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上善如水

ホークの観察日記

出雲旅行記 3

2008-08-15 14:44:17 | 旅行記

今回の旅の目的は、出雲大社ともう一つ、松江市にある「小泉八雲記念館」と「小泉八雲旧居」を見学すること♪

日差しが強い中、行って来ました☆

松江城を囲むお堀の近くに、二つの施設は並んでいます。

Dscn1576_3 Dscn1575_3 「小泉八雲記念館」には、当時の書斎の様子が再現されていたり、書簡、直筆、出版された作品などが展示されていました。

興味深かったのは、小泉八雲の略歴。

ギリシアで生まれ、アイルランドやイギリス、フランス、アメリカなどで暮らし、ジャーナリストとして初めて日本を訪れた時は39才。

日本の文化に魅せられた彼は、そのまま日本で英語教師として働くことになり、ここ松江市に赴任して来ます。

この松江市には1年3ヵ月暮らし、その後、熊本、神戸、東京と移りながら、54才で亡くなるまで、日本文化に関する本を初め、翻訳本、随筆、小説など多くの作品を残しました。

中でも有名なのはアイルランド名「ラフカディオ・ハーン」の名で知られる『怪談』ですよね♪

「耳なし芳一」「むじな」「雪女」など、妻のセツ夫人から聞いた日本各地に伝わる怪談話を、独自の解釈を加えて新たな作品として生まれ変わらせました。

アイルランド人の父とギリシア人の母の間に生まれたハーンが、日本のどういうところに魅せられたのか…

そのヒントとなる松江市時代に暮らした「小泉八雲旧居」が残されています。

Dscn1573_2

その小さな家。

そして、美しい庭。

座敷に座ると、家を取り囲む三方の庭がすべて見渡せます。

日本の庭は、西洋の庭のように、人間が作り出す美ではない。

山水の美。石の美。自然の造詣の美しさを眺める庭である…

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ほんとうに小さな庭なのですが、とても心が落ち着く静かな庭でした☆

今にもセツ夫人がお茶を持って静かに現れそう♪

ハーンは日本の最高の宝は、優れた細工物でも、焼き物でも着物でもなく、日本女性の素晴らしさだと書き残しています。

これはおのろけ? ごちそうさま(^^)

今回旅をして、個性のない同じような作りの駅をいくつも見ました。

日本全国どこへ行っても同じというのは、便利といえば便利なのですが(「マクドナルド」と「すき家」は特に目立つ)、ちょっと面白みにかける…

ギリシア生まれのハーンの方が、日本の良さを、日本人以上に感じていたのではないかと、小さな庭を眺めながら思いました。

行ってよかった☆

いろいろと興味深い旅でした♪♪


出雲旅行記 2

2008-08-14 00:16:17 | 旅行記

出雲大社の近くに、「古代出雲博物館」があります。

出雲大社にまつわることだけでなく、青銅器、銅鐸、銅鏡、勾玉、石見銀山や、たたら製鉄など、この地方に関係する展示がしてあって、面白かったです♪

中でも平安時代の出雲大社本殿の1/10模型というのがあって、当時は奈良の大仏殿より高かったという建物が再現されていました。

特別展では、なぜか「聖地★巡礼」というテーマで「サンチャゴ・デ・コンポステラ」という、スペインにあるキリスト教の聖地を目指して巡礼する人々を撮影した映像が紹介されていました。

「サンチャゴ・デ・コンポステラ」へ向う巡礼が有名なのは知っていて、その様子も映像で何度か見たことがありましたが、まさか神話の地、出雲で見ることになろうとは。

フランス人の一人の老人に密着した50日(1400キロ)。たくさんの人と出会い、雨に打たれ、厳しい道をひたすら歩く。なぜ人は聖地を求めて巡礼の旅に出るのか?

そこから日本のお遍路さんとか、熊野、西国巡礼などにつなげる展示になっていました。

けっこう面白かったです☆

巡礼をした人は、実際にその証明書がもらえるのですが、博物館でも、この展示を見たということで、同じ様式のラテン語で書かれた証明書をもらいました♪ こういうのは嬉しい☆

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隣は同じ博物館で売られていた瑪瑙でできた勾玉(まがたま)☆

荻原規子さんの『空色勾玉』という作品のファンなので、思わず購入しました♪

映像の中でフランス人の老人が、なぜ巡礼に出るのかと効かれ、「生まれ変わるため」と答えていました。

巡礼はただの旅じゃない、考え、自分と向き合うための旅だと。

最後に、「サンチャゴ・デ・コンポステラ」、お遍路さん、西国巡礼、それぞれの国で聖地をめぐるいろいろな国の人の顔が、パネルで紹介されていたのが印象的です。

みんないい顔していました☆


出雲旅行記 1

2008-08-13 23:28:58 | 旅行記

出雲大社に行って来ました♪

Dscn1557bDscn1556b 車で行ったのですが、岐阜県からはけっこうかかりました。

でも一度行ってみたかったんですよね☆

この日もとても暑かったのですが、観光客は多かったです。みんな暑そうでした。

それにお盆休みということもありますが、「平成の大遷宮」といって、本殿を修復することが決まっているので、この時期、修復作業が始まる前に、本殿を特別に公開しているDscn1558bのです。Dscn1554b_2

Dscn1568Dscn1567 本殿に入るのは順番待ち。しかも、キチンとした服装でないと入れてもらえません。(ジーンズ、Tシャツ 不可)

  撮影も禁止でした。

敷地の中に資料館みたいなところがあって、入場料150円でクーラーのきいた室内に入れるので一時避難。

出雲大社は縁結びの神さまということで、絵馬には良縁を求める人の願いや、夫婦で末永く一緒にいたいという願い、中には「○○くんと結ばれますように」という願いが書かれていました☆

もちろん、私もさっそく奉納。

帰りに近くで出雲ソバを食べました。出雲ソバは皮ごとひくのが特徴。三色ソバといって、三段に重ねられた小さな器に、それぞれ違った薬味の乗ったおソバが運ばれてきます。

これがなかなか美味しかったです☆Dscn1570

出雲大社から歩いて行ける距離に歌舞伎などの始祖といわれる「出雲の阿国」が晩年すごした庵と、そのお墓があります。

どちらも観光地という感じではないのですが、教科書でしかしらなかった人物に触れられるような気がして、見学して来ました。

今でも、役者さんや歌舞伎の方がお参りに来たりするそうです。

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謝謝!(シェイシェイ)、中国!

2007-11-10 18:46:43 | 旅行記

泰山(たいざん)や岱廟(たいびょう)のある山東省から上海に移動しました。

距離的にはだいたい東京から鹿児島に移動した感じ。Dscn1420 Dscn1419

上海のガードレールは緑色です。

夜は日本料理店「吉兆」で盛り上がりました♪

そろそろ日本食が恋しくなっていたので、ただのおにぎりだってとっても美味しい!!

普通に日本の居酒屋と同じメニューが楽しめます☆

お寿司やソバはもとよりヒラメの生き造りなんてのもありました。

夜はテレビ塔などが派手にイルミネーションされた上海の海岸通り、ワイタン地区を散策。夜遅くまで人々でごったがえしていました。

昼間は電気をつけないお店が多いのに、この電飾の多さはいったいなに!?と思える派手さです。

次の日はいよいよ中国ともお別れ。上海にある「豫園」(ヨエン)というお店の集った商業施設で買い物をして来ました♪

なんでもそもそもは、昔この地方の役人だった人が、両親のために何年もかけて作りあげた庭園だったとか。

Dscn1418 Dscn1413b Dscn1414 2万㎡にも及ぶ敷地に建物、庭、池が散在し、数多くの出店、お店が並びます。

日本人と見ると声をかけてくる商人も多くて中国語で「いらない」という意味の「不要(プーヨウ)不要(プーヨウ)」と連呼して歩かなきゃいけないくらい。

あやしい日本語で話しかけてきますが、「今日はぜんぜん売れへんなぁ」と日本語でポツリとつぶやいたのが可笑しかったです♪

なにその攻撃!? 情けに訴えようっての?(苦笑)

お土産を少し買って、長かったような短かったような中国を後にしました。

とても面白かったです♪

上海から同行してくれた現地工場のシンさん、通訳のチョウさん、泰山を案内してくれたゆうたろう似のガイドのシュウさん、お世話になりました☆

つたない英語しかしゃべれないのに、中国を無事に旅行できたのは皆さんのおかげです♪

ありがとうございました!

驚くことも多いけれど、学ぶこともいっぱいあって、少しは見聞が広がったかな?

来年の北京オリンピックの成功を祈っています♪


岱廟(たいびょう)訪問

2007-11-10 02:32:14 | 旅行記

泰山登山の翌日は、山の麓にある岱廟(たいびょう)というところに行きました。

ここは歴代の皇帝が泰山に登る際、身体を清めるために滞在した場所なんだとか。

Dscn1384 Dscn1385

さすがは中国三大建築物に数えられるだけあって立派な建物です。

Dscn1386 これは文の書かれた石碑を支える亀。

ガイドのシュウさん(仮名)(石原裕次郎のモノマネをするゆうたろうソックリ!)によると、この亀は重い物を支えるのが好きなんだそうです!

ホントかいな?(^^)

Dscn1388 Dscn1387 建物の隅に置かれていた「消防箱」。多分中身は消火器でしょう。

立派なツボも置いてあったので、中をのぞいて見ると、こちらはゴミでいっぱい!

もともとがゴミ箱なのか、観光客のマナーが悪いのか…

Dscn1393 Dscn1392 こちらが本殿。

写真スポットらしく、集合写真用の台が置いてありました。

境内には樹齢何百年という木が立ち、石碑も多く置かれていますが、おばあさん達はベンチに腰を下ろしておしゃべりし、子供たちも遊んでいました☆

Dscn1396 Dscn1399 ホウキとチリトリはほとんど一緒。

石床の上に豆が干してあったりして♪

Dscn1394 Dscn1395b 日本でいう絵馬のようなものがたくさんぶら下げてあったのですが、その中にハート型を発見!!

「心想事成」と書いてありました。

恋愛成就…なのかな?(^^)

Dscn1391 Dscn1397 こんなお寺の境内にポツンと立っている公衆電話も発見!

しかし、こんなところにあって果たして誰が使うんだろう、と余計な心配をしてしまいます。

日本の京都のお寺も似た雰囲気がありますが、中国のほうがどこか異国情緒がただよっています。(ま、実際異国なわけですが…)

Dscn1383 そうそう、これは岱廟(たいびょう)のある市内のホテルに置いてあったもの。

こちらも異国情緒ただよってました(笑)

Dscn1403 朝の早い時間でしたが、太極拳をしている人も、自転車の大洪水を見ることもなく、よく見かけるのが電動自転車。

…多分電動だと思うんですが、何やらペダルを踏まなくても進んでました。

自転車の大洪水、ちょっと見たかったですけどね。

もうやってないのかな?(見世物じゃないって)