■自衛隊関連行事
湖北は高島市にて執り行われました先週の今津駐屯地祭その活況の様子をお伝えしましょう。
自衛隊は変わってゆく、専守防衛の概念が大きく"日本国土においてのみ自衛のために戦う"という概念から"領土的野心を持たない上で国を守る"という、つまり戦場が日本列島から攻めてくる相手へと大きく転換している、その象徴的な転換が本土戦車廃止です。
快晴という名が相応しいいい天気じゃあないですか、今津駐屯地祭、今年は快晴でした。ここは琵琶湖を眼下に収める滋賀県高島市、湖北という通り日本海の若狭湾が稜線の先にひろがり、天候は変わりやすく急な雨さえ降る、そんな今津駐屯地はこの日快晴だ。
今津駐屯地創設71周年記念行事、この日のシャトルバスが運行される近江今津駅前は、開闢以来、はいいすぎにしてもとにかく駅前アーケード街がひと人ヒトで目一杯になるほどの活況です。別に夏祭りでも商店街セールでもない、シャトルバス待ちの行列が。
クマ注意の看板が散見される今津駐屯地への近江今津駅からの道は大型車両の出入りが多く、例年は駐車場が用意されまたシャトルバスを待ちきれない方はタクシーで移動していた、徒歩でもそれほど時間はかからないのですが、ことしは明示された、お断り、と。
徒歩もお断り、実に悲しい光景ということですが、側聞した話でシャトルバスを使わず徒歩で向かった家族連れなども営門のところで駅に戻るよう戻されたという。タクシーでなく徒歩の往復はなかなか辛い。歩いて向かう様子はバスからも見え、教えてやりたい。
近江今津駅前の活況は、今年駐屯地祭に行くにはこのシャトルバスを使うほかないということで、昨年は速く並びすぎたので今年は0800時まえならば大丈夫かな、とおもい新快速を降りてみたならば、いやもうこれすごいですよ、アーケード街を三往復しているぞ。
第10戦車大隊は年度末に廃止改編が予定されていまして、そして昨年度に赤獅子の部隊マークとともに拍手を送られた第3戦車大隊は既に廃止改編を経て第3偵察戦闘大隊となって最初の行事となりました。偵察戦闘大隊は機動戦闘車のみ、戦車はありません。
祇園祭の宵山、ほどではないにしてもしっかり混雑している背景には74式戦車にお別れする行事、という点で注目の行事となっていまして。しかし、シャトルバス以外お断りというのは、もう廃止改編前の部隊ですので駐車場など警備の要員がいないのでしょう。
第二世代戦車の最後を飾る戦車として三菱重工が国産開発した74式戦車、かつてそのカタログスペック故にサウジアラビアが石油危機下でも石油とバーターに欲したという戦車は、考えれば大きな不具合もなく傑作といえる戦車でした。しかし現役のものは今や僅か。
105mm砲を備えるとともにレーザー測距装置と弾道コンピュータを開発時から標準装備、被弾経始に考慮した形状の鋳造砲塔は車内容積をある程度妥協して逆に装甲厚を稼ぎ、車体は与圧式で核戦争の放射性降下物に備える、そして油圧式懸架装置を備えています。
戦車大隊が減ったために、昔は駐屯地祭では戦車格納庫、タマネギ型倉庫と勝手に呼んでいる古い倉庫、その目の前に2個戦車大隊の74式戦車がずらりと並んでいました。北大路機関が最初に紹介した今津駐屯地祭の2005年度、7個戦車中隊がいたことに改めて驚く。
中隊が減ったぶん、駐屯地記念行事ではこれまで戦車が並んでいて一般開放されなかった場所が開放されるようになりましたので、ちょっとシャトルバスで出遅れた当方にも最高の撮影位置が三カ所残っていて選べる状態でした、でも戦車を撮りに来たのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
湖北は高島市にて執り行われました先週の今津駐屯地祭その活況の様子をお伝えしましょう。
自衛隊は変わってゆく、専守防衛の概念が大きく"日本国土においてのみ自衛のために戦う"という概念から"領土的野心を持たない上で国を守る"という、つまり戦場が日本列島から攻めてくる相手へと大きく転換している、その象徴的な転換が本土戦車廃止です。
快晴という名が相応しいいい天気じゃあないですか、今津駐屯地祭、今年は快晴でした。ここは琵琶湖を眼下に収める滋賀県高島市、湖北という通り日本海の若狭湾が稜線の先にひろがり、天候は変わりやすく急な雨さえ降る、そんな今津駐屯地はこの日快晴だ。
今津駐屯地創設71周年記念行事、この日のシャトルバスが運行される近江今津駅前は、開闢以来、はいいすぎにしてもとにかく駅前アーケード街がひと人ヒトで目一杯になるほどの活況です。別に夏祭りでも商店街セールでもない、シャトルバス待ちの行列が。
クマ注意の看板が散見される今津駐屯地への近江今津駅からの道は大型車両の出入りが多く、例年は駐車場が用意されまたシャトルバスを待ちきれない方はタクシーで移動していた、徒歩でもそれほど時間はかからないのですが、ことしは明示された、お断り、と。
徒歩もお断り、実に悲しい光景ということですが、側聞した話でシャトルバスを使わず徒歩で向かった家族連れなども営門のところで駅に戻るよう戻されたという。タクシーでなく徒歩の往復はなかなか辛い。歩いて向かう様子はバスからも見え、教えてやりたい。
近江今津駅前の活況は、今年駐屯地祭に行くにはこのシャトルバスを使うほかないということで、昨年は速く並びすぎたので今年は0800時まえならば大丈夫かな、とおもい新快速を降りてみたならば、いやもうこれすごいですよ、アーケード街を三往復しているぞ。
第10戦車大隊は年度末に廃止改編が予定されていまして、そして昨年度に赤獅子の部隊マークとともに拍手を送られた第3戦車大隊は既に廃止改編を経て第3偵察戦闘大隊となって最初の行事となりました。偵察戦闘大隊は機動戦闘車のみ、戦車はありません。
祇園祭の宵山、ほどではないにしてもしっかり混雑している背景には74式戦車にお別れする行事、という点で注目の行事となっていまして。しかし、シャトルバス以外お断りというのは、もう廃止改編前の部隊ですので駐車場など警備の要員がいないのでしょう。
第二世代戦車の最後を飾る戦車として三菱重工が国産開発した74式戦車、かつてそのカタログスペック故にサウジアラビアが石油危機下でも石油とバーターに欲したという戦車は、考えれば大きな不具合もなく傑作といえる戦車でした。しかし現役のものは今や僅か。
105mm砲を備えるとともにレーザー測距装置と弾道コンピュータを開発時から標準装備、被弾経始に考慮した形状の鋳造砲塔は車内容積をある程度妥協して逆に装甲厚を稼ぎ、車体は与圧式で核戦争の放射性降下物に備える、そして油圧式懸架装置を備えています。
戦車大隊が減ったために、昔は駐屯地祭では戦車格納庫、タマネギ型倉庫と勝手に呼んでいる古い倉庫、その目の前に2個戦車大隊の74式戦車がずらりと並んでいました。北大路機関が最初に紹介した今津駐屯地祭の2005年度、7個戦車中隊がいたことに改めて驚く。
中隊が減ったぶん、駐屯地記念行事ではこれまで戦車が並んでいて一般開放されなかった場所が開放されるようになりましたので、ちょっとシャトルバスで出遅れた当方にも最高の撮影位置が三カ所残っていて選べる状態でした、でも戦車を撮りに来たのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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