山の頂から

やさしい風

謹賀新年

2011-12-31 21:08:22 | Weblog
  新しい年が希望に満ちた一年でありますように
心から祈らずにはいられません。
健康で明るく前向きで他人に優しく
少しでも自分を磨くことを心掛ける毎日であるよう
頑張りたいと思います。
どうぞ皆様におかれましても
素晴らしい日々でありますよう心から祈っております。
季節の移ろいの感動を求め
当地へお越し下さいますことを願い
本年もよろしくお願い申し上げます。

祈り

2011-12-30 00:31:18 | Weblog
 
 年の瀬が寒いのは年齢の所為か?
ダメ政権のお寒い政策に益々日本中が冷え込んでいるのかも。
間もなく新年を迎えようとしている今、
TV番組は実につまらないオンパレード。
勿論、貴重な時間を潰す気もないが視る気にもなれない。

 四国巡りは初日、<こんぴらさん>に詣でた。
本宮まで785段。2段上がりで難なく極めた。
借りた杖が非常に役立った。
ひしめく土産物屋には何処にも貸し杖があった。
あの長い石段を行くに杖は必需品だ。

 当店もこの秋に自由に使ってもらおうと20本の杖を用意した。
誰が使ってくれてもいいように、
『ご自由にお使いください。但し、後から使う人の為に、
必ずご返却下さい』と書いた張り紙を付けた籠を設置したのだ。
色々な方が利用していた。
だが、数日毎に1本また1本と数が減っていく。
そうして2カ月も経たないうちに1本も戻らなくなってしまった。
実に残念なことだ。
もしかしたら、いつか借りてましたと返却してくれる人がいるかもと、
微かな期待をしているのだが・・・

 来たる年が明るく希望を持てる年であることを念じている。
どうか日本の未来に幸あれ~~
どなた様も良いお年をお迎えください。

<無い>・第二弾

2011-12-25 01:01:23 | Weblog
 
 旅行前日の天気予報によると四国地方は雨とあった。
ガッカリしつつトランクに傘をしまい溜息をつく。
それでも羽田を飛び立った日は良天気で、富士山上空の眺めに感嘆する。
あぁ、身体を離脱した魂はこんな眺めを眼下にしあの世へと向かうのか・・・
などと思っているとキャビンアテンダントによるお茶の機内サービスが始まった。
ニッコリ微笑むCAに夫は柔らかい声で「熱い緑茶を!」と所望。
これまた、とろけるような笑顔でお茶を差し出すCA。

 「ちょっと、ちょっとお茶出して微笑むくらいならワタシだって出来そ~ぅ」
すると夫は夢から覚めた様な眼差しで、
「ダメ駄目!アンタにはないものばかりだ。」
「先ず背が足んなかんべ。そして括れが無いべ。更に標準語じゃなかんべな。」
「さらに更に美貌がいまいち・・・」 いまいち何だって言うのサ!?
英会話が出来ないだと!? 
(1年間もイギリスで生活すれば流暢に喋れるわい!)と私。
背が足らん? (シークレットシューズを履いてやる。ふん!)
括れが無い? (括れに何の用がある!? そんなもん必要無かよ!)
さらに更に美貌が無いとな?
(お茶と膝かけを渡すのに、何の美貌など要るもんか!!)
フライトの遅れを詫びるアナウンスを聞きつつ、
雲を下に眺める優越感が莫迦な会話を増長させる。
ゴメン! キャビンアテンダントに恨みはない。

 確かに背丈が今一つ足りない私が荷物棚の扉を開ける度、
イケメンの客の手助けを乞うことは出来まい。
ユニフォームがパンパンでボタンがはちきれそうでもいけないかも・・・
皺の笑顔でお茶を出された客が寝たふりをするのも気の毒だ。
やはり若いCAには全て敵わない。
因みに、パイロットを田中君などと気軽に呼ぶが、
彼とは面識もないし、況してや知人でもない。
 
 そうこうする内に田中君操縦のフライト機は無事ランディング。
出口のゲートで団体の到着を待つガイドの元へと向かう。
ロビーで旅を共にする面々が揃うのだ。
添乗員が人数を確認。数は間違いない。
すると少し年配のご婦人が夫がいないとキョロキョロする。
婦人の心配はマックスに達した。 それでは点呼をと添乗員。
件の御夫婦の名を呼ぶと男性の声で返事が・・・  え~~っ????
一行の目が注がれる。 一呼吸置いて爆笑が起きた。
少々ユニークなハプニングは見知らぬ者同士に和やかな笑いをお越し、
四国観光のワクワクした旅をスタートさせた。

愛が無い!?

2011-12-23 00:49:10 | Weblog
  
 「2泊3日の四国旅行を申し込んだから・・・」
唐突な夫の言葉。 商売状況が優先される。 
我が家の旅行は何時もこうして実施されるのだ。
旅行前夜まで準備も儘ならず、
先ずは最低限の用意をし羽田空港・8時集合の旅は始まった。

 モノレール改札口でスイカが入らない!? 
何と私、滅多に使用しない為に投入口に入れようとした。
先に入場した夫が呆れて嗤う。 慌てふためく私め。タッチしたら扉が閉まった。
な、な、何と残額64円。 あぁ~この先が思いやられる!
ホウホウの体で空港につけば搭乗口は遥かに遠い。 15分も歩いたろうか・・・
指定のゲートで時間を待つが搭乗する飛行機にトラブル発生とのアナウンス。
あらためてチケット番号を眺めていると夫は27H、私のは27Jとある。
「え~~っ、愛がない!! いや、Iが無いのだ」
「なんで~我々の間に他人様が入ってるってこと!?」
「いくらなんでも酷かんべぇ」と夫。
そうこうするうちに、やっと搭乗相成った。

 まっ、いいか!たかが1時間。 我慢すればすむと、
少々の不満を感じつつ機内に進む。 すると・・・
座席番号がH・J・Kとなっている。
勿論夫婦はとなり同士。 ひとまず安堵して機中の人となる。
田舎もん夫婦を乗せた飛行機は田中君(パイロット)の操縦で離陸した。
優先搭乗のプレミアム会員・ダイヤモンドもプラチナ会員も、
高度8000メートル以上の上空では田中君に命を預けている。
どうか、どうか地にタイヤが着くまでは操縦席を立たないで!と、
鉄の塊が空を飛ぶことに不安を覚える人種の私は、
祈る思いで座席に身を沈めるのであった。
竜馬さん、行かあ~よ~~

壊れてゆく・・・・

2011-12-19 00:33:27 | Weblog
 
 2つも3つも<少女像>なるものが増えるだろう~だって!?
莫迦も休み々言い給え!! 国際社会でいい嗤いものとなるだろう。
素晴らしい若き国賓を招いた後で、
実に情けない国の代表者が我が国の土を踏んだ。
全てが壊れているとしか思えない。 貴方ですよ、貴方!!
なんかのCMにあったけ・・・「二度と来ないで!」

 さて、例の<キリマンジャロ氏>が昨日ひょっこり顔を見せた。
「死ぬかと思った~」と一言残して、何やら又山歩きに向かって行った。
懲りなかったのか、はたまた体力不足を実感したのか。
余分な会話は交わさなかったので分からない。
彼の中で何かが壊れたのかも・・・

 最近、ひどくネックレスにハマっている。
何でもいいから首からぶら下げたいのだ。
イミテーションでござれ、ダイヤでござれ兎に角何でもいい。
毎日とっかえひっかえぶら下げれば気が済むのだ。
いったいどうしたのだろうか!?
恐らく体内の遠い祖先・土人(この言葉って差別語らしい)のDNAが、
目覚めたのかも!? 胸元でチャラチャラする音が活力を生む。
ガラス玉のキラッとした光が気持を高揚させるのだ。
どうやら私の中の何かが壊れた・・・

 この秋から今日までの間に4~5人の知人が逝かれた。
差ほどに親しい間柄ではないのだが、
この星を後にした事実に少なからず寂しさを感じている。
人の生命の限りをしみじみと思った。
散り広がったモミジの落ち葉と格闘しながら、
幸福も不幸も糾える縄の如しと実感。
さて、この先にどんな年が来ることやら・・・・

   【幸不幸すべて一瞬落ち葉掃く】 初桜



キリマンジャロ

2011-12-13 00:13:13 | Weblog
 秋の初め頃から一日おきくらいに他県ナンバーの車で来店する若者がいた。
一人はスラリと背が高く、もう一方はピアスをした小柄な青年だ。
スポーツドリンクを買って山を3時間くらい歩いてくる。
どちらも口数が少ない。二人の関係の様子を見るに、
現代版・黄門さまと助さんor格さんみたいなのだ。
初めのうちこそヘトヘトになって帰ってきたが、
11月も終わり頃になるとケロッとした顔で戻ってくるようになった。
或る時、身体を鍛えているのかと尋ねたが笑って何も答えなかった。

 そうした今月の初め8人で食事がしたいと予約の電話があった。
到着時間を告げ、予約時間に少し遅れると済まないとの連絡まで入れてきた。
余程に几帳面な性格かと今時の青年にしては珍しいと感じた。
もしかしたら、あの二人の若者なのではとフッと思った。
予約時間に遅れること10分。勘通りやはり彼らだった。
そして・・・・
えらく貫禄のある50歳代の女性一人を含めた方々8人は、
ハッとするほど【違う世界】の方々と見受けられた。
長身の青年を除く全員が女性を<姐さん>と呼ぶ。
そしてその息子らしき彼を<会長>と声をかけるのだ。
彼らは食後に山歩きに行くと言った。
ほどなくして出かけて行った。

 3時間経った頃、あの二人の他はヘロヘロして戻ってきた。
口をきくのもしんどそうにして座り込んだまま動けない。
あの小柄な青年は彼らに飲み物を配り労っている。
30~40分経過した頃、帰り支度を始めた。
すると会長と呼ばれた青年が私の方を向いて、
「今日で訓練は終わり! 明日、キリマンジャロに行くんだ」と言った。
「えぇ~~」 驚く私たちに<姐さん>が小さく頷いた。

 アフリカの高峰で何を思い、何を感じてくるのだろうか。
いずれにしても無事に行ってくるよう声をかけた。
二人は目で笑って車に乗り込んだ。
<会長>も<姐さん>も世界が変わって行く現状だ。
誰もが明日のことは判らない。
ブータンの若き王が仰るように、
誰の心にも棲むという龍が輝く黄金色になって欲しいものである。