病室を入ったら父の枕元で、
母が椅子にもたれて転寝をしていた。
疲れているのだと思ったが、
佇んだまま、1~2分の間その光景を眺めていた。
あと一年で≪ダイアモンド婚≫になるのに・・・
同時に目を覚ました二人の姿が涙に滲んだ。
母の知り合いに、
数十年前に幼い子を置いて婚家を飛び出した女(ひと)がいる。
愛情のない辛い結婚生活の中で、道ならぬ恋をした女。
新しい生活も荊の連続だった。
残した子を思う毎日は辛かった。
「きっと、まともな死に方は出来ないと覚悟をしている」と,
母に打ち明けた。
その時代の不倫は石の飛礫を受けても仕方なかったであろう。
が、その人は心に十字架を負いながらも幸せの道を切り開いたという。
そして晩年、身体の自由を失う病に・・・
「罰だと思う」と、又、母に言った。
羅(うすもの)や人悲します恋をして 鈴木真砂女
その女(ひと)のことを聞いて思い浮かんだ真砂女の大好きな句。
不倫を賞賛するわけでは決してないが、
何て哀しく美しい句だろうと思う。
十七文字でこんなにも表現できる素晴らしさに感心してしまうのだ。
ここ数日、政界のドタバタ劇の張本人、
‹お騒がせ不倫本・女性議員›のお粗末さに,
日本の政治家の品性の無さを嘆く。
数合わせの為だけの議員とテレビ番組で誰かが言ってていたが、
そんな人間に年間一億円も払う莫迦ばかしさに腹が立つ!!
日本の女性が‹海外版・ミニコミ毎日新聞騒動›の通りなんて、
書かれないように、しっかりせい!!と言いたい。