韓中関係に関し、オバマ大統領が初めて胸中を表した。オバマ大統領は「韓国と中国が経済的に近づくのは地理的に見ればおかしなことでない」と述べた。

しかし「あくまでも韓国の安保と繁栄の基礎は米国」という但し書きをつけた。特に「米国だけが唯一の超強大国」と、直接的に中国を牽制する発言もした。

米国と中国がアジア覇権をめぐり競争し、韓国の外交的な立場が難しくなった。米国ならどんな選択をするだろうか。

「米国は中国を圧倒するために全力を注がない。中国を牽制することもない。

中国は10億人以上の人口を持つ国だ。米国は中国が安定した発展を通じて、国際社会の平和と安全に寄与することを期待している。

個人的にも両国と両国民が葛藤と紛争に向かうのを防ぐべきだと強調した。

米国と中国は多くの共通した利害関係を持つ。韓半島(朝鮮半島)の非核化が代表例だ。

米国と中国が経済・安保などのあらゆる面で協力するのは、両国はもちろん、韓国にもプラスとなる。

特に地理的な条件と歴史を考えれば、韓国と中国が経済協力を増やすのはおかしなことではない。米国も中国と経済協力を増やしている。米国はアジア・太平洋地域の国々がお互い円満な関係を維持することを希望する。

こうした点で朴槿恵(パク・クネ)大統領が中国との関係を建設的に発展させることは歓迎する。

ただ、韓国の安保と繁栄を守ることができる基盤は米国だ」

米国の外交政策が東欧と中東側に集中するのではないかという指摘もある。

「米国は世界で唯一の超強大国だ。

したがって全地球的な責任を感じたりもする。

しかし同時に米国は、軍事力や経済力などあらゆる面で、どの国も匹敵しないほどの能力を備えている。

ある地域で発生する緊急な挑戦(※現状況ではロシアのクリミア半島併合に関連するウクライナ情勢を意味)を処理しても、我々がアジア太平洋地域で変わりなくリーダーシップを発揮するという点は変わらない。

それがまさに我々が今していることだ。

我々はこの地域で貿易量を増やし、国防予算も最優先に配分している。我々はアジア太平洋地域の同盟国、パートナーとこれまでになく密接な関係を結んでいる」