北大路機関

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新田原基地航空祭2011詳報② オープニングフライトは新田原救難隊UH-60J&U-125A

2012-12-09 22:56:18 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆東日本大震災で活躍した航空救難団

 寒いわけだ、雪が舞っている、そんな中、昨年の冬に行われた新田原基地航空祭詳報を掲載です。

Img_7954 第一回の新田原基地航空祭娼婦記事にて、続々と航空機が離陸してゆく様子を掲載しました、第五航空団、飛行教導隊、飛行教育航空隊とF-4ファントム、F-15イーグルが離陸してゆきました、離陸した機体は日向灘上空にて編隊を組んで、新田原基地上空へ展開することとなるのですが、それには時間がかかる。

Img_7943 こうして、オープニングフライトを務めたのは新田原救難隊の航空機です。新田原基地航空祭と言えば戦闘機という印象があるやもしれませんが、この航空祭は、昨年の航空祭、砂輪リアの2011年の新田原航空祭ですので、新田原救難隊は基地で最も頑張った部隊と言えるやもしれません。

Img_7961 二機編隊のU-125AとUH-60J救難ヘリコプター、航空救難団には32機のUH-60Jが配備されていますが、東日本大震災では延べ9300名もの航空救難任務を行ったとのことで、人命救助が任務の部隊、その創設の意味が最も発揮された瞬間と言える実任務で、これは今後の長く評価されるべきでしょう。

Img_7982 順光を求めてメイン会場とは滑走路の反対側、この撮影位置に展開しましたので、救難飛行展示はこの位置から撮影することが非常に困難です、しかし、新田原基地航空祭飛行展示のオープニングフライトを務めた一番最初に青空を背景に撮影することが出来てよかった。

Img_7986 二機の機体が滑走路へ進入するべく旋回する機体と旋回を終えた機体とを一枚に収めた写真、救難機ですが、これはこれで迫力のある一枚なのですが、他の航空機も基本はこの進路を飛行するわけで、飛行展示を終えた後の着陸の様子を撮影するには絶好の場所、と言えるのでしょうね。

Img_8002 滑走路に向かうU-125は滑るように着陸してゆきます。メイン会場からは凄い逆光なのでしょう、あとで聞けば本当に逆光だったとのこと。この眺鷲台は航空祭以外でも立ち入ることが出来る場所ですから、航空祭予行等をこの場所で撮影する、という事も可能、いい場所です。

Img_8014 ところで、この眺鷲台という地名ですが、果たしてこの場所は鷲を眺める台として昔から有名な場所だったのでしょうか、旧陸軍空挺部隊の拠点であったゆえの空の荒鷲の拠点という意味でしょうか、はたまた日本最初の鷲即ちイーグルのマザースコードロンを生んだ場所故の呼称でしょうか、ご存知の方はお教えいただけると幸い。

Img_8024 UH-60J救難ヘリ御プターがローター音を響かせ着陸してゆきました。航空自衛隊の戦闘機は極限状態で運用され、時として避けられない事故があります、この事故は極限状態の気象や条件下で生じるものであり、その救難任務も非常に苛酷な任務となり、これに備えた救難部隊が東日本大震災においてその能力の一端を全力で示したということ。航空祭飛行展示、いよいよ開始です。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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