山の頂から

やさしい風

おばさんは元気で本音を吐く~

2008-06-30 00:14:56 | Weblog
店先で<山くらげ>を販売している。
何処の野菜?と聞かれるが、別名を<献上采>といい、
その昔、中国では皇帝だけが食する貴重な野菜とされていたらしい。
現在ではステムレタスと言って、栽培されているようだが種も売られているらしい。
しかし、中国と聞くと手を引っ込める人が多く、餃子中毒事件以降、
中国製品はすこぶる評判が悪い。

 が、大好きだという方も結構多いので試食を用意して販売している。
カロチン、鉄分、繊維質、ビタミンと栄養素は豊富なのだ。
試食をすると大方の人は美味しいと言ってくれる。

 中年の男女3人が試食をした。見たところ夫婦とその友人らしい。
一様に美味しい~と言った。作り方は簡単だから如何?と勧めると、
妻らしき人は「なんだか手間がかかりそうね」と言う。
「愛情込めて、御主人に作って差し上げて」と言ったら、
即座に「愛情はない」とピシャリ。途端に御主人がこけた。
「何処も同じね~~」と一同で大笑い。
聞いていた夫を含め男性陣は顔を引き攣らせた。

 彼女の作った肉じゃがでコロリと参った男性がいたが、
結婚生活に苔が生えてくると「手間のかからない料理」が良しとされるのだ。
「角隠し」をかなぐり捨てたおばさんは、明日も元気で本音を吐く~~

ああ~、お地蔵様

2008-06-27 06:06:48 | Weblog
知人が出先で石の彫刻作家の作品展に出会ったと、
携帯電話で撮ったものを見せてくれた。
彼は一つの小さな≪フクロウ≫の作品を買ったという。
幾つもの作品の中で、ひどく気に入ったものを転送して貰った。
小首を傾げたそれは優しさに溢れていた。

 日中、調理場で急に気分が悪くなった。
それは昼時で、20人のグループが予約無しの食事をされた中だった。
ひどく混雑する中、余りに耐えられない気分の悪さ。
身体の奥から来る吐き気で、心筋梗塞のような症状だった。
この経験はこれで2度目。
脂汗が出る様な感じで立っているのがやっとだった。
そんな状態は5分ほど続いた。

 私は、恐らく将来は心臓系統で逝くと感じている。
戦場のような調理場で「どうした?」と夫はひと言。
「恐らく心筋梗塞だ~」という私に「???」と背を向けた。
え~~い、ハゲ親父め、この働き者の≪美貌≫の女房の一大事に、
心配もせぬのか~~と内心思いつつ、飛び来る<注文の矢>を払い除け、
<静御前>は立ち向かった。

 が、本当に5分も経つと何事も無かったかのように吐き気も何も消え失せた。
転送された≪お地蔵様≫のご利益か!?
因みに、その作品は60万円だという。
まっ、境内の敷地では地蔵様もあるまいから携帯を拝むことにした。

鷹と遊ぶ男

2008-06-25 07:43:46 | Weblog
 鷹をペットとする男性が来た。
左腕に鷹を止まらせ、実に格好がいい。
恐る々近付く。猛禽特有の威風堂々とした風格が漲っている。
彼は腰にウヅラの生肉の細切れを携帯し、時々与えていた。
正確的に種類は≪ノスリ≫で、しかもアメリカ産だという。
性格は、日本産に比べ大人しいのだそうだ。
そう云われれば目が優しそうに見えた。

 日本産は、もっと目が鋭く性格はきついと男性は言った。
どうやら人間界とは反対らしい・・・・

 米政府が北朝鮮へのテロ支援国家指定解除と、
対敵国通商法の適用除外を近々通告とか。
フレンドリィーに笑いながらピストルを撃つのがアメリカだ。
彼等は日本に向かって銃口を向け、「約束」を反古にするようだ。
金欠病の北朝にとっては何としても手に入れたい<指定解除>
しかも手にする金は日本からの資金だというではないか!

 ノラリクラリと手を替え品を替えての北朝の外交姿勢。
アメリカ・中国・朝鮮の国益重視の外交姿勢に比べ日本のそれは、
何と甘ちゃんでお人好しなことか・・・

 正に嘘つき北朝の≪軟体動物≫的な外交術に、
これまた裏切り行為なんて屁の河童なアメリカを相手に、
ノビ太・福田はなす術もなさそうだ。何と情けない日本の将来。
ジゴロ・アメリカに取りつかれた日本は益々痩せ衰え、死に絶えるのか。
どうする、どうする、どうする~~

 鷹は男性の腕に止まりながら、時折羽を広げ悠々と帰って行った。
やっぱり鷹も≪アメリカ人≫に見えた・・・

モモの独白

2008-06-24 22:56:48 | Weblog
えっ、何々・・・大田原市に忠犬現るだって?!
交通事故に遭ったご主人さまが危急な事態に。
それを家族に知らせるべくひた走るワン公。
ああ~~、その必死の行動が御主人さまを救った。
なんと素晴らしい現代版・忠犬ワン公。

 アタシだって、その位のことはするワイ!
母さんとの早朝の散歩で、もしもの事態になったら、
ボンレスハムみたいな体形ながら全速力で家まで駆け帰って、
父さんに知らせるって!
でもさ、多分父さんはアタシの必死の行為を感知しないだろうな。
何故って・・・先日の母さんが発した言葉に傷ついているよ。恐らく・・・
「大丈夫さ、鉄の女だから・・・」な~んて、呟くだけかもね。

 次女娘が、そのうち夫婦湯呑茶碗を贈ると言った時、
空かさず「いらない、いらない」って本音で言ったよね。
それも「冗談じゃない、ペアなんて真っ平!」と重ねたっけ・・・
あれって、相当に冷え切った関係??

 いずれにしても双方ともに思いやりの不足なんだよ。
毎日喧嘩ばかりじゃいけないよっ!!
よく言うじゃない≪夫婦喧嘩は犬も喰わない≫って。


そりゃ、そうだ!

2008-06-22 22:11:40 | Weblog
世間には、同年齢の人より数歳若く見られる人がいる。
義姉もそんな人である。

 昨日は、まるで申し合わせたようにツアーや一般客で混雑した。
平均して来て貰えたら有難いのにと、
贅沢にも皮肉な巡り合わせを皆でこぼしてしまうほどだった。

 うるう年に一遍と感じるような有様に、手薄な人数での応対は混乱を極めた。
そんな最中のこと、50歳代と思しき女性が「オバチャン、オバチャン~~」と、
盛んに義姉に呼びかけていた。が、義姉は一向に顔をあげない。
到着間近のツアーのオプションの数を集中してあたっていたのだ。
60余人ものそれを、各人づつに振り分け、
バスの到着と同時に手渡さねばならないから責任は重い。
どうやら一切が耳に入らない様子だった。

 私は、その女性に向い「オバチャンは10年前に亡くなりました」
「此処には今、おネエさん方しかいませんが・・・ごめんなさ~い」と言った。
すると、その女性「アラッ~~」という目をし「そう、そう、そうでしたわ~」と、
口に手を当てて笑った。

 高校生や二十歳の若者でもないのには、幾らなんでも気分のいいものではない。
しかも、年齢の近い女性から「オバチャン」呼ばわりはされたくはない。
それが女性の心理である。

 今夕、二階から下りてきた夫が、
「…尻尾を踏んじゃった」と言った。「何の?!」と咄嗟に私。
「家の中で尻尾のあるのはモモとブルーだけだろが」と呆れ顔で夫。
「尤も、角があるのはアンタだけだけど・・・」だって。

 「えっ?!・・・確かに、そりゃそうだ」
奈良公園のシカ同様、切っても切っても何故か生えてくるのだ・・・


そりゃぁないよ~~

2008-06-19 08:02:13 | Weblog
 けたたましい電話の呼び出し音。何をしていても飛び付く。
ツアーのある時期は、おち々トイレにも行けない。
時間に構わず添乗員からの<入れ込み>が有るのだ。
お客様の増減、オプションの数、現在の位置とひっきりなし。
で、ついつい復唱の為に声が大きくなるのだ。

 今日の2台目のバス、オプションは無いとの入れ込みだった。
試食に出す団子は、土産として車内販売をしている。他に数点。
勿論、当店のみならず立ち寄り先の店でも同じなのだ。
これは添乗員の気働きにより多いに違ってくる。
当然、その出来高にはペイもある。
だから、やる気のある添乗員は気を抜く暇もないが【腕】も凄い。

 さて、オプションがないとなれば到着のお客様に買って頂くよう
我々は頑張らねばならない。
 アジサイ坂へは、当店の真後ろより1~2分。
ゆっくり下って行っても20分で入口には着ける。
だからせめてもの数十分の間に土産を買ってもらうのだ。

 渋滞で時間が遅れがちな今日のバス。
到着して直ぐに添乗員が客に下山道を案内した。
ちょっと待ってよ~、試食とお茶して土産品も覘かせずに、
そりゃないよ~~添乗さん!!

 咄嗟に、しかし、≪上品≫に「坂は急いでも20分で下れます~」
お客様に呼びかけた。(土産を買ってもらわなきゃ、商売にならな~い)
ハッと気付いた添乗員、慌てて「その通りでございま~す」だって。
そりゃぁ、混乱するのも分かるけど・・・観光店の事情を理解してよねっ!!

我累头痛~私は疲れて頭が痛い

2008-06-18 06:59:41 | Weblog
 今日から本格的なツアー受け入れだ。
当店が最後の立ち寄りなので5時近い。

 ≪花巡り・どっさり土産付きツアー≫と銘打っての格安ツアー。
15個もの土産が付くわ、付くわ・・・
朝早くから三か所の花を鑑賞するらしい。
これでは大概、<お疲れ>となるわけである。

 最近、自分でも感じるのだが矢鱈と声がデカイ。
時々、我ながら【つんぼ】の気があるのかと考えてしまう。
店先でお客さんを送迎するのに、つい大きな声を出す。
アメ横のオッチャンに負けないほどの声量である。
ゆえに楚々とした熟女のイメージから益々遠のいているのだ。
有名温泉旅館の美人女将の向こうは張れそうにない。

 今日も今日とて、元気よくツアー客を迎入れた。
バスが4台重なった。手薄な人数で対応するには小声ではいけない。
私の中の≪美人女将≫は、ダミ声のアメ横のオッちゃんに取って代る。
一人の中年紳士に対応して言われてしまった。
「もう少し静かな声でお願い!歩き疲れて頭が痛いの」だって。ガ~~~ン!!
多分、私の声が紳士の疲れて痛い頭にガンガンと響いたに違いない。

 【どっさり土産】のツアーは体力も必要なのだ。
かの頭痛の紳士、今夜は疲れに耳鳴りも加わってしまったかも・・・

トラは死して皮を残す。人は・・・

2008-06-16 06:34:23 | Weblog
 ここ数日、梅雨を忘れさせるような好天。
今日も山内には心地よい風が吹きわたり、眼前に開ける景色に、
どなたもウットリとされていた。
自然は、日常に疲れた人々の心を確かに癒してくれる。

 アジサイ坂の花は、開花が多少遅れているようだ。
その為【アジサイ坂駐車場】は料金を摂っていないとのこと。
何れにしても花を愛でる日本人のツアーはお盛んである。
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 中国・広州市で、行方不明の中学生が全身の皮膚、肉、臓器がないまま
遺体で発見される事件が発生した、とのニュースを読み身の毛がよだつ。

 行方不明になって9日後、辺鄙な村で未成年者の遺体が発見された。
全身の皮膚、肉組織、臓器がほとんど無く、骨とわずかの毛髪しか残っていない。
しかし、学校の制服はきちんと着ており、現場に彼のバック、
自転車などが残されていた。
その後、DNA検査の結果、遺体は行方不明の中学生であると確定した。

 彼の両親は市場で野菜売りし、生計を立てている。
裕福な家庭環境でないため、金目当ての誘拐の可能性は低いとみられる。

 去年、ネットでは、北京市でホームレスの男性が
腰部に大きな穴が開いた状態の遺体で発見されたとの情報が伝えられ、
臓器が抜き取られたのではとの説が囁かれていた。
今回の中学生の事件についても、このような可能性が示唆されている。

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 実におぞましい事件であり、俄かに信じがたい思いでいるが、
人間、金の為なら、このようなことをやってのけるのかと、
酷くショックを受けた。
子供の頃、燭台にされる奴隷の話の残酷さに、
数日間、吐き気が止まらなかったのを思い出した。

 人権が守られ、よく働き、食べ、眠れることが、
≪平和≫なんだとしみじみと思う。
忙しくても、健康で働けることに先ずは感謝せねばなるまい。

地震予知~モモの場合

2008-06-15 06:27:09 | Weblog
2~3日前から、或る地震予知のサイトで
近日中に大きな地震があるとの情報を流していた。
「へえ~~」っと半信半疑でいたら、東北での今朝の地震。驚いた!!

 うちのモモが、地震数分前に激しく鳴きたてた。
不審者が侵入したわけでもないのに、変だと思っていたら大きな揺れ。
やっぱり動物は敏感に予知出来るのだと、いたく感心した。
でも、モモって少し鈍感?数分前までデレっとしていたんだから・・・
≪母さんは見ていた≫のだ。箱の縁に顎をのせ軽く鼾をかいていたのを。

 電磁波に反応して≪地震雲≫が現れると聞いたので、
毎日、雲が出るとシャッターを切る。
それに雲が出た時の風景は実に面白い。素敵なのだ。

 今朝の日の出地点での雲に漠然とした不安を感じた。
べつに今日の地震の前兆を感じたわけではない。
だが、女房って亭主に<女の影>を嗅ぎ取る能力はあるのだ。
それって、犬並みに高度。女系に連綿と受け継がれる能力なのだ。

 んっ?地震予知の話から何で女房の特殊能力にシフトするのだぁ?
それにしても、今回の地震で被害に遭われた方々には、
心からお見舞いとお悔やみを申し上げます。

 ところで、例のサイトでは『更に大規模な地震』を警告している。
真実のほどは知れないが用心に越したことはない。
今夜も先ずは眠ってしまおう~~っと。

『燃え尽き症候群』一歩手前~

2008-06-14 22:48:16 | Weblog
 2日前から夫と口を聞いていない。
些細なことでケンカをしたのだ。
大体、夫なるものは妻の働きなんぞ頭の片隅にもない。
いや、我が家に限ってのことだろうが・・・感謝の言葉がないのだ。
『アンタの親の顔が見てみたい!!』と内心呟く。

 昨夜とて、疲れと不満で起きていられず泥のように眠った。
それに、今日の日の出は素晴らしいであろうと予想していたからだ。
必ず早起きをして写真を撮るぞ~~だが、寝坊した。
陽は既に昇り、いつものポイントには先客がいた。
今日は良かったよ~~と聞いて自分に腹がたった。

 次女はNHkの朝ドラのエキストラで連日渋谷に出かけている。
昨日は、帰宅して直ぐに寝てしまった。ひどく疲れたようだ。
しかし、今朝も5時には起きて、「マキダイのダンスを見られるだけで幸せ~」と
元気に出掛けて行った。若いっていいな。

 よしっ!「知的で美貌?!!」の私めも今日から精一杯頑張ろう~~
この切り替えの早さが、また、良いと自分で自分を褒めるのだ。
或る日、突然、女房が消えたら「燃え尽き症候群」で
南の楽園にでも逃げて行ったと思って諦めてくれ。
なんて、想像しながらガスを抜くのだ・・・