山の頂から

やさしい風

南天の木の下で・・・

2012-12-30 23:27:29 | Weblog
 
 悪い夢を見た時は南天の木の下で、
その夢のことを口にするとバクが食べてくれる。
昔からそんな言い伝えがある。
強烈な悪臭を放つ≪もののけ≫どもが、
タックルを掛け首を絞めようと迫りくる怖ろしい夢。
日本は三年の余、悪夢にうなされ続けたのだ。

 こんなジョークを見つけた。
「ある国で重大な交通事故が起きた。怪我人はいずれも高官。
事故の後、記者は医師に尋ねた。
『主席は命が助かったか?』医師は頭を横に振った。
記者はまた『首相は?』医師はまた頭を横に振った。
記者はさらに『部長らはどう?』医師はもう一度頭を横に振った。
記者は、『では誰が助かったか?』と尋ねた。
医師は気を取り直し、『国が助かった』と答えた」

 2012年の後半、ついに日本は悪夢から目が覚めた。
今回の衆議院選挙結果は、正に上段のジョークの感がする。
しかし新政権に対してマスコミや反日まる出しの評論家たちの報道や批判。
昨日のTBS「サンディモーニング」などは酷かった。
大学教授と称する面々の新政権への批判は憎悪をにじませていた。
あんな人たちに教えを請う若者が気の毒である。
正に日本国中に巣食う【獅子身中の虫】らがTVで視せるしたり顔。
日本国中に≪いじめ≫が蔓延するのも無理のない話だ。
新政権の閣僚には努々油断を怠らぬよう取り組んでもらいたい。
だが安倍政権は中韓への対応を誤れば良心ある国民はそっぽを向く。
次から次へと愚かなる難題をけしかける両国に毅然とした対応を望むのは、
大方の良心ある国民である。老婆心ながら・・・
どうか迎え来る年が明るく希望に満ちた年でありますように~~

    明けまして おめでとうございます!
               2013年 元旦(平成25年・巳年)

あれっ?・・・・まっ、いいか!?

2012-12-19 23:40:29 | Weblog
  「玉子焼出来ますぅ?」満面の笑顔でもって青年が入って来た。
数人の客はいたものの新規の注文ゆえ調理場に通し、
間もなく見える予約客の対応に追われアタフタとしていた。
程なく焼きたての卵焼を青年のテーブルに届ける。
彼は「お~~っ」と声を挙げ美味しそうに食べ始めた。

 もみじ祭が終わり夫と二人で営業する日々。
正月準備をしながらも二人で間に合うほどの日常だ。
しかし皮肉なことに今日は一時来店客が重なった。
予約客が到着され二階座敷へ案内する。
独りでの対応ゆえにバタバタしていた。
気が付くと先程の青年の姿が見えない。
ん?代金は・・・頂いていない!
空になった皿に箸がキチンと置かれ葉書らしきものがあった。
傍らに紙ナプキンを丸めたものも・・・が違う!
何やら鳥の形に折ってあるではないか。
そして葉書には素敵な文字の書置きがしてあった。

 【玉子焼とってもおいしかった めっちゃ幸せ 今日も一日がんばるぞ
  こころを込めて感謝 ごちそうさま】だって・・・

 腹が立つより何だか気持ちが温かくなった。
多分彼は、それら作品(りっぱに芸術品!)の仕上げで心奪われ、
代金を支払ったと勘違いしたのだろう。
あの笑顔と爽やかな口調にそう感じた。
玉子焼の美味しさに幸せを感じ頑張れるなら嬉しい限りだ。
一日が終わるまで何度も思い返しては、
こちらこそ幸せな気分になれたから心を込めて感謝!!

あぁ、石神さん~~

2012-12-07 00:08:22 | Weblog
 
 もみじ祭が終わって少々気抜けした日を送っている。
夏が余りに暑かったから紅葉は期待できないと思っていたが、
NHKで太平山のモミジが美しいとのTV報道があった翌日は、
驚くほどの人出があった。
が、大震災以後バスツアーの数が減り夫が愚痴をこぼすことが多くなった。
だが震災ばかりの所為ではないようである。
旅行業全体が日帰りツアーの本数を減らしていると聞く。
世の中、それほどに浮かれ遊ぶ余裕がないのだろう。
観光地の端くれとして痛い話である。
今衆議院選挙では景気をよくしてくれる政党を選びたい。
反原発、反増税など耳触りのいいことを訴える泡まつ政党に、
我が日本の未来など託しようもない。

 祭の最中はギリギリの人手で対応した為か、
調理場での夫は仁王様の如くえらい剣幕でがなり立てた。
まったく何時ものことながら同じ口上で殺気立ってノノシル。
平常は往々にして人当たりがよく、
特に女性には親切この上ないのだが、
イベント中のピーク時ときたら親の敵に会ったみたいに怒る、怒る、怒る。
歌舞伎の黒や藍色の隈取りをしたら悪役の役者そのものだ。
しかし本人は修羅場を過ぎればケロッとしているのだからいい気なものだ。
だが丑年の私めは腹に持つ。「よ~し、見ていろ!」
だが三歩歩くと忘れてしまうのだから悔しいことこの上ない。

 【石神さん】と呼ばれ巷でかなり評判のお守りがあるそうな。
なんでも女性の願いを必ず一つだけ聞いてくれるという。
鳥羽市相差(おおさつ)の神明神社に祀られている一つの女神だそうで、
古くから海女たちが密かにお参りを続けてきたという。
如何にも御利益の有りそうな、そんなお守りをつい最近頂いた。
本真珠の付いた小さなお守りと願い事を書く用紙が入った封筒型の袋。
一つの願い事を書いてその袋に入れ投函すれば御祈祷をし、
懇ろに神様に通じてくれるというのだ。
あぁ~何とありがたいお守りだろう!
深夜早速願い事を書き出した。だが待てよ・・・
願い事は一つだけというではないか。
え~と、え~と、細身の紳士で思慮深くって懐具合が温かくって・・・
れれれ~~どれ一つも外せない堂々巡りの理想の君。
『どうかバツイチになったら巡り合いたい君なんですが・・・』
ボールペンを持つ手がハタと止まった。
同じ隈取りならイケメンの【助六】を望みたいし・・・と、
どうにも願い事が一つに纏まらないのだ。

 ええ~い、面倒だ!なれば・・・と書きなぐったのが、
『どうか商売が繁盛いたしますように~~』
ハァァ、またまた悪人隈取りを相手に年を越し、
新たなる【財の神様・巳年】に賭けることとなりそうだ。
それにしても四季のある日本の良さ(今年のモミジ以外にGOOD!)、
日本人に生まれてよかったと言える国造りに、
政治家達には腹を括って頑張って貰いたいものだ。