山から帰って来たらしい60代後半と思われる男性が、
土産にと600円の団子を注文された。
折に団子を詰める間、男性は小銭入れからコインを掻き集めていた。
代金を頂く段になってその人曰く、「ねぇ、599円でいい?」と聞く。
ハア?と思ったが、まぁ、いいかと承知した。で、小銭を数えた。
「あの~、595円しか御座いませんが・・・」と男性を見た。
するとその方は、「仕様がない!じゃっ、これで・・・」と千円札を出した。
流石にムッと感じたが、「ありがとうございます」と言いつつ、
釣銭を返した。男性は黙って受け取り、黙って帰って行かれた。
5円くらいまけろやと思ったのかも知れない。
ジャガイモや大根を値切るならまだしも、私には出来ない行為だと思った。
少なからず侘しさを感じた。
昨日、わざわざ真岡から来て下さった方に600円の団子をおまけした。
高速料金を払ってまで来て下さったことが嬉しかったのだ。
すると、その方は更に団子を2折買って下さった。
「花が咲いたら又来るからね」とにっこり笑って帰られた。
大阪人は負かすのが文化だと聞く。
そのやり取りを楽しむらしいが、私には馴染まない。
まっ、そんなだから小銭すらも貯まらないのかも・・・・