないとして、警察による強引な尋問が続く中、青年の生い立ちが語られて行きます。

「混沌」という言葉がピッタリのインド社会。

貧富の差に宗教抗争。

スラムに住む子ども達を集めて物乞いをされる大人たちは、稼ぎが良くなるという理由だけで子どもの目をつぶします。

イスラム教徒だというだけで母親を殺された主人公は、兄と二人で物を売ったり時に盗んだりしながら何とか生き延びていきます。

レストランの厨房で、ミネラルウォーターの注文に、ゴミ箱から空いたペットボトルを拾い水道水を入れて出すシーンにはちょっと納得してしまいました(苦笑)

クイズで出題される問題が青年の人生とリンクしていたり、インドの抱える様々な問題がうまく取り入れられていたりと、観ていて飽きさせない展開。

そして何より、青年がクイズ番組に出演する動機が何とも意外です♪

悲しいくらい貧しいスラムの生活に、暴力と金。

ちょっとやさぐれた気持にさせるシーンも多いのですが、ラストシーンで主演者のダンスシーンがあったりして、インド映画を意識した作りに思わず笑みがこぼれたりしました☆

何より、実は恋愛映画だというのが良かったです♪

               

そして、ついに最後の問題に挑戦することになる主人公。

問題はフランスの作家デュマが書いた作品『三銃士』のタイトルにもなっている三銃士の名前を答えるというもの。

あ~コレなら答えられる!

盛り上がって来ていただけに、最後の問題はもっと難しい問題にして欲しかった。

答えがわかっているだけにドキドキ感が少なくてちょっとだけ損した気持ちになりました。

すっごく個人的な問題なので文句も言えない…(苦笑)