今日は殊の外暑かった。この夏の厳しい暑さを想像させた。
暑さが苦手な私。少し憂鬱な気分になった。
一週間に一辺は必ずみえる若いファミリーがある。
埼玉から御越しとかで、必ず玉子焼を食べてから山歩きに出発される。
小学校低学年の息子さんを連れて親子三人、何時も仲が良い。
若い母親は口調のハッキリした方で、礼儀正しくて気持ちが良い。
こんなお母さんに躾けられる坊やは、恐らく好青年になるだろう
今日は何故か、小さいお子さんを連れた家族連れが多かった。
小学5年生くらいを筆頭に女の子を3人連れた家族があった。
正確には4人。胸に抱えた≪乳呑み児≫が居た。
男の子?と、思いきや、その赤児も又、女の子だった。アイヤヤヤ~~
だが、今の世、男児に拘ることはない。
寧ろ、成長した暁に女の子は大変に心強いと思うのだが・・・
ひどくスマートな父親は四〇代にみえる。
お茶を差し出しながら、「女の子ばかり四人。将来が楽しみですね~」と、
声をかけた。本心からそう思うからだった。
彼は少しはにかみながら、「ええ、ちょっと大変かも・・・」と言った。
しかし、母親は乳呑み児を抱えながら実にゆったりとしている。
ああ、この母さんは港の軍艦みたいに頼もしい存在だと思った。
アイスを食べながら、店売りのおもちゃを触ってはいけないと、
子供に注意をする母親がいた。食べ終わった食器を収めるのを、
手伝わせる若いお母さんもいた。
土足で縁台を駆け上がるのを諌めない母親もいたのは残念。
でも、どの子等も一様に澄んだ瞳をしていて、
今日のこの時を楽しんでいる風にみて取れた。
みんな、みんな、スクスクと元気に成長して欲しいものと、
祈らずにはいられない。また、若いお母さんたちには心から声援を送りたい。
「バイバ~イ」と手を振る子等に、とびきりの笑顔を向けた一日だった。